2004年12月31日(金)
今回は赤外線リモコン受信部の製作です。
受光ユニット
受光部は専用の受光ICを使用します。これは2.7〜5.5Vで動作し周波数は38khzのものです。
(秋月通商 受光IC SHARP GP1UD281XK 写真右)
3Vで動作するものはこれしかみつけられませんでした。
このICの出力はキャリアが取り除かれた、0と1の信号になりますので、この信号波形の各エッジを一定の基準でチェックすることで、データを読み取ります。
尚、受光ICからの出力は反転されております。キャリア送出時(1)0です。
受信開始 リーダー判定
まず、リーダー部ですが、送信器からの赤外線パルス光の受光により受光ICの出力がLOWになってから9mSがLOWであることを確認します。
しかしながら、ぴったり9mS後にチェックをしていたのでは、結果が不定です。従って許容範囲というものが必要になってきます。
今回は9mS±500uSとして、この間に立ち上がりが検出されるとリーダー部9mSのチェックがOKだったと判断します。
次の4.5mSも同様の方法でチェックし何れも、タイムオーバーの時は受光待ちループに戻るようになっております。
データ部の受信
次に制御機器を識別する為のカスタムコード2バイトと続く、制御データになりますが、両方共データのチェック方法は同じです。
データは8パルスを受信し1バイトとして処理します。各パルスの立ち上がりを検出し、その1mS後のレベルがLOWの場合は0、
HIGHの場合は1としてレジスタをシフトしながら、データを取り込んでいきます。
ここでも一定期間、立ち上がりが検出されない場合は受光待ちループに戻るようになっております。
カスタムコード
カスタムコード2バイトは制御機器を識別するためにありますが、前回送信器側で0x33H、0xCCHとしましたので、受信側もこの値を設定します。
制御コード
制御コードは2回に分けて送られ、2回目は反転データで、1回目のデータと反転データを比較することで正しくデータが送られたかをチェックします。
カスタムコードの比較や反転データ比較にて不一致の時は受光待ちループに戻るようになっております。
制御コードに対応した動作の設定
以上、正常に受信が完了したら、制御コードの実行です。前回製作した制御コードは01H〜04Hです。これをPIC12F629の各ポートに割り当てます。今回のソフトでは次のように割り当てました。
ボタン1 01H-GPIO1
ボタン2 02H-GPIO2
ボタン3 03H-GPIO4
ボタン4 04H-GPIO5
ボタン1〜3は押したら、1となりロックします。ボタン4はクリアとします。
「赤外線リモコン受信機の回路図」
「赤外線リモコン受信機のソフト」
次回は赤外線リモコンで操縦ができるミニカーの製作です。
4チャンネル・赤外線リモコン・組立キットについて
2009年11月21日(土)
●赤外線リモコンがキットになりました。
小型・多機能・4チャンネルリモコン
通常のリモコンに加え、PWMによるLED調光モードも使用できます。
詳しくは 「4チャンネル赤外線リモコン組立キット販売ページ」をご覧ください。
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