2010年5月27日 15時36分 更新:5月27日 16時6分
日本相撲協会は27日午後、定例の理事会を開いた。昨年7月の大相撲名古屋場所(愛知県体育館)中に山口組系暴力団の複数の幹部が土俵下の溜席(たまりせき)にある「維持員席」で観戦していた問題で、維持員席の入場整理券を手配したとされる木瀬部屋の木瀬親方(40)=元前頭・肥後ノ海=を委員から年寄への2階級降格処分とした。また、木瀬部屋所属力士については、同部屋が所属する出羽海一門預かりとした。同協会の規定では、「降格」は「解雇」に次ぐ重い処分。三保ケ関部屋の清見潟親方(64)=元前頭・大竜川=はけん責処分とした。
協会は既に2親方から事情を聴いていたが、この日の理事会で弁明の機会を与えた上で、処分を決めた。
最近の親方の処分では、暴行問題の責任を取って引退した元横綱・朝青龍の師匠、高砂親方(元大関・朝潮)が2月に役員待遇から主任へ2階級降格となった。
また、協会理事会は同日、一部週刊誌でプロ野球賭博にかかわったと報じられた大関・琴光喜関(34)からも事情を聴いた。