吉本興業が香港のエンターテインメント企業と共同で“アジア版スパイス・ガールズ”の発掘・育成に乗り出すことが22日、分かった。8月に日本、韓国、中国、フィリピン、インドの5カ国で大規模なオーディションを実施し、最終的に1カ国1人、5人組のユニットが誕生。本家スパイスを手がけた英の敏腕プロデューサー、エリオット・ケネディ氏がプロデュースを担当し、世界をまたにかけ活動することになる。
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スパイス・ガールズは1996年にデビューし、「wannabe」など世界的な大ヒットを飛ばした。後にサッカーのデービッド・ベッカム選手の妻になったビクトリアら5人は英国でのオーディションを経て、メンバーに選ばれた。今回はアジアで5人の女性が同様に、夢への切符を手にすることになる。
オーディションは吉本興業と香港のファーイースト・エンターテインメント社が共催し、日本では8月28日に都内で最終オーディションを実施。5人の合格者が、その後、香港で歌やパフォーマンスの集中トレーニングを行い、週1回の審査で1人ずつ落選する。最後に残った1人だけが“日本代表”としてメンバーに選ばれるという。
各国の代表となった5人は、さらに英国でのトレーニングキャンプを経て、来年にはアジア各国でのツアーを開催、“アジア版スパイス・ガールズ”のお披露目となる。
プロデューサーのケネディ氏は本家スパイスのほか、セリーヌ・ディオン、ブライアン・アダムスらを手がけたことで知られ「日本には才能あふれる素晴らしい女性がたくさんいると確信しています。私のプロデュースで世界で活躍するスーパースターとなって羽ばたいてみませんか!」と応募を呼びかけている。
吉本興業は最近、中国の企業と合弁会社を設立するなど、アジア進出を本格化。今回のオーディションの課程もドキュメンタリー番組としてアジア各国での放送が予定されている。