「相撲協会の対応おかしい」ジム会長岩本氏“怒”

　渦中の岩本氏は「調査委と日本相撲協会の対応はおかしい」と山口氏の解任に怒りをあらわにした。岩本氏は問題発生直後に山口氏に報告し、協会にも謝罪した。協会Ｎｏ・２の出羽海事業部長が対応しており「協会は事実を知ったうえで、山口氏に調査委員会委員を依頼したはず。それを今になって解任するのはおかしい」と主張した。

　調査委の伊藤座長は「報告は協会幹部に上がっておらず、理事長も知らなかったのではないか。調査委も知らない」と話したが、岩本氏も山口氏も出羽海親方に報告しており、理事長が知らないのも不自然。岩本氏は「山口氏は知らなかった。私のしたことで責任を取らされるのはどうか」と無念をにじませた。

　岩本氏によると、当日は国技館に詰めていた警視庁担当者の指摘を受け、岩本氏が自ら維持員席にいた暴力団関係者にチケットを渡した建設会社社長との関係を聞いたが言葉を濁された。「この席は顔写真を撮られるのでご了承ください」と話すと席を立ち、その暴力団関係者は戻らなかったという。すぐに建設会社に連絡して事情説明を求めたが、言葉を左右していまだに詳しい説明を受けていない。

[ 2010年07月24日 ]