【岡山】新見市哲多町大野、健康の森就労継続支援事業所(真鍋衛所長)の利用者が製作した可愛らしい軍手が人気を集めている。
軍手製作は、同事業所の利用者11人のうちの3人が担当し、真っ白な軍手の外面にアクリヌ絵の具を丹念にたたくように色付け。童話シリーズの桃太郎、金太郎、赤ずきんちゃんのほか、カメ、ペンギン、サル、ライオン、キツネなどを約30種あり、中には右左の絵が異なる組み合わせも。日曜大工などで手を動かすたびに可愛らしい絵が踊る。
数年前、収穫祭用に試作販売したのが始まりで、いったん休止していたが、手先を使う訓練にもなることから昨年末に復活し、岡山市のきらめきプラザ(県総合福祉・ボランティア・NPO会館)で販売。目に留めた人がブログで紹介し、今年4月に毎日新聞(東京本社管内の紙面)でも紹介され、人気に火が付いた。
値段は1セット(2組)150円。4月以降、北海道から東京まで注文が相次ぎ、一段落する6月まで500セットを売り上げたとか。利用者はシイタケや水稲栽培、まき、竹炭製作、クリーニングの合間を縫って作業をするだけに忙しい毎日だったという。現在も主にリピーターの注文が舞い込んでいる。
同事業所の担当者は「軍手が人気になり、お礼の手紙をもらったり、『上手』とほめられたり、利用者にやる気が出ている」と目を細めている。【桂孝志】
2010年7月24日