2010.07.20 Web posted at:  11:32  JST Updated - CNN
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原油流出口の密閉テスト、さらに24時間延長

ワシントン(CNN) メキシコ湾の原油流出事故で、政府の対策を指揮する元沿岸警備隊司令官のアレン氏は19日、流出口に設置した新たなキャップによる密閉テストをさらに24時間延長すると発表した。テストは18日にも延長されていた。

アレン氏によると、流出口が密閉されてから4日間、内部の圧力は予想より低く、油井の周囲などからメタンガスが漏出している可能性があるという。ただ同氏は、現時点で重大な問題が起きていることを示すものではないと述べている。

アレン氏によると、18日に政府とBPが電話会議を行い、漏出の問題などを話し合った。同氏はBPに対し、テストにより状況が悪化することのないよう徹底した監視を続けることを指示したとしている。

現在、エンジニアや科学者がロボットや音波探知機などを通じて収集した映像やデータを観察し、油井の監視を行っている。また、メタンガスを検出する装備を取り付けた政府の船も監視にあたっている。

原油回収にあたってBPは、現在2隻ある原油回収船をさらに2隻増やし、回収容量を、想定最大流出量を上回る1日8万バレルに引き上げる計画だという。

さらにBPは、最終的な解決策となる「救助井」の1つでテストを実施することも計画している。BPによるとこの救助井は7月末までに、流出している油井に到達する可能性がある。

一方、原油流出の一時停止は、政府の補償金支払いも円滑化させている。BPが拠出した200億ドルの補償金を管理するケネス・ファインバーグ氏は19日、流出が停止することで全体の予算が把握しやすくなると述べている。

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