大相撲名古屋場所の会場を後にする貴乃花親方=愛知県体育館
日本相撲協会の特別調査委員会(座長・伊藤滋早大特命教授)は23日、両国国技館で会合を開き、会食や行事の際、暴力団と同席したと報じられた大相撲の貴乃花親方(元横綱)の貴乃花親方の“疑惑”は特別調査委員会の足を使った調査の結果、『シロ』と判断された。
今年6月、暴力団組長と会食したと報じられた愛媛県愛南町の飲食店と、食後に入ったスナックで聞き込み調査し、従業員らの証言から当該の組長は「いなかった」と確認。組事務所は不在だったが、組長の次男から電話で「会った事実はない」と伝えられたという。また、08年に貴乃花親方が阪神大震災の被災者の霊を弔う趣旨で家族と参加した神戸市長田区の地蔵盆は山口組系暴力団の主催だったことが判明したが、本人にはその認識がなかったとされた。
“無罪判決”を受けた貴乃花親方は「私から報告することはない。すべて理事会に報告している。当初からお話ししている通り」と語った。
(2010年7月23日)