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猛暑列島に売れてるグッズ、携帯熱中症計

 猛暑が続く中、熱中症の危険度をすぐ測定できる「携帯型熱中症計」に注文が殺到している。日本気象協会が監修し、昨年6月から記念品・販促グッズ製造卸メーカー、デザインファクトリー(本社・東京)が製造販売。各地が梅雨明けした今月17日ごろ以降注目度がアップ。22日の時点では、問い合わせや販売店からの注文が通常期の数倍に達しているという。熱中症の死者や病院搬送者が急増する中、身を守る“危機管理グッズ”として入手する個人が増えているもようだ。

 「携帯型熱中症計」は高さ65ミリ×幅46ミリ×厚さ14ミリと、手のひらに収まるほどコンパクト。重さも約25グラムだから、ストラップで首から下げても違和感は少ない。使い方は簡単。底部にあるボタンを押すだけで、1秒もたたないうちにディスプレーに気温と湿度が表示される。同時に「ほぼ安全」「注意」「警戒」「厳重警戒」「危険」の5段階で熱中症危険度の目安が、ランプやブザーで告知される仕組みだ。

 気温と湿度を測定し、そこから危険度を算出するシステム。説明書には「危険」が表示された場合は「外出はなるべく避け、涼しい室内に移動しましょう」などと、具体的対処法も書かれている。

 財団法人日本気象協会が監修し、デザインファクトリーが製造販売する形で昨年6月から、1050円(税込み)のタイプ1種類のみ売り出された。今年の4月以降、10分おきに自動計測する機能がついた2100円(同)の最上位機種など3種類が追加発売され、現在は計4種類ある。

 猛暑が続く中、この小型機器の注目度が急上昇している。デザインファクトリーによると、例えば22日には問い合わせが「(梅雨明け前)通常期の3~4倍に増えた。ひっきりなしに電話が鳴っている状態」という。また、同社に対する各販売店からの注文も激増。通常期で1日500~1000個だが、22日の1日だけで注文数が計約2000個に達した勢いという。

 同社や日本気象協会によると、このレベルの小ささの携帯型熱中症計は初。現在、一部サイトを通じて購入できるほか、大型生活雑貨店東急ハンズ各店で販売している。東急ハンズの広報担当者によると「東急ハンズ18店舗を合計した売れ行きをみると、21日は、前週14日に比べ、約4割増えています」という。

 背景には連日、熱中症による死者が相次いでいることへの危機感や、ニュース番組で、この熱中症計を手にしながら猛暑情報を伝えるリポーターがおり、認知度が増したことなどがあるようだ。日本気象協会でも「問い合わせ件数は先週に比べ、今週は倍以上に増えています。猛暑に加え、熱中症が連日ニュースになっていることなどが理由と思われます。これからは1人1人が熱中症に気をつけることが大切。さまざまなシーンで測定し、熱中症の危険度を把握してほしい」と話している。 【広部玄】

 [2010年7月23日9時23分 紙面から]


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