史上最強打線でパ・リーグにリベンジだ!!巨人・原辰徳監督(52)が22日、自身が指揮を執る23日のマツダオールスターゲーム第1戦のスタメンを明かした。ファン投票の捕手部門1位で選出の阪神・城島健司捕手(34)をあえて外すなど、高打率の打者を優先的に起用。打率リーグトップの平野恵一外野手(31)が9番・二塁で出場する布陣で、今季交流戦で負け越したパ・リーグに、全身全霊をかけて挑む。
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ついに幕を開ける夏の祭典。だが原監督は、ただのお祭りで済ますつもりは毛頭ない。「私は(セ・リーグの)代表監督として、勝利に対する執念を持って戦っていきたい」。目的は打倒パ・リーグ。その強い信念が、第1戦のスターティングメンバーにも表れた。
ファン投票選出の阪神・城島、広島・東出がスタメンから外れ、巨人・阿部と現在打率リーグトップの阪神・平野が加えられた。「今年は好成績のメンバーが多い。史上最高の率じゃないですか?そのようなメンバーを、スタメンにしようと思っている」と説明。打率重視で1番・坂本、2番・小笠原、3番・マートン、4番・ラミレス、5番・森野、6番・和田、7番・阿部、8番・青木、9番・平野という打線を構成した。
これにより1番の巨人・坂本から9番の平野まで、9人中8人が打率3割を超える。4番の巨人・ラミレスは打率3割を切るが、32本塁打、81打点のセ2冠王と、原監督が史上最高と呼ぶ、夢のオーダーを実現した。
ファン投票選出の城島らを外す異例のオーダーとなったが、そこにリベンジへかける指揮官の決意がにじんだ。今季交流戦で、セは59勝81敗4分けと大きく負け越した。「交流戦はパにかなりやられた。悔しさはセ・リーグ全員が思っている」と雪辱に燃えている。
史上最強打線を率いて臨む、プロの意地をかけた真剣勝負。希代のエンターテイナーが仕掛けた「真夏の夜の夢」は、例年になく熱い戦いとなりそうだ。