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【芸能・社会】三谷幸喜さん恩返し 一挙7作品発表2010年7月23日 紙面から 劇作家、映画監督などマルチに活躍する三谷幸喜さん(49)が、50歳を迎える来年2011年に、“生誕50周年スペシャル企画 三谷幸喜・大感謝祭”と称して、映画、テレビ、舞台、本…と多彩な分野で7作品もたてつづけに発表することが22日、明らかになった。 東京・日比谷の東宝本社で会見した三谷さんは「50歳になるときにたまたま重なった。自分は自己顕示欲が強いタイプではない」としながらも、「自分を育ててくれたジャンルや、仕事を与えてくれた人々への恩返しです」と説明。和田誠さんデザインによる感謝祭ロゴも披露した。 7作品のうち舞台が4作で、いずれも三谷さんの作・演出。スタートを飾る「ろくでなし啄木」は、薄幸の歌人・石川啄木の素顔を探るミステリーで、藤原竜也(28)、中村勘太郎(28)、吹石一恵(27)による3人芝居だ。 舞台「国民の映画」はナチス政権に立ち向かったドイツ映画人たちの物語。舞台「ベッジ・パードン bedge pardon」は、ロンドン留学中の夏目漱石に降りかかった災難を描く。漱石を演じるのは野村萬斎(44)。 舞台「90ミニッツ」は1996年の舞台「笑の大学」コンビの西村雅彦(49)、近藤芳正(48)の2人芝居。三谷さんは「笑いなんか全然ない、緊迫したものに挑戦したい」と話した。 TVではWOWOW開局20周年の90分スペシャルドラマ「ウォーキング・トーキング」。山道で迷った夫婦の会話を通して、笑いの中に夫婦とは何かを問う。限られた登場人物のワンシーン・ワンカットで構成し、「画期的なことをやりたい。演劇と映像のドッキングを目指す」という。 一方、織田信長の後継者を決める「清洲会議」を描く20年ぶりの新作小説「KIYOSU」は、「映画『十二人の怒れる男』の戦国武将版」とか。また、監督した法廷サスペンス・コメディーの映画「ステキな金縛り」がまもなくクランクアップする。 三谷さんにとって、年4本の舞台は初の経験。「まだ一本も書いてない」としたが、多忙な一年になることは確実。体調が心配されるが「健康の点はご安心を。昨年人間ドックに入ったし、心肺機能はいい。ジム通いも再開したい」。 50歳を迎える感想も「やろうとしてることは20代のころと変わらない。昔、50は完成された大人だとみていたがここまで人間として変わらないとは思わなかった」と気負いはない。
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