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名古屋の日本代表DF田中マルクス闘莉王(29)が、潤沢なオイルマネーを誇る中東移籍を固辞したことが23日、分かった。
関係者によると、かつて国内リーグ7度優勝のカタールの強豪アルラーヤンとアルサードが、南アフリカW杯で鉄壁の守備を披露してW杯16強進出に貢献した闘将の獲得に乗り出していた。
「闘莉王に関しては確かにダヴィの移籍を手がけた人物からカタールからの話がありました」
名古屋幹部はこの日、こう説明した。W杯で一時完全燃焼し、故郷ブラジルでの父親の緊急入院というショックで現役引退危機に直面した闘将だが、17日の敵地大宮戦では帰国後わずか3日で強行フル出場、決勝アシストまで決めた。クラブ側は、獅子奮迅の活躍を見せる不動の大黒柱を移籍金と引き換えに放出する意思を示さなかった。「中東には行かない」。世界最高の舞台で通用する実力を南アで証明した闘莉王もオイルマネーにも首を縦に振らず、正式オファーに発展しなかったが、オーナーのカタール皇族は鹿島から移籍した韓国代表DF李正秀以上に評価していた。
闘莉王は練習後、「完売みたいだし、さらにいい試合を見せられるように頑張りたい」と24日の清水戦(瑞穂陸)へ闘志むき出し。中東移籍を蹴った男が、前売り完売寸前のホームで2位清水をも一蹴し、リーグ首位の座を華麗に奪い取る。
(2010年7月24日11時00分 スポーツ報知)