中国リアルIT事情

中国の掲示板上で嫌韓が再燃


 最近「韓国大棒子的無恥行径焉能撼働我們的文化伝統」という掲示板の書き込みが様々な掲示板にコピー&ペーストされ、火がついている。
 
 内容は、中国の有名な医者「李時珍」が、李時珍が韓国人だと韓国で言われ、端午の節句や孔子や長江流域が韓国が源流だと言い出し、様々な文化を盗んでいる、というところから話を導入し、さらに韓国で「天安門は韓国の伝統建築物」という話が出回っているそうで、その噂が中国人の怒りの火に油を注いでいるようだ。

 この掲示板の内容ではないが、最近、まだ20代前半の若い中国人小説家の「韓寒」という人も韓国人と認識されているという話題がニュースにのぼっている。こうした韓国人に有名人が韓国人と勝手に認定されることを「被韓(韓国のものにされる)」というそうだ。

 最初の掲示板のスレッドに話を戻すと、嫌韓の話の後、日本にもなぜかとばっちりがやってきて、
「北京同仁堂が世界展開していくなかで、同仁堂というブランドが勝手にできあがった。同仁堂をはじめとして、ブランドが使われ、稼がれ、日本軍の兵器弾薬となった」
としたうえで、
「世界遺産公約では、文化や遺産を保護すべきというのに、外国に奪われっぱなしである。中国人は温厚な民族だが、こうしたことは我慢ならない。」「天安門は中国のヘソだが、それを自分のものとするなんて(韓国人が)許せない」
という内容となっている。
 
 青海省地震で半旗が掲げられた日、万博会場では韓国館だけ国旗を普通に掲揚していて顰蹙買ったし、大丈夫だろうか。


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プロフィール

山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。 中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。著書に「新しい中国人」。

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