白鵬V3大鵬に並んで決める/名古屋場所
<大相撲名古屋場所>◇12日目◇22日◇愛知県体育館
大鵬に並んで優勝を決める! 横綱白鵬(25=宮城野)が2場所連続で13日目に優勝を決める可能性が出てきた。初顔の平幕北太樹を豪快な切り返しで下し、初場所14日目から44連勝。尊敬する元横綱大鵬の45連勝に王手をかけた。平幕豊真将(29)が2敗目を喫したため、13日目に豊真将が関脇稀勢の里(24)に敗れ、結びで白鵬が大関琴欧洲(27)に勝てば3場所連続15度目の優勝が決まる。
暑い名古屋で、白鵬は冷静だった。鋭く踏み込んで右を差し、同時に得意の左上手をつかむ。立ち合いだけで館内はため息に包まれた。左上手を引き付けながら寄り立てて、右のかいなを返せば勝負あり。初顔の北太樹を豪快に転がし「落ち着いて前に攻めた」。横綱相撲の声に「ありがとうございます。光栄です」と笑みをこぼした。
連勝を「44」に伸ばし、同時に「横綱の最低ノルマ」と言われる12勝に届いた。これで08年名古屋場所から13場所連続で12勝以上。平成の大横綱・貴乃花が94年秋場所から96年秋場所にかけてマークした史上最多の「超安定記録」に並んだ。記録を聞いた白鵬は「ありがとうございます」と、また笑った。
綱の務めを十分に果たしている数字だ。貴乃花親方(元横綱)も充実ぶりに目を細める。「横綱というのは、長い年月できるものでない短命の地位なんです。精神的比重が大きく背負うものも大きい。横綱が連勝するのは大変なんです」。12勝以上を続けていたのは、同親方が大関から横綱へ駆け上がる時。22歳だった貴乃花にも「綱」の重圧は予想以上だった。
白鵬はデリケートだ。今場所は連勝記録に集中するため、朝げいこを取材禁止にした。21日は夜食の牛丼も食べず、9時すぎには床に就いたという。1人横綱として重圧を抱える日々。肉体的な疲れもある。貴乃花親方も「横綱は孤独なんです」と言うが、白鵬の「うまさ」が強さの秘訣(ひけつ)と見る。「相撲は無差別級ですが、相手に対する攻め方の取捨選択がしっかりしている。押し込まれた場面もありますが、そこからの対応術に優れている。そこが連勝につながっている。丸い土俵の使い方を知っていますよ」。
豊真将が敗れ、後続とは「2差」ついた。13日目に豊真将が敗れ、結びで琴欧洲に勝てば3連覇が決まる。しかも尊敬する大鵬の45連勝に並ぶことにもなる。「勝ったらね、(大鵬に)報告したいですね。恩返ししたことになりますかね」。偉業への舞台は整った。強さでため息をつかせる無敵横綱が、土俵際場所も熱くする。【近間康隆】
[2010年7月23日9時47分 紙面から]
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