フロリダ州マイアミ(CNN) バハマ南部を移動していた熱帯低気圧が熱帯暴風雨に格上げされ、「ボニー」と名付けられた。フロリダ南端、メキシコ湾の方向に進んでいる。
米国立ハリケーン・センターによると、米国東部時間午後11時現在、時速約23キロメートルでバハマ北西部を北西方面に移動中とのこと。
このままメキシコ湾に向かいながら勢力を強める可能性もあるが、CNNの気象予報士は、最新のコンピュータ・モデルではハリケーンになるとの予想は示されていないとしている。
今後、23日午後にフロリダ南端を抜け、25日にニューオーリンズとテキサス州南東部の間に上陸すると予想されている。予報士は、ルイジアナ州を襲う可能性が高いとしており、メキシコ湾で流出している原油が海岸に押し流される恐れもある。ただ、原油流出口にキャップが付けられているため、現在、原油流出は停止した状態にある。
BPは天候悪化を受け、油井を完全に封じ込めるための救助井の掘削を一時中止している。また、政府の対策を指揮するアレン元沿岸警備隊司令官は22日遅く、現場の作業船に一時撤退を命じた。これにより作業に10日から14日の遅れが出ると見られるが、アレン氏は、悪天候下でも油井のキャップは装着しておくことができると自信を示している。