名古屋場所後、出羽海理事が理事長代行に

　村山弘義理事長代行（元東京高検検事長）は２３日、高血圧などで入院中の武蔵川理事長（元横綱・三重ノ海）に代わって、名古屋場所千秋楽翌日の２６日から出羽海理事（元関脇・鷲羽山）が理事長代行を務めると明らかにした。

　村山代行はこの日「武蔵川理事長と電話で話した。引き続き入院加療の必要がある。退院は８月上旬だが、８月１０日をメドに復帰する。それまでは出羽海理事に代行を務めてもらいたいとの要請があった」と話した。相撲協会の寄付行為（第２１条）には「理事長に事故があるとき、または理事長が欠けた時は、あらかじめ理事長が指名した理事がその職務を代行する」とあり、武蔵川理事長が指名した出羽海理事の代行就任がこの日の臨時理事会で承認された。２６日の横綱審議委員会には出羽海代行が出席する。

　ただ、賭博問題や暴力団問題がくすぶり続けている段階で、再びまわし組に協会トップを任せる措置には疑問が残るところ。しかも、出羽海理事は弟子の野球賭博問題で謹慎中なだけに、各方面から批判を浴びそうだ。

[ 2010年07月24日 ]