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児童虐待死 同居の男一部否認

7月23日 14時43分

去年、大阪・西淀川区で、同居していた女の小学4年生の娘を虐待して衰弱死させた罪などに問われている無職の男の裁判が始まり、男は「しつけのため日ごろから手をあげていたのは事実だが、死亡したのは予想外だった」などと述べて、起訴された内容の一部を否認しました。

大阪・西淀川区の無職、小林康浩被告(39)は、同居していた松本美奈被告(35)とともに、松本被告の次女で小学4年生の聖香さん(当時9歳)を虐待したうえ、ベランダに閉め出して衰弱死させ、遺体を墓地に埋めたとして、保護責任者遺棄致死と死体遺棄の罪に問われています。裁判員が参加して大阪地方裁判所で23日から審理が始まり、小林被告は、死体遺棄については認めた一方で、衰弱死させたことについては「日ごろから手をあげていたのは事実だが、しつけのためだった。食事も与えていて、死亡したのは予想外だった」などと述べて、起訴された内容の一部を否認しました。検察は「聖香さんは日常的に暴行を受けて衰弱し、身動きできない状態にあった。同居していた被告には、聖香さんを病院へ連れて行くなどの責任があった」と指摘しました。この事件をめぐっては、21日、松本被告に懲役8年6か月の判決が言い渡されています。