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総合格闘技軍団「チーム朝青龍」結成

 チーム朝青龍のSRC参戦を発表した向井徹WVR代表(右)。左は迎撃する郷野聡寛=都内のWVR
 チーム朝青龍のSRC参戦を発表した向井徹WVR代表(右)。左は迎撃する郷野聡寛=都内のWVR

 大相撲の元横綱朝青龍(29)が総合格闘技軍団「チーム朝青龍」を結成し、総合格闘技イベント「SRC14」(8月22日・両国国技館)に選手を参戦させることが21日、都内で発表された。SRCを主催するWVRの向井徹代表(50)と先週、モンゴルで会談し、合意したもの。当日は元朝青龍もセコンドで来場する予定で、引退後、初の国技館登場となる。

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 2月の電撃引退から半年、元朝青龍が両国国技館に帰ってくる。

 元朝青龍は今月9日から13日までモンゴルを訪れた向井氏と会談。モンゴルレスリング協会の名誉会長を務めるなど引退後も格闘技に情熱を燃やす元朝青龍は「チームをつくって世界の総合格闘技に参戦していきたい」という意向を示し、SRCに選手を送り込むことで合意した。

 元朝青龍は「オーナーか会長」(向井氏)といった役回りで、新日本プロレスで活躍した2人の兄、ドルゴルスレン・スミヤバザルとブルー・ウルフが指導に当たる。モンゴルの総合は黎明(れいめい)期でチームも結成したばかりのため、即戦力は2、3人。今後、SRCの協力で育成していくことになる。

 向井氏は元朝青龍本人の参戦については「ないと思います。やることがいっぱいあるみたいで。マネジメントに集中するんじゃないか」と否定的だったが、元朝青龍といえば09年1月4日にSRC(当時は戦極)を観戦。北京五輪柔道100キロ超級金メダリスト・石井慧(23)から戦極での対戦を要求された。当時は当然断ったが、引退相撲を終えれば障害はないだけに、世紀の対決も期待される。

 なお、元朝青龍が今回「自信を持って送り出す」(SRC関係者)モンゴル戦士は、ジャダンバ・ナラントンガラグ(34)。K‐1で魔裟斗、クラウス、ブアカーオら歴代世界王者と死闘を演じ、総合で山本“KID”徳郁と戦ったモンゴル格闘界の第一人者だ。今大会からライト級に階級を落とすSRCのエース・郷野聡寛(35)と、いきなり激突する。

(2010年7月21日)
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