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稀勢の里を押し出しで破り連敗を止めた豊真将（撮影・清水貴仁）　

＜大相撲名古屋場所＞◇１３日目◇２３日◇愛知県体育館

　平幕豊真将が踏みとどまり、白鵬のこの日の優勝を阻止した。自分が敗れ、白鵬が勝てばＶ決定の状況で迎えた、この日の稀勢の里戦。前日までの連敗がウソのように、鋭い出足で圧倒した。今場所、積み重ねた１１個目の白星の中でも“会心度”では一番、といってもいい内容に、本人も「あんな一気に押せるとは…。最高の相撲を取れた」と振り返った。連敗中は「相撲が小さくなっていた」と分析。そんな時、師匠の錣山親方（元関脇寺尾）から「勝ち負けにこだわるな。元気ある相撲を取ってこい」と声をかけられた。逆転Ｖは奇跡に近いが、最後まで自分の相撲を取りきるつもりだ。

　［2010年7月23日20時0分］

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