危ない中国にこれほど頼っている日本の「食」に始まる本書は、危ない食品を生み出す中国の社会状況と、冷凍加工食品を中心に輸入食品の実態を説き、加工食品の原料原産地表示の提言、学校給食での輸入食品、輸入検疫、米国産牛肉、新型インフルエンザ、と縦横に論じながら、「すみやかに自給率を引き上げる農業、漁業の起死回生の策と術」を説く。
２００８年３月１２日発売のこの新著は、前々作『輸入食品に日本は潰される』、前作『アメリカに潰される！ 日本の食』に次ぐ第３作目で、短期で集中して書いた山田議員の渾身の自信作全２５６ページである。
『中国に「食」で潰される日本の行く末』
目次
はじめに
プロローグ
緊急レポート＝中国産毒ギョーザ事件 日本の「食」が危ない！
１ ついに恐れていた事態が発生。輸入大国の危険な落し穴
２ 横浜港埠頭で目撃した雨ざらしの中国食品の山
３ 食も社会も不穏な中国の現状
１章 危ない中国にこれほど頼っている日本の「食」
１ 食の乱れを検証、中国国内事情
２ 草や木の枝葉を青々と保つ薬品とは
３ 冷凍ホウレンソウから始まり、肉まん、ギョーザまで
４ 中国の「食」に依存しきっている日本
５ 生鮮食品、魚介類、ブタ肉、ホルモン食品……過去の中毒事件簿
６ 中国で広がっている「不穏な空気」
７ 農薬ギョーザに「怨恨説」が消えない背景
８ 何があってもおかしくない現地で続発する事件
２章 知らない間に食べている輸入農産物・冷凍食品・加工食品
１ 「食」を守る対策�爛櫂献謄�ブリスト制�瓩瞭各�とその苦難の道
２ 本当に「安全」な残留農薬基準とは？
３ 輸入相手国の表示は検証が必要だ
４ 日本国内に出回る危険な冷凍食品・加工食品
５ 健康を守る野菜ジュースにも中国産原料が
６ 「水産加工品」からも次々と有害物質！
７ 外食や総菜、弁当に加工された輸入食品の実態
８ ミートホープは中国産を国産と「偽装」
９ 二度と嘘のつけない原料原産地表示の法案を実現する！
３章 子供が危ない、学校給食の恐ろしい現実
１ 危ない輸入食品が学校給食に混入している
２ 「安全でおいしい給食」を目指す、大塚先生のチャレンジ
４章 無防備な日本の輸入食品、検疫の実態
１ 高濃度の農薬検出で即、輸入禁止にしなかった理由
２ 日本の検疫の背筋が寒くなる状況
３ ようやく冷凍加工食品も検疫検査の対象に
４ ＥＵ・アメリカの「食の安全」の考え方
第５章 再び検証、米国産牛肉の安全性を問う
１ 米国産牛肉の月齢条件の撤廃要求を日本側から提案
２ 依然として続いている米国産牛肉輸入の違反事例
第６章 新型インフルエンザをどう迎え討つか
１ 新型インフルエンザ目前に切迫
２ この呆れるほどの政府対策の不備
第７章 すみやかに自給率を引き上げる、農業、漁業の起死回生の策と術
１ このままでいいのか、さらに食料自給率は大幅に下がっていく！
２ 自給率をＥＵ並みにするには大胆かつ着実な１兆円の補償策
３ 漁業も港湾建設費１／３のお金をまわすだけで再生
エピローグ
１．資源に限りがある日本だから言えること
──オイルマネーの暴利、謀略を、急ぎ「国際連帯税」の創設で止めよ
２．日本の貧困層の世界第２位の「格差」をなくすことが、食料の自給確保につながる
３．食料自給率60％達成の権利宣言を国連の場で
おわりに