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広島FC、認定得られず 「暴走族」映画協力拒否 '10/7/24

 広島市周辺での映画ロケを誘致、支援する広島フィルムコミッション(FC)=中区=が、暴走族を扱った漫画を原作とする映画「BADBOYS(バッドボーイズ)」の撮影協力を断ったことを理由に、全国組織のジャパン・フィルムコミッション(JFC)=東京、寺脇研理事長=の認定FCになれなかったことが23日、分かった。

 ▽全国組織「内容不問が原則」

 「作品内容は問わない」というFCの原則に反する対応とみなされたため。広島FCの福庭弘二事務局長は「暴走族追放を掲げる広島市から事業を受託している立場上、やむを得なかった。他作品のロケ支援の実績を積み上げる中で理解を得たい」と話している。

 JFCは、広島FCを含む89の地域FCが加盟。ロケの受け入れ態勢の水準を保つため、本年度から認定制度を設けた。JFCの研修を受けた認定コミッショナーがいる▽非営利公的機関である▽作品内容は問わない―などが条件。製作会社がロケ地を決める上で、候補地のFCが認定団体かどうかは判断材料になる。

 JFCは6月14日の理事会で、福山、三原、岩国市など中国地方の6団体を含む51団体を認定、ホームページで公表した。申請した中で5団体が漏れたが、広島FCのほかは認定コミッショナーが人事異動などで欠けたのが理由で、職員が研修を受ければ認定されるという。

 JFCの関根留理子事務局次長は「地域の事情があるにしても、広島FCの対応はFCの理念にかかわるルールに反し、見過ごせないとの結論になった。姿勢を改めない限りは認定できない」としている。(道面雅量)




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