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[ボクシング]興毅、連敗なら引退覚悟の再起戦「10R以内でKOや」

世界前哨戦に向け意気込む(左から)亀田大毅、興毅、井岡一翔

 プロボクシング前WBC世界フライ級王者・亀田興毅が、引退覚悟の再起戦に挑む。25日のトリプル世界前哨戦(大阪府立体育会館)に臨む、弟でWBA世界フライ級王者の大毅と、WBC世界ライトフライ級11位、WBA同級12位の井岡一翔らと23日、大阪市内で記者会見を行った。「連敗したら『それはあかん』の声が出る」と語り、3月の王座陥落以来初の試合へ不退転の決意を示した。

 穏やかな口調ながら目には厳しさが漂った。出直しとなる4か月ぶりの一戦に「万が一、連敗したら『それはあかんやろ』という声が自然と出ると思う」と自らの置かれた立場を分析。負ければ引退の姿勢をにおわせつつも「デビュー戦のつもりでリングに上がる」と強い闘志を見せた。

 王座陥落直後に起きた父・史郎氏(45)の一連の暴言騒動について「過ぎたことだから覚えてない」と言葉を濁したが、「ここまでの道のりが長かった」と本来の戦場に戻れることに喜びをかみしめていた。

 1階級上のスーパーフライ級での初試合では「再スタートはノックアウトで飾ります」と明言しながら「相手は顔が打たれ強い。KOは難しいんやで。でも10ラウンド以内でするわ」と笑いを取るなど“らしさ”も戻りつつある。

 夢の3階級制覇へ向け、パワーアップも急務とあって「今は体をしっかり作っていく」と目標を見定める。「最低でも勝つ。何かを学べたら」と3年2か月ぶりの地元・大阪での大一番へ気合を込めた。

(2010年7月24日11時22分  スポーツ報知)

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