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大横綱に並んだが…白鵬“笑顔なき”45連勝

琴欧州を上手投げで下し、大鵬に並ぶ45連勝を達成した白鵬
琴欧州を上手投げで下し、大鵬に並ぶ45連勝を達成した白鵬
Photo By スポニチ

 大相撲名古屋場所13日目は23日、愛知県体育館で行われ、白鵬が琴欧洲を上手投げで下し、昭和以降では歴代3位となる大鵬の45連勝に肩を並べた。だが、取組後の白鵬に笑顔はなく、帰り際には協会が今場所、天皇賜杯の受賞を自粛したことをあらためて悔やんだ。唯一の2敗の豊真将が稀勢の里を破ったために13日目の優勝はなくなったが、14日目に日馬富士に勝てば、白鵬の3場所連続15回目の優勝が決まる。 【13日目の取組結果

 笑顔なき45連勝だった。大横綱・大鵬の連勝記録に肩を並べた白鵬は無表情のまま花道を引き揚げてきた。「こういう場所で並んだのが残念です。少しはうれしいのですが」。記念すべき勝利を飾っても、支度部屋での口は重かった。そして帰り際にも「賜杯がないのだけは何とかならないのかねえ。国技なんだからね」と不満を漏らした。野球賭博問題で揺れに揺れ、天皇賜杯の授与まで自粛した名古屋場所。どんな大記録をつくろうが、場所前から抱えてきた心のモヤモヤは消えなかった。

 だからこそ、土俵上ではふがいない相撲を見せられなかった。この日の相手は、昨年夏場所14日目に当時自身の最多記録だった連勝を33で止められた琴欧洲。立ち合いで呼吸が合わず一度、間を置いた。「仕切り直したのが良かったね」。気持ちを落ち着かせて迎えた2度目の立ち合いで左上手、右差しの得意の形をつくって盤石の体勢に。途中、琴欧洲が下手投げを打ってきても、横綱の重心がぶれる様子はなく「考えるというか自然にね」と最後は豪快な上手投げで勝利を決めた。

 白鵬というしこ名は昭和の相撲界をライバル関係として彩った柏戸と大鵬の両横綱にちなんでいる。当初は2人のしこ名を合わせた「柏鵬」との案もあったが、肌の色が白かったために「白鵬」となった。しこ名の由来ともなった元大鵬の納谷幸喜氏は自身の連勝記録に並ばれたことに「横綱は日本の国技を守り、引っ張っていく存在。他にも記録はあるし、これで終わったわけじゃない。上には上がある」とさらなる飛躍を求めた。

 きょう14日目に日馬富士に勝てば15回目の優勝が決まり、大鵬の記録も抜くことになる。それでも白鵬は「千秋楽まで土俵に上がり続けることが大事」と淡々と話した。29キロの賜杯の重みがない名古屋場所。史上初となる3場所連続の全勝優勝に向けて、白鵬は土俵上で強さを見せつけるしかない。

 ≪万歳三唱も、パーティーもなし≫3場所連続優勝に王手をかけた白鵬だが、賭博問題の影響もあり、宮城野部屋では優勝が決まっても恒例のタイを手にしての万歳三唱を自粛するという。部屋付きの熊ケ谷親方(元幕内・竹葉山)は「こういう時だから、そんなことをやるとどう思われるか。パーティーも“祝賀会”と呼ぶことにする。白鵬もかわいそうだ」と複雑な表情で話した。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年07月24日 ]

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