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[20464] 「習作」 ダイバー (マブラヴ×各種 オリキャラ)
Name: るー◆584161b8 E-MAIL ID:96b32de8
Date: 2010/07/24 00:22
―西暦XXXX年 夏―



―日本国 帝都―


―帝都大学 キャンパス


一人の青年が息を切らせキャンパス内を走っている


彼の名は佐橋祐樹、ここ帝都大学の三回生である

なぜ、彼は走っているのか?それは趣味のために全力疾走中

彼は世間一般的にいうオタクという奴だ。ただこの時代のオタクとしてはかなりマイナーなクラシック作品嗜好

クラシック作品とは?一般的には西暦2000年頃のエンターテイメント作品等のことをクラシックと言われてる。

現代人の実に6割ほどは存在を知らず知っている者も大半はそういう物があるという程度の認識しかないほどの古い作品群達である。

その彼の趣味にひっかかるのが本日発売の‘MUV-LUV ALTERNATIVE タイムダイバー版‘である

この他にもこの時代に発売された作品のタイムダイバー版が発売されるが目下、彼の優先順位はこのマブラヴのみとなっていた。




『タイムダイバー』

大手ゲームメーカーのアクタイオン社が開発した次世代インターフェース型スピリットダイブシステム。

専用のコントローラーを体に装着、五感等すべてを転送しあたかも自分自身がゲーム内に存在しているかのようにプレイできる。

また世界観やキャラクター等の設定や原画等を放り込むだけであとはコンピュータが自動的に演算、作成等を行うため、ソフトメーカー側からも人気がある。

ゆえに、現在世界のゲーム業界の7割のシェアを誇る大人気ハードである

今回、祐樹が買うソフトも過去の作品は著作権の保護期間が過ぎているため
ある企業が保存していたデータを再利用しコストをかけず売り上げをということで日の目を見ることとなった





















―京都 とある専門店


「は~~ふ~~、なんとか間に合った、かな?」

若干息が切れながらも目的地に到着

店の前には早くも列ができている。昔からゲーム等は初回限定やら○○店限定特典が付いてくるのはこの時代でも普通のようだ

かく言う彼もこの系列店舗限定のPAK(パッケ)データとポストカードがほしいため大学からここまで汗だくになりながらも急いだ

文中に登場したPAKについて話そう

PAK(パッケ)とは頭文字をとっての略称で名称は

○Personal ○Apparatus ○Keepingsystem

というモバイルを指す。様々な形や色に種類があるのだが彼が持っているのは流涙型イヤリングタイプ

クラシック的には携帯電話と呼ばれるものに、ほぼ同等の機能を持ってる。他にも色々できるがここでは割愛させていただく


さて列も少なくなってきたようだ。
「いっらしゃいませ~本日発売商品の予約者ですか?」

「あっはい、そうです」

「PAKをお願いします」

店員に言われ、彼は外部端子を店員が差し出した接続部分にセット

「えーとMU(マ)ブ・・・?」

「MUV-LUV ALTERNATIVE」

「少々お待ちくださいね(あー確か3本ほどしか入荷してないやつだったな・・)」

「お待たせ致しました、こちらでよろしいですか?」

「はい、大丈夫です」

店員がPOSにコードを通す

「こちら一点と」

さらに黒いディスクケースもPOSに通すが

「(うん?これ読み込んでも出ないってことは特典か?)」

と不思議に思うがこういう商品にはありきたりについている特典だと思いそのままスルー

「こちら一点で○○○○円になりますね」

「はい」
財布からお札を取り出し店員に渡す

「○○○○○円お預かりのお釣のほう○○○○円になります」

「ありがとうございました~~」

店員の掛け声を後ろに彼は逸る気持ちで急ぎカウンターから離れ家路へと着いた。





「次の方どうぞ~~」

店員は次の客に声をかけた

「自分も前の人と一緒のソフトで」

とそれに答えた次の客がレジに近づきながら要望を伝える

「PAKのセットお願いします(3本しか予約入ってない連続とかめずらしいな)」

さきほどと同じようにPOSに通すが

「お会計○○○○円になりますね」

「あれ、自分のは付いてないんですか?」

彼はさきほど祐樹が買った場面を見ていたのであろう
そう質問し、手でディスクケースの形を作る

「?何がですか?」

「いや、前の人に渡してたじゃないですか黒いディスクケース」

再度、彼は手でディスクケースの形を作り出す

「そういえば・・・・・・少々お待ちくださいね」

そう言葉を残し彼はレジ内の商品棚の方に姿を消した

それから色々と捜索してみたが見当たらず、若干のクレームとなるがそれ以降は特に問題はおこらずその日のこの店舗の営業は終了となった。













修正してみました。
ただ、自分的には若干PAKの説明部分が苦しいような気がしないでもないのですが…



[20464] ダイバー 第二話
Name: るー◆584161b8 E-MAIL ID:96b32de8
Date: 2010/07/24 04:19




―自宅前


祐樹は逸る気持ちを抑えられないようなのか、顔に笑みを浮かべながら自宅の門をくぐろうとしていた

そこに彼から横に見て2~3メートルから隣近所にも聞こえそうなほどの音量で声がかかる

「おっ祐樹じゃん、お~い!!!」

祐樹は顔全体で、めんどくさいという表情をかもし出しながらも聞こえてないふりで玄関まで歩いていく


「って無視すんな!!!!」

いつの間に移動したのかすぐ後ろからの怒声に、祐樹は若干驚つつ答えた

「あ~~も~~なんだよ、ゆかり!」


彼女の名は村上ゆかり
幼稚園の頃に佐橋家の隣に引越してきてから祐樹とは腐れ縁。だと祐樹は思っている
祐樹の印象は、ことあるごとに絡んでくる。面倒事を持って来る。の傍迷惑な奴という認識

最近はほっといてほしいという思いが強く、いささかへきへきとしていた。

彼女の容姿は日本人とイギリス人のクォーターらしく若干、ほりの深い顔に目の色素が薄いのか淡い紫で立っていると街いく男性の7~8割は振り返るぐらいに美人と形容できる。

祐樹からの視点では口やかましく、御節介焼きな奴でうっとしいと思うこともあるという認識

実際は、周りからの評価は明るく社交的で容姿をハナにかけず、男子女子わけ隔てなく接するためかなりの人気者である。まぁ学業の方はお世辞にもいいとは言えないが……

そのためか、祐樹は彼女宛のラブレターの仲介等を二桁ぐらいこなしているし、周りからは
特に親しい仲に見えるため男子連中のやっかみや嫉妬の対象になりやすい

そのためか、祐樹的には彼氏でも作ってさっさと落ち着いてほしい……いや構わないでほしい
と思っている。なんたる贅沢者であるか……

「おい、こら何時まで無視すんのよ!!!」

実際、黙って難しい顔で彼女の方に向いているだけだったためか
顔を赤くしながら怒鳴りつけてくる

「うっさいな~~、なんか用でもあんの?」

いかにも、めんどくさいです。を全身であらわにしての返答にゆかりは若干気をされたのか

「べっ、別に用はないけどさ・・会ったら挨拶ぐらいしちゃダメなわけ?」

しりつぼみに声を発した

「あ~~はいはい、こんちは~~~と」

さらに、どうでもいいを前面に押し出しながらの対応にゆかりは

「き~~何その投げやり感!むかつく~~!!」

怒りをあらわに詰め寄ってきた

が祐樹は無視して玄関を潜ろうとドアノブに手をかけようとした時

「って待ちなさいよ( ゚д゚ )クワッ!!」

ゆかりにしてみれば不愉快きまわりない対応のみで無視しようとする祐樹を止めるため、襟首に手をかけて羽交い絞めに

「ぐえっ」

祐樹から情けない声があがった

「ふふ、さんざんコケにしてくれたわね……。」

首が絞まっているのか、地面にタップを繰り返すが

「罰として今日の晩御飯あんた特製のあんかけチャーハン…って。」

気づいてもらえるわけもなく、そのまま意識を失った……

「わ~~~!!!!!!!」






「はぁ~~~やっちゃった……。」

伸びてしまってる祐樹を見て、ゆかりは盛大な溜息がもれでた……
村上ゆかりは今現在、憂鬱な気分だ・・

小さな頃から、いや出会ったときから彼、佐橋祐樹になにかとアプローチをかけてきているが一向に気づいてくれない……

いかせん佐橋祐樹というやつは好意に鈍感であるとゆかりは結論づけていた…

が、恋する乙女という者にはそんなことを考慮に入れる余裕がありはしないのだからますます腹が立つのであろう。

ゆえに、現在進行形で憂鬱になっているのだ

なんでこいつは!!と思ったのであろう

憎憎しく祐樹の顔を凝視してみたものだが。

「(まぁ顔は及第点ってか、かなり整ってるし…でも全体的に前髪が長いせいか左目側に関しては完全に前髪で覆われてるから、近くで見ないとこいつの顔わかんない。だから女子連中には結構、根暗ぽっいって思われてるけど……実際ネクラだし……正直これのおかげで他の子から見向きもされないから助かってる。
まぁでも何年かに一回こいつ追っかける子がいたけどね……なんとか本人が気づく前に追っ払ったけど!!!!!!!)」

まったく別次元に思考が飛んでいる……

「(体つきは細いからなよって見えるけど、この前あいつが着替えてるとこみたら
けっこう引き締まってた…あれよ、そう豹のような必要な筋肉だけがついてるって感じかな?
おじ様が外交官だからか、よくハワイに連れ行ってもらって拳銃の練習とかブートキャンプってやつに参加してる。日本じゃ拳銃なんて持てないし、危ないからやめてって言ったけど。
「そうかな…?でもやっぱし親父が一緒に居てくれるから続けたい」
って微笑まれたら……まぁその正直、一緒に連れて行ってもらったときの練習中の真剣な顔には……❤)」

「(で趣味は知ってのとおりで古臭いし……元々あまり人と関わろうとしないからあんまし友達もいないらしいし、私も興味ないからあんましそっち関係では話せないため、よくネットの中の趣味が合う人と話し込んでる。
おかげで休みに誘っても一緒に遊びに出かけてくれない!!!
休日にこいつが出かける時なんてもっぱらジムとか走りこみの時だけ。
ほんと、むかつく!!!!!!!!!!!!!!!!!
あとは料理が上手・・・私よりも・・・・・・・・・・・・
おば様が壊滅的に料理ができないせいで、もっぱらあいつが作ってるからだろうけど・・・・・・・・ちょっっっっっっとだけ悔しい・・・・・・・)」

終いにはまったく違うとこへと……
いささか、頭の弱い子なのであしからず……

そんな感じにゆかりが思考を彼方へ飛ばしていたところへ

ゆかりの腕に動きが伝わってきた

「あっ目覚ました?」

そう問いかけると

「うん?ああそうだな。」

締め落とされたのに淡々とした返答
いつものことなのでいい加減あきらめていた

「とりあえずさ、中に入りましょう。」

「わかった。」

「うち来るの?」

「なによ、行っちゃ悪い?おば様にいつでもいらっしゃいって言われてるし。」

「わかったよ、であんかけチャーハンだっけ?」

「あっうん。」

「おばさんに飯、家で食うの伝えときなよ。」

「わかってるわよ!!」

終始、こんな感じで淡々と会話が続くのが彼等の日常









―夕食後 自室


ゆかりも夕飯を食し帰ったことなので祐樹は自室へと戻り

タイムダイバーのハードを取り出してソフトのパッケージ開封していた

「(うん?そういえばこれ何だろう?予約特典とかなかったと思うんだけど…)」

そう思いつつ黒いディスクケースも開封、中には走り書きみたいな印字で

‘MUV-LUV 19XX~20XX アペンドデータ‘

と書かれたディスクが姿を現した。

幾分思案したが結局、アペンドと銘打ってるので追加データか何かだろうと解釈し

二つをタイムダイバー本体にセットしインストールを開始する

約2分程かかったが無事セットアップ完了

コントローラーを装着し

ダイブ!!!!!!!


視界が一瞬、緑色の海に潜るような景色を映し出して


佐橋祐樹は白い世界にやってきた。









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