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西淀川小4死亡、実母に懲役12年求刑

検察側「虐待黙認明らか」

 大阪市西淀川区で昨年4月、小学4年の松本聖香さん(当時9歳)を衰弱死させたとして、保護責任者遺棄致死罪などに問われた実母の美奈被告(35)の裁判員裁判が16日、大阪地裁であり、検察側は「大好きだった母親に見捨てられた聖香さんの絶望感は察して余りある。社会に与えた影響も大きく、断固とした処罰が必要」として懲役12年を求刑した。弁護側は、事件を主導したのは内縁の夫の小林康浩被告(39)(起訴)とした上で、「美奈被告は深く反省している」として、執行猶予付きの懲役3年を求めた。判決は21日。

 美奈被告は最終意見陳述で「聖香に謝りきれないことをした。償いは同じ事件を減らすこと。許されるなら、母親が気軽に相談できるセンターを作るための手伝いがしたい」と述べた。

 美奈被告は公判で、小林被告との共謀を否認しているが、検察側はこの日の論告で「小林被告の暴行を、美奈被告が黙認していたのは明らか」と指摘した。

 起訴状では、美奈被告は小林被告と共謀。虐待で弱っていた聖香さんを昨年4月5日、自宅ベランダで衰弱死させ、同7日、奈良市内の墓地に埋めたとされる。宅ベランダで衰弱死させ、同7日、奈良市内の墓地に埋めたとされる。

2010年7月16日  読売新聞)
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