粘着荒らしなどネット上の悪質行為から身を守るための十か条
今回は、またもや当初の予定を変更してしまいますが、できるだけ簡単に粘着荒らしなどの悪質行為やそれを行う者たちから身を守るための方法や心掛け等を、以下の十か条にまとめておきました。
(1)まともに相手にしてはいけない!
(2)拒絶・排除をためらってはいけない!
(3)必要な防衛手段を整えろ!
(4)ビビるな! 敵を恐れてはいけない
(5)あまり敵をナメたり、侮ってもいけない
(6)個人情報の取り扱いをも含むセキュリティにも注意せよ!
(7)基本はひたすら無視! 不用意に敵の挑発に乗るな!
(8)敵の味方をする「中立者」「第3者」にも注意せよ!
(9)自分ひとりだけの問題だと思うな!
(10)中途半端な維持や面子、プライド等は捨てよ!
年末年始の時期は犯罪が多発する傾向にあるそうです。
そしておそらくは、ネット上の犯罪や悪質行為も活発化するかもしれない。
そんな懸念もしてきましたので……。
(小路)


政権交代が実現したのというのに、俗に「ネトウヨ」とも呼ばれるエセ右翼・エセ愛国者たちが、今もあっちこっちで動き回っているようです。
今年8月の記事で、政権交代によって、このような輩は大打撃を受けるだろう、少なくともその活動は大幅に減退するのではないか、と考えていましたが
いや。
「右」「左」「中道」「ノンポリ」という立場の違いに関わらず、粘着荒らしや誹謗中傷などネット上における悪質な活動を行っている者たちが、相変わらずゴロゴロ居るようです。
また年末年始の時期は、リアルでもネットでも、犯罪や迷惑行為等が多発しやすい時期でもあります。
自分で言うのもアレですが、私には数年間もの間、ネット上の悪質な誹謗中傷や言論妨害活動を行ってきた人たち(私は「ネット屑」とか「ネット工作員」などと呼んでいますが)と対峙し続けてきたことがあります。(例えばこういう奴とか、このような連中とか)。
というか、現在でもそういった人たちのヲチを受け続けているようですが。
その時の経験や考察を元にして、私はそういった悪質行為から防衛するための方法をいくつも考え、記事にしました。それが弊サイトの「荒らし対策考」のカテゴリーに属する記事です。
粘着荒らしなどの悪質行為にお悩みのネットユーザーの皆様には、少しでもお役に立ててくだされば幸いです。
ただ、ここでいきなりカテゴリーの記事を全て読めというのは無理があるでしょう。
弊サイトの昔からの読者さんならともかく、初めての方や、最近読み始められた方などには、ちょっと苦しいかもしれません。
そこで今回は、またもや当初の予定を変更してしまいますが、できるだけ簡単に粘着荒らしなどの悪質行為やそれを行う者たちから身を守るための方法や心掛け等を、以下の十か条にまとめておきました。
(1)まともに相手にしてはいけない!
(2)拒絶・排除をためらってはいけない!
(3)必要な防衛手段を整えろ!
(4)ビビるな! 敵を恐れてはいけない
(5)あまり敵をナメたり、侮ってもいけない
(6)個人情報の取り扱いをも含むセキュリティにも注意せよ!
(7)基本はひたすら無視! 不用意に敵の挑発に乗るな!
(8)「中立者」「第3者」にも注意せよ!
(9)自分ひとりだけの問題だと思うな!
(10)中途半端な維持や面子、プライド等は捨てよ!
以下、そのひとつひとつについて、簡単に説明したいと思います。
(1)まともに相手にしてはいけない!
(2)拒絶・排除をためらってはいけない!
(3)必要な防衛手段を整えろ!
(4)ビビるな! 敵を恐れてはいけない
(5)あまり敵をナメたり、侮ってもいけない
(6)個人情報の取り扱いをも含むセキュリティにも注意せよ!
(7)基本はひたすら無視! 不用意に敵の挑発に乗るな!
(8)敵の味方をする「中立者」「第3者」にも注意せよ!
(9)自分ひとりだけの問題だと思うな!
(10)中途半端な維持や面子、プライド等は捨てよ!
年末年始の時期は犯罪が多発する傾向にあるそうです。
そしておそらくは、ネット上の犯罪や悪質行為も活発化するかもしれない。
そんな懸念もしてきましたので……。
(小路)
政権交代が実現したのというのに、俗に「ネトウヨ」とも呼ばれるエセ右翼・エセ愛国者たちが、今もあっちこっちで動き回っているようです。
今年8月の記事で、政権交代によって、このような輩は大打撃を受けるだろう、少なくともその活動は大幅に減退するのではないか、と考えていましたが
いや。
「右」「左」「中道」「ノンポリ」という立場の違いに関わらず、粘着荒らしや誹謗中傷などネット上における悪質な活動を行っている者たちが、相変わらずゴロゴロ居るようです。
また年末年始の時期は、リアルでもネットでも、犯罪や迷惑行為等が多発しやすい時期でもあります。
自分で言うのもアレですが、私には数年間もの間、ネット上の悪質な誹謗中傷や言論妨害活動を行ってきた人たち(私は「ネット屑」とか「ネット工作員」などと呼んでいますが)と対峙し続けてきたことがあります。(例えばこういう奴とか、このような連中とか)。
というか、現在でもそういった人たちのヲチを受け続けているようですが。
その時の経験や考察を元にして、私はそういった悪質行為から防衛するための方法をいくつも考え、記事にしました。それが弊サイトの「荒らし対策考」のカテゴリーに属する記事です。
粘着荒らしなどの悪質行為にお悩みのネットユーザーの皆様には、少しでもお役に立ててくだされば幸いです。
ただ、ここでいきなりカテゴリーの記事を全て読めというのは無理があるでしょう。
弊サイトの昔からの読者さんならともかく、初めての方や、最近読み始められた方などには、ちょっと苦しいかもしれません。
そこで今回は、またもや当初の予定を変更してしまいますが、できるだけ簡単に粘着荒らしなどの悪質行為やそれを行う者たちから身を守るための方法や心掛け等を、以下の十か条にまとめておきました。
(1)まともに相手にしてはいけない!
(2)拒絶・排除をためらってはいけない!
(3)必要な防衛手段を整えろ!
(4)ビビるな! 敵を恐れてはいけない
(5)あまり敵をナメたり、侮ってもいけない
(6)個人情報の取り扱いをも含むセキュリティにも注意せよ!
(7)基本はひたすら無視! 不用意に敵の挑発に乗るな!
(8)「中立者」「第3者」にも注意せよ!
(9)自分ひとりだけの問題だと思うな!
(10)中途半端な維持や面子、プライド等は捨てよ!
以下、そのひとつひとつについて、簡単に説明したいと思います。
(1)まともに相手にしてはいけない!
以前から私が何度も主張していることです。
私以外にも、ネットの悪質行為に対峙している多くの人が考えていることです。
というよりこれは、粘着荒らしなどの悪質行為に対処するための基本中の基本原則です。
まずは、その大前提から出発しなければ絶対に駄目です。
「話せばわかる」とか、「何でも議論や話し合いで解決すべき」だとか、「誠意や善意で対応すれば必ず相手もわかってくれる」などというのは、大間違いです。
そんなの、私に言わせれば「偽善者」か、「世間知らずな甘ちゃん」のタワゴトでしかありません。
いや、一般論としては正しいかもしれませんが、それが成立するには「相手方もこちらの誠意や善意を理解する」とか「最低限度の常識が通用する」とか、「相手方もこちらの立場に配慮してくれる」などの前提が必要です。
残念ながら現実の世の中には、相手方にそのような大前提がない場合もあります。
つまり、誠意や善意だけではどうにもならない。議論や話し合いなどでは駄目な場合も存在します。
相手が「平気で嘘をつく」などのルール・マナー違反を平気で行うような場合。
相手が「自分だけが偉くて、優れていて、正しい」などというカルト的な思考に陥っている場合。
相手が話し合いや意見交換よりも、自分の利益や立場にばかり固執して、こちらの利益や立場に全く配慮してくれないような場合など。
最初から「相手を潰してやろう」とか、「やりこめてやろう」「屈服させてやろう」とか、「疲弊・消耗させてやろう悪意や敵意でこちらに接してくるような場合、つまり相手が最初から「悪質な確信犯」である場合は、議論や話し合いなどは無意味どころか、危険すら伴います。
真面目に相手にしても、相手がこちらに譲ったり、歩み寄ったりすることはありません。
議論と称して延々と屁理屈を述べたり、揚げ足をとったり、攻撃を繰り返すのみです。酷い場合には、議論とは関係ない誹謗中傷や人格攻撃、脅迫やコメントスクラム、個人情報の暴露などの悪事に及ぶ場合もあります。
完全に論破されようが。
自分の矛盾や論理的な破綻などを暴かれようが。
多くの第3者からも嫌われ、嗤われ、叩かれ続けようが。
いかなる状態に状態になろうとも、粘着・荒らしなどの悪質行為をひたすら続ける者も居ます。
そのような誠意も常識も通用しないような相手とまともに話しても、疲弊と消耗以外の何者も得られません。
甘い幻想や中途半端な性善説は捨て、まともに相手にしない方がいいと思うべきです。
「無視」か「排除」以外の選択肢はありえないと思うべきです。
全てはここから始めなければなりません。
参考記事:
マキュアヴェッリ的性悪説からサイト荒らし対策について考える
コメント欄について(『喜八ログ』2006年8月26日記事)
荒らしを一般人と思うな(『荒らし・炎上・コメントスクラムを排除しよう』2006年10月28日記事)
(2)拒絶・排除をためらってはいけない!
一度、「無視」「排除」すると決めたら、徹底的にそれを貫きましょう。
変な仏心や優しさを見せて、相手をしてもいけません。
「これくらいなら大丈夫だろう」と油断してもいけません。
相手は、こちらに無視をやめさせようとして、いろいろ言ってくるでしょう。言葉巧みに、こちらの木をひき、挑発し、感情を刺激して、無視や排除をやめさせようとするでしょう。
しかし、それにのせられてはいけません。
強い意志を持って、断固として「無視」「排除」を続けてください。
もし、「こいつはおかしい」とか「これ以上この人をのさばらせておくと、サイトの管理・運営にも支障がでるのではないか」と思われたら、迷わず「排除」をしてください。
できるだけ早く。迷わずに、です!
時間が経てば、経つほど、悪質行為者を追い出すのは難しくなります。
一度サイトに居着かせてしまえば、追い出しにくくなってしまいます。
次第に増長し、悪質行為をエスカレートさせていき、サイト管理人ばかりか、他の読者さんや友好サイトの人たちにもその被害が及ぶようになります。
それだけではなく、他にも同じような輩がどこからともなくやってきて、粘着する悪質行為者の数が増えていき、ついにはもう、どうにもならなくなっていきます。
最後にはまともな支持者や読者にも逃げられ、孤立し、さんざん食い物にされたあげくに駄目になってしまいます。
悪質行為者に潰されたり、更新停止や屈服などの屈辱的な事態に追い込まれてしまうようなサイトは、たいていこのような過程と末路を辿ります。
それには、ヤクザやチンピラ等にたかられる人や店、企業などとも共通するものがあります。
ヤクザやチンピラ、熟練した悪人などは、巧みにカモになるそうな相手(付け入りやすい相手、屈従させられやすい相手など)を見分ける目を持っています。
また、そういう悪人たちは、彼ら独自の情報網やネットワークを持っているため、「カモにしやすい相手」などの情報を、多くの仲間やご同類などと共有しているものです。
ですから、一度でも「組しやすい相手だ」などと思われたら最後、一人だけでなく、多くの悪人にたかられ、食い物にされ、ボロボロになっていきます。
その被害は本人だけではなく、周りの人々にも及ぶことがあります。
それを防ぐためには、毅然とした態度で、拒絶しなければならないのです。しかも、できるだけ早い段階から。
私が他の人から見て、しばしば「厳しすぎる」とか「非寛容すぎるのではないか」とも思えるようなやり方で、コメントを管理しているのは。時に、「IP・リモホ晒し」などという強硬手段まで使って対処しているのも、そのためなのです。
まあ、「IP・リモホ晒し」までする必要はないかもしれませんが、それは覚えておいてください。
参考記事:
特に悪質かつ執拗な荒らしなどの攻撃に対処する方法(2):準備編その2
何と言われようと削除を!!(『荒らし・炎上・コメントスクラムを排除しよう』2006年10月29日記事)
(3)必要な防衛手段を整えろ!
いくら知力・体力・精神力に優れたスーパーマン(スーパーレディ)でも、何の準備や装備もない無防備な状態で、極限状態に置かれたら、まず無事ではすまないでしょう。
防寒具もなしに、零下数十度の南極大陸に放り込まれるとか。
何の装備や水すらもなしに、サハラ砂漠やタクラマカン砂漠のど真ん中に置かれるとか。
何の手段、対策や防衛措置もない状態で、何人もの犯罪者に取り囲まれたら、無事ではすまないでしょう(あなたが特殊部隊の隊員など、特別な能力を持った人ならばまた話は別かもしれませんが、普通はそんなことはまずないでしょう)。
ネット上の悪質行為に対処するのもそれと同じです。
いかに頭が切れ、強い意志を持った人でも、悪質行為から防衛するための物理的な手段を持っていなければ、それを排除するのは困難です。
まず、あなたのブログに以下の機能が備わっているかどうかを、確認してください。
*コメント・TBを承認制にする機能
*コメント管理画面で、投稿者のIP・リモホを表示する機能
*IP・リモホによる書き込み禁止措置ができる機能
*いざとなればコメント・TB欄を閉じることができる機能
今どきなら、最低でもこの4つの機能はほしいところです。
もしあなたが、これからブログを始めようとされるならば、最低限以上4つの機能が揃ったブログのISPを選んでください。
そういう条件のあるブログISPには、例えばFC2とか、シーサーなどがあります。
もう既にサイトをお持ちで、なおかつ以上4つの機能が揃っていないという場合は……。
次にサイトを開設したり、またサイトを移転する時などは、再考されるといいでしょう。
また、現在粘着荒らしなどの悪質行為にお悩みならば、ブログのISPを変更することも考えた方がいいかもしれません。
長く慣れ親しんだサイトのISPを変えるのは、管理人にとっていろいろと難しいことかもしれません。
しかし、「悪質行為者たちの攻撃によって潰されるのを待つしかない」という状態よりは、よほどマシなはずです。
参考記事:
特に悪質かつ執拗な荒らしなどの攻撃に対処する方法(1):準備編その1
ブログを始める前に(『荒らし・炎上・コメントスクラムを排除しよう』2006年10月09日記事)
(4)ビビるな! 敵を恐れてはいけない
いくら「まともに相手にするな」とか、「迷わず削除・排除しろ」などと言ってはみても、現実にはなかなかそれができないという方もおられるでしょう。
おそらくその大きな理由のひとつが、「怖いから」でしょう。
確かに。
普通の人の感覚ならば、当然でしょう。
悪意や敵意を持った相手。しかも相手は、自分の気に食わない相手を潰すためには手段を選ばないような基地外や狂信者のような奴らです。
中には、そういう活動の「プロ」も紛れ込んでいるかもしれません。
そのような相手に恐怖を感じるのも無理はないかもしれません。
しかし、それでも言いたいのです。
ビビッてはいけない。少なくとも、「恐れ」を相手に悟られるようなことがあってはならない。
そんなものに屈して、主張や言動を曲げるようなことだけはあってはならない、と。
その理由は2つあるあります。
ひとつは、もし一度でもひるんで、相手の思うとおり・望むとおりに主張や言動を曲げても、解決にはならない。むしろ、より被害が酷くなるからです。
「(2)拒絶・排除をためらってはいけない!」の項での述べましたように、ネット上の悪質行為者を相手にするのは、ヤクザやチンピラ等を相手にするのと同じようなものです。
もし「組しやすい相手だ」とか、「こいつはちょっとプレッシャーをかければこちらの思うとおりになる」とか思われたならば……悪質行為者まますます増長し、悪事を次第にエスカレートさせていくだけだからです。
さらに、あとから同じような輩が次々とやってきて、いつまでも被害を受け続けることになる。
しまいには、その被害は本人だけでなく、読者や友好サイトの人たちなどにも及び……あとは言うまでもないでしょう。
もうひとつの理由。
それは、ほとんどの場合、悪質行為者たちは見かけほど大した力を持っているわけではない。実は、それほど多数派ではない。つまり「見掛け倒しの張り子の虎」でしかないので、それほど恐れることはないのです。
以前、ブログのネットにおける影響力を測定するツールで、自サイトと、私に対する誹謗中傷や言論妨害など繰り返してきた悪質行為者やそのお仲間たちのサイトの影響力とを測定してみたことがありました。
そうしたらなんと……「彼らのサイトの影響力がいずれも、弊サイトの影響力の半分をはるかに下回る数値だった」ということが明らかになりました。中には、弊サイトの100分の1以下などという笑ってしまうようなケースもありました。
また、悪質行為者たちは「自分たちを実態以上に大きく見せる術」に長けています。
例えば、「アクセス数やランキングの数値等をごまかす。水増しする」とか、「お仲間と徒党を組んで、いかにも多数のユーザーが相手を非難しているように見せる」とか、「複数のHNやIP・リモホを使い分け、一人や少人数で多数の人格を装う」などの手口があります。
逆に言えば、そのようなセコい手口を使ってでも、自分たちを実像以上に大きく見せなければならないほど、彼らは少数派なのです。ネットでほとんど影響力を持たない弱小勢力でしかないのです。
考えてみれば、それも当然のことでしょう。
他人への誹謗中傷や、悪質行為者たちの自己中心的な妄言や、世の多数派を占めることのないような偏狭で独善的な意見などが、圧倒的多数のまともな感覚を持った一般ユーザーが楽しめるようなものではないからです。
そんなものを楽しんだり、共感したりするのは、彼らと同じようなタイプの屑、悪人、狂信者、駄目人間、心を病んだ人たちなどの類だけだからです。
ですから、あなたが気にしさえしなければ、あとは彼らの攻撃に対する防衛措置さえしっかりしていれば、それほど問題ではないのです。
彼らが外で、どれほどあなたのことをぎゃあぎゃあと騒ぎ立てようとも。
参考記事:
悪質荒らしを無視することの難しさと条件(1):荒らしの物量作戦
ネット工作員は数字の魔術師……そして、張り子の虎(笑)・その5
やっぱり『反日ブログ監視所』は「張り子の虎」だった! @ 『嗚呼、負け犬の遠吠え日記』のようなショボいサイトにすら負けていたとは(笑)
(5)あまり敵をナメたり、侮ってもいけない
前項で言ったことと、ちょっと矛盾するかもしれませんが、彼らを侮ったり、軽く見すぎてもいけません。
何故ならば、彼らは誹謗中傷や言論妨害などの悪質行為のエキスパートだからです。
いくつものサイトを閉鎖や炎上・更新停止などに追い込み、何人ものネットユーザーの権利を踏みつけ、ネット社会から葬り去ってきたという「悪の経験・ノウハウ」を蓄積してきた奴らです。
ただの基地外や狂信者ではありません。
一般のネットユーザーがそんな奴らを相手にするのは、堅気の一般人がプロの犯罪者や前科数十犯の凶悪犯の相手をするようなものです。非常に危険です。
実際、悪質行為者に潰されるネットユーザーの中で意外と多かったのが、彼らを侮ったり、軽く見すぎたりして、逆にその隙を突かれて総攻撃を受けてしまったような人です。
繰り返しますが、おかしな発言や言動を繰り返すからと言って、ただの「バカ」や「狂信者」と見て、迂闊に接したり、攻撃をしかけたりするのは危険です。
恐れずに毅然と対応しつつも、気をつけるべき点は、気をつける。警戒すべきところは、十分に警戒する。
それが正解でしょう。
参考記事:
たかが「荒らし」と思って決して侮るなかれ。必要以上に恐れることもないが(1)
たかが「荒らし」と思って決して侮るなかれ。必要以上に恐れることもないが(2)
たかが「荒らし」と思って決して侮るなかれ。必要以上に恐れることもないが(3)
たかが「荒らし」と思って決して侮るなかれ。必要以上に恐れることもないが(4)
たかが「荒らし」と思って決して侮るなかれ。必要以上に恐れることもないが(5)
(6)個人情報の取り扱いをも含むセキュリティにも注意せよ!
ネット、パソコンをやる時には、当然の事ながらセキュリティにも気をつけますよね。
(「そうではない」「特に注意していない」などという方は、今すぐにでも意識と言動を改めてください)
セキュリティに気をつけることは、粘着や荒らしなどの悪質行為、言論封殺活動等に対処するときにも重要です。
なぜならば、荒らしなどの悪質行為を行う者たちの中には、クラッキングなどのサイバー攻撃をしかけて来る者も居るからです。
大分以前ですが、悪質な誹謗中傷を繰り返していた輩のサイトに、被害者の一人が反論の書き込みをしたところ……なんとその直後に、その人がクラッキングの被害に遭ったという事例がありました。
おそらくは、書き込みをした時に、悪質行為者のサイトのコメント管理画面から被害者のIP・リモホを知られ、それを手がかりにしてクラッキングが行われたものと推測されますが……。
さらに困ったことに、その手のサイバー犯罪を警察に訴えても、確実な証拠を掴むことも難しいそうです。
(あるいは警察がそのノウハウを十分蓄積してないのか? あまりにも件数が膨大すぎて手が回らないのか? あるいは、ただ単に警察のやる気がないだけなのか? それとも、ネットの闇勢力と警察との間に癒着関係でもあるのか? いずれなのかは、よくわかりませんが……)
ですから、実際にその被害に遭っても事実上の泣き寝入りか、犯人を捕まえられないケースも少なくないのが現状だそうです。
私も大分以前ですが、「すわ、クラッキングか!」と疑われるような事態が発生し、それを近くの警察署に訴えましたが……。見るからに面倒くさそうな表情で対応され、適当にあしらわれてしまったという経験があるのですよ(苦笑)。
そんなこともありますので、少なくとも自分で最低限度のセキュリティ対策は心掛けましょう。
例えば、
・セキュリティソフトを必ず入れる。
・OSやセキュリティソフトなどは、常に最新の状態に更新し、セキュリティホールを塞ぐ。
・パスワードは定期的に、できるだけこまめに変更する(もちろん、サイトのも、本メアドも、仮メアドなどあなたが使用しているあらゆるパスワードを!)。
・怪しげなサイトや、信頼できないようなサイトには近寄らない。不用意にはアクセスしない。
・Winnyなどのファイル共有ソフトを入れない、使わない。
・パソコン内やプラウザに残っている履歴、フォーム、パスワード、キャッシュ、Cookieなどは、できるだけこまめに削除・クリアする。
などは、当然のことながら、基本中の基本と思ってください。
そして、もうここでひとつ気をつけなければならないのが、自分や自分の身の回りの人たちの個人情報、あるいはそれにつながる情報の取り扱いです。
映画『エネミー・オブ・アメリカ』などで描かれるように、個人情報を握り、手を加えることにより、相手を支配したり、社会的に破滅させたりすることもできるのです。
本名や住所、勤め先等の情報が悪質行為者等に知られて、それを元に脅迫や攻撃を受けたら最悪です。
たいていの人は、それでまいってしまいます。
「悪いことさえしなければ、日頃の行いさえ気をつけていれば大丈夫」などと考えるのも甘いでしょう。
例えば、悪質行為者たちの手口のひとつとして、「電凸」などというものがあります。
簡単言えば、「質問」や「抗議」などと称して、相手の家や職場、友人や恋人の家等にも電話をかけることですが、そんなものを人数をたのんで、頻繁かつ執拗に行われればどうなるか? それに耐えられるような人はまずいません。
有名な俳優の宮崎あおいさん・高岡蒼甫さんご夫妻も、それによって深刻な被害を受けたことがあるのです。
ですから、あまり個人を特定する情報を、ネット上には出さないように気をつけたほうがいいでしょう。
出すとすれば、それなりの覚悟をするか……あるいは、「これくらいまでならば、敵に知られても大丈夫、自分を特定するまでには至らないだろう」という範囲にとどめておいた方がいいでしょう。
参考記事・サイト:
いんたーねっと 航海のキホン
2ちゃんねるから身を守る手段
悪質荒らしを無視することの難しさと条件(5):荒らしの心理作戦・後編
(悪質行為者たちが、プロの探偵並みの情報収集力・分析力と、ストーカー変質者並みの執拗さで、攻撃対象を追い詰めていくという、恐るべき実例を書いた記事です)
(7)基本はひたすら無視! 不用意に敵の挑発に乗るな!
「無視は荒らし対策の基本にして最も有効な対策」とはよく言われることです。
しかし悪質行為者たちの側も、言葉巧みにあの手この手で無視をやめさせようと、脅しや挑発、ゆさぶり等を仕掛けてきます。
そして、攻撃対象が無視し続けるのが難しいように仕向けます。
つい怒りが抑えられなくなり、激昂して反論してしまいがちですが、そこはぐっとこらえた方がいいでしょう。
反撃の手段や方法はなくもないですが、それは初心者や、悪質行為にあまり慣れていないような一般の方にはちょっと難しく、リスクも伴うわりに、即効の効果があまり期待できないというものなので、今回は触れないことにします。
やはり基本は「無視」と「(自サイトからの)徹底排除」で、ほとんどの方にはそれが無難でしょう。
駄目なのは、まともに反論してしまうことです。
そんなことをしても、「(1)まともに相手にしてはいけない!」の項でも説明しましたように、疲弊と消耗以外の何ももたらさない「議論」が果てしなく続くだけです。
そんなことよりも、もっと他の楽しく有意義なことにエネルギーを使うべきです。
最悪なのは、悪質行為者のサイトなど、「敵の領域」に入って反撃しようとすることです。
それは、一般人がヤクザの組長宅や組事務所にノコノコと出て行くようなものです。
無防備な一般人がまず勝てるはずもなく、よくてもボコボコにされるだけです。
より恐ろしいのは、それによって個人情報や、(IP・リモホなど)個人情報につながりそうな情報を相手に取られてしまうことです。その恐ろしさは、「(6)個人情報の取り扱いをも含むセキュリティにも注意せよ!
」でも述べたとおりです。
悪質行為者の中には、煽りや挑発などによって、自分たちの支配領域に相手を誘い込もうとする者もいます(例:「こっちのコメント欄(掲示板)に来て、反論してみろよ!」とか、「まともに反論できないのか、腑抜け!」などとセリフを吐いたりとか)。
そのような奴には、特に注意してください。
なお、悪質行為者に対する本当の勝利とは何でしょうか?
それは、悪質行為者たちの妨害や嫌がらせに動じることなく、あなたが主張をいささかも曲げることなく発言・活動を続けることです。
参考記事:
悪質荒らしを無視することの難しさと条件(3):荒らしの心理作戦・前編
2ちゃんねらーの心理戦対策(『2ちゃんねる の攻撃から身を守るためのブログ』2006年12年9日記事)
2ちゃんねる関係者に目をつけられたら。(『2ちゃんねる の攻撃から身を守るためのブログ』2007年3月8日記事)
(8)「中立者」「第3者」にも注意せよ!
粘着荒らしなど、悪質行為の手口もより巧妙化していきます。
敵もさるもので、「いかに相手を油断させるか、篭絡するか?」とか、「いかに第3者に対して、攻撃対象がバカや悪人に見えるような印象操作を行うか?」などを考えながら攻撃を仕掛けてきます。
そうした手口のひとつが、「中立者」や「第3者」などを装うという手口です。
一見、「中立者」や「第3者」のようなふりをして書き込みをしてくるという。
しかし、その発言や実際の言動等を見ると、どちらか一方(たいていは加害者側)のみに有利なように誘導するものだったり、被害者側にのみ我慢や自制を要求するものだったりします。
特に中規模以上の(場合によっては小規模な)荒らしやコメントスクラム等の現場で、時々そういうコメントをする人を見かけます。
(注:いつも思うのですが、ネット上のことに限らず……加害者側と被害者側とを同じ土俵で同じ条件化で議論させたら、たいてい「嘘でも中傷でも何でも言いたい放題」の加害者側が有利になるのは自明のことだと思うのですが……。未成年の凶悪事件の裁判等を見ても、そういうことが少なくないとは思いませんか?)
そのような場合、たいていはその「中立者」や「第3者」は、悪質行為者側とグルであったりします。
以前、ある炎上事件の被害者の方から、「攻撃者のうちのひとりと、こちらを擁護する発言をした人と、中立の立場で発言した人とのIPを見比べてみたら、完全に一致した」という証言を聞いたことがあります。
つまり、「攻撃者と、味方をした人と、中立の人とが、グルどころか、全くの同一人物による自作自演だった」というケースでした。
信じられないほどバカバカしい話ですが、現実のネット社会ではそのようなこともあるのです。
さらには、悪質行為者が、味方や賛同者を装って近づいてきたというケースも過去にありました。
残念ながら、本人の実際の顔が見えにくいネット社会では、簡単に他人を信用してはいけない。
少なくとも、ちょっと距離を置くかしんばければならないのも、悲しいけれど現実かもしれません。
参考記事:
支援者や賛同者を装ったネットウヨなど悪質行為者の手口にご注意を!
悪質荒らしを無視することの難しさと条件(4):荒らしの心理作戦・中編
一見さんお断り(『荒らし・炎上・コメントスクラムを排除しよう』2006年12月16日記事)
自分は「中立の立場」だと表明するコメント者はまず疑うべし。(『2ちゃんねる の攻撃から身を守るためのブログ』2006年6月14日記事)
(9)自分ひとりだけの問題だと思うな!
私が思うに、悪質行為者たちの攻撃を受けやすいタイプ、その攻撃・嫌がらせにうまく対処できずに被害を受け続けてしまうタイプのひとつに、「問題を自分ひとりで抱え込もうとする人」というのがあります。
「自分ひとりが我慢すればいい」とか、「こんなことで他人を煩わせたり、迷惑をかけるわけにはいかない」などとか考えてしまうのでしょうか?
おそらくは真面目な人なのでしょうが、実は重要な間違いや考え違いをしているのです。
ネット上の悪質行為の問題は、被害者と加害者だけの問題ではないからです。
その性質上、最初の当事者以外の何人もの人間(サイトの読者などの関係者など)を巻き込まずにはいられないからです。
中には、攻撃対象を追い詰め、孤立させるために、わざと本人以外の他人にまで攻撃や嫌がらせを行うような悪質行為者も居ます(そのような手口を「人質作戦」と、私は呼んでいます)。
またこの問題は、「ネット社会の言論の自由をいかに守るか」という問題でもありますから、自分が直接攻撃されていなからといって、無関係で居ることは本来ならば許されないはずです。そうすることは、ネット上の悪質行為を認めること、つまり悪質行為による言論封殺行為を認めることでもあるのです。
だから、被害にあって居る人に対して言いたいのです。
どうか、自分ひとりだけで問題を抱え込まないで欲しいでのす。
誰か信用できる人に相談するとか、あるいは素直に困っていることを記事に書いて誰かに見てもらうとかしてもらうことをすすめます。
また、そうやって助けを求める人を見かけた人に言いたいのですが、自分できる方法でいいから、何かしてやってほしいと思うのです。
それをどうやって、すればいいのですかって?
それはこちらの過去記事でも参考にでもしてくれれば幸いです。
参考記事:
あなたにもできる! ネット右翼などの悪質行為の被害に遭っている人を助ける方法
今あなたに出来ること(『荒らし・炎上・コメントスクラムを排除しよう』2007年2月28日記事)
(10)中途半端な維持や面子、プライド等は捨てよ!
さて、最後に。
もうひとつ、私が重要だと思うことを。
これまでいろいろと「ネット上の悪質行為に対抗するための原則や心構え等」を述べてきました。
しかしながら、この記事を読んだ人全てが、そのとおりに実行できるとは限らないでしょう。残念ながら。
何故か?
その理由のひとつが、被害に遭っている人が、おかしな維持や面子、プライド等にとらわれてしまっているためではないか?
そのように私は思うのです。
例えば、
「悪質行為者に何を言われようと、まともに相手にせず、徹底的に無視・排除し続けろ!」
↓
「そんなことをしたら、相手から逃げことに、負けたことになるのではないか?」
だとか、
「あまり敵をナメたり、侮ってもいけない」
↓
「でも、あんなアホで無能そうな奴らに反論ひとつできないように見られるというのも……」
だとか、
「自分ひとりだけの問題だと思うな!」
↓
「でも、他の人に助けを求めるのは、自分の弱さを認めることになるし、他人に迷惑をかけるのはちょっと……」
だとか。
このように、妙な意地や面子、プライドなどに拘るあまりに、きちんとした対処がなかなかできないというケースがあるのではないか?
このような気が私にはするのです。
しかしそれでも、私は言いたい。
悪質行為に対処するためには、そんな中途半端な意地や面子、プライドなどに拘らないでほしい、と。
極端に言えば、これは一種の「政治闘争」です。
もっとくだけた言い方をすれば、一種の「喧嘩」のようなものです。
「喧嘩」というものは、「なりふり構わず必死になれる者」がより有利で、「下手に格好をつけたり、体裁に拘りすぎて言動が制約される者」が不利になるものなのです。
なりふりかまわない。
手段を選ばない。
そして他人の言動を非難するくせに、自分たちの矛盾は完全に棚に上げ、あっけらかんとしている。
そんな悪質行為者に、余計な意地や面子に拘りすぎている一般人がまともに対抗できるはずがないでしょう。
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さて、できるだけ簡潔に済ますつもりが、長くなってしまいました。
しかし、それでも。
これを読んでくださった読者さんが一人でも、ネット上の悪質行為に対処するためにお役に立てていただければ幸いです。
さて、それでは今回はこれにて。
年末は私も多忙なので、この記事が今年最後の記事になるかもしれません。
しかしそれでも、年が変わるまでにこの記事を仕上げることができてよかったです。
それでは皆様、よいお年を!
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以前から私が何度も主張していることです。
私以外にも、ネットの悪質行為に対峙している多くの人が考えていることです。
というよりこれは、粘着荒らしなどの悪質行為に対処するための基本中の基本原則です。
まずは、その大前提から出発しなければ絶対に駄目です。
「話せばわかる」とか、「何でも議論や話し合いで解決すべき」だとか、「誠意や善意で対応すれば必ず相手もわかってくれる」などというのは、大間違いです。
そんなの、私に言わせれば「偽善者」か、「世間知らずな甘ちゃん」のタワゴトでしかありません。
いや、一般論としては正しいかもしれませんが、それが成立するには「相手方もこちらの誠意や善意を理解する」とか「最低限度の常識が通用する」とか、「相手方もこちらの立場に配慮してくれる」などの前提が必要です。
残念ながら現実の世の中には、相手方にそのような大前提がない場合もあります。
つまり、誠意や善意だけではどうにもならない。議論や話し合いなどでは駄目な場合も存在します。
相手が「平気で嘘をつく」などのルール・マナー違反を平気で行うような場合。
相手が「自分だけが偉くて、優れていて、正しい」などというカルト的な思考に陥っている場合。
相手が話し合いや意見交換よりも、自分の利益や立場にばかり固執して、こちらの利益や立場に全く配慮してくれないような場合など。
最初から「相手を潰してやろう」とか、「やりこめてやろう」「屈服させてやろう」とか、「疲弊・消耗させてやろう悪意や敵意でこちらに接してくるような場合、つまり相手が最初から「悪質な確信犯」である場合は、議論や話し合いなどは無意味どころか、危険すら伴います。
真面目に相手にしても、相手がこちらに譲ったり、歩み寄ったりすることはありません。
議論と称して延々と屁理屈を述べたり、揚げ足をとったり、攻撃を繰り返すのみです。酷い場合には、議論とは関係ない誹謗中傷や人格攻撃、脅迫やコメントスクラム、個人情報の暴露などの悪事に及ぶ場合もあります。
完全に論破されようが。
自分の矛盾や論理的な破綻などを暴かれようが。
多くの第3者からも嫌われ、嗤われ、叩かれ続けようが。
いかなる状態に状態になろうとも、粘着・荒らしなどの悪質行為をひたすら続ける者も居ます。
そのような誠意も常識も通用しないような相手とまともに話しても、疲弊と消耗以外の何者も得られません。
甘い幻想や中途半端な性善説は捨て、まともに相手にしない方がいいと思うべきです。
「無視」か「排除」以外の選択肢はありえないと思うべきです。
全てはここから始めなければなりません。
参考記事:
マキュアヴェッリ的性悪説からサイト荒らし対策について考える
コメント欄について(『喜八ログ』2006年8月26日記事)
荒らしを一般人と思うな(『荒らし・炎上・コメントスクラムを排除しよう』2006年10月28日記事)
(2)拒絶・排除をためらってはいけない!
一度、「無視」「排除」すると決めたら、徹底的にそれを貫きましょう。
変な仏心や優しさを見せて、相手をしてもいけません。
「これくらいなら大丈夫だろう」と油断してもいけません。
相手は、こちらに無視をやめさせようとして、いろいろ言ってくるでしょう。言葉巧みに、こちらの木をひき、挑発し、感情を刺激して、無視や排除をやめさせようとするでしょう。
しかし、それにのせられてはいけません。
強い意志を持って、断固として「無視」「排除」を続けてください。
もし、「こいつはおかしい」とか「これ以上この人をのさばらせておくと、サイトの管理・運営にも支障がでるのではないか」と思われたら、迷わず「排除」をしてください。
できるだけ早く。迷わずに、です!
時間が経てば、経つほど、悪質行為者を追い出すのは難しくなります。
一度サイトに居着かせてしまえば、追い出しにくくなってしまいます。
次第に増長し、悪質行為をエスカレートさせていき、サイト管理人ばかりか、他の読者さんや友好サイトの人たちにもその被害が及ぶようになります。
それだけではなく、他にも同じような輩がどこからともなくやってきて、粘着する悪質行為者の数が増えていき、ついにはもう、どうにもならなくなっていきます。
最後にはまともな支持者や読者にも逃げられ、孤立し、さんざん食い物にされたあげくに駄目になってしまいます。
悪質行為者に潰されたり、更新停止や屈服などの屈辱的な事態に追い込まれてしまうようなサイトは、たいていこのような過程と末路を辿ります。
それには、ヤクザやチンピラ等にたかられる人や店、企業などとも共通するものがあります。
ヤクザやチンピラ、熟練した悪人などは、巧みにカモになるそうな相手(付け入りやすい相手、屈従させられやすい相手など)を見分ける目を持っています。
また、そういう悪人たちは、彼ら独自の情報網やネットワークを持っているため、「カモにしやすい相手」などの情報を、多くの仲間やご同類などと共有しているものです。
ですから、一度でも「組しやすい相手だ」などと思われたら最後、一人だけでなく、多くの悪人にたかられ、食い物にされ、ボロボロになっていきます。
その被害は本人だけではなく、周りの人々にも及ぶことがあります。
それを防ぐためには、毅然とした態度で、拒絶しなければならないのです。しかも、できるだけ早い段階から。
私が他の人から見て、しばしば「厳しすぎる」とか「非寛容すぎるのではないか」とも思えるようなやり方で、コメントを管理しているのは。時に、「IP・リモホ晒し」などという強硬手段まで使って対処しているのも、そのためなのです。
まあ、「IP・リモホ晒し」までする必要はないかもしれませんが、それは覚えておいてください。
参考記事:
特に悪質かつ執拗な荒らしなどの攻撃に対処する方法(2):準備編その2
何と言われようと削除を!!(『荒らし・炎上・コメントスクラムを排除しよう』2006年10月29日記事)
(3)必要な防衛手段を整えろ!
いくら知力・体力・精神力に優れたスーパーマン(スーパーレディ)でも、何の準備や装備もない無防備な状態で、極限状態に置かれたら、まず無事ではすまないでしょう。
防寒具もなしに、零下数十度の南極大陸に放り込まれるとか。
何の装備や水すらもなしに、サハラ砂漠やタクラマカン砂漠のど真ん中に置かれるとか。
何の手段、対策や防衛措置もない状態で、何人もの犯罪者に取り囲まれたら、無事ではすまないでしょう(あなたが特殊部隊の隊員など、特別な能力を持った人ならばまた話は別かもしれませんが、普通はそんなことはまずないでしょう)。
ネット上の悪質行為に対処するのもそれと同じです。
いかに頭が切れ、強い意志を持った人でも、悪質行為から防衛するための物理的な手段を持っていなければ、それを排除するのは困難です。
まず、あなたのブログに以下の機能が備わっているかどうかを、確認してください。
*コメント・TBを承認制にする機能
*コメント管理画面で、投稿者のIP・リモホを表示する機能
*IP・リモホによる書き込み禁止措置ができる機能
*いざとなればコメント・TB欄を閉じることができる機能
今どきなら、最低でもこの4つの機能はほしいところです。
もしあなたが、これからブログを始めようとされるならば、最低限以上4つの機能が揃ったブログのISPを選んでください。
そういう条件のあるブログISPには、例えばFC2とか、シーサーなどがあります。
もう既にサイトをお持ちで、なおかつ以上4つの機能が揃っていないという場合は……。
次にサイトを開設したり、またサイトを移転する時などは、再考されるといいでしょう。
また、現在粘着荒らしなどの悪質行為にお悩みならば、ブログのISPを変更することも考えた方がいいかもしれません。
長く慣れ親しんだサイトのISPを変えるのは、管理人にとっていろいろと難しいことかもしれません。
しかし、「悪質行為者たちの攻撃によって潰されるのを待つしかない」という状態よりは、よほどマシなはずです。
参考記事:
特に悪質かつ執拗な荒らしなどの攻撃に対処する方法(1):準備編その1
ブログを始める前に(『荒らし・炎上・コメントスクラムを排除しよう』2006年10月09日記事)
(4)ビビるな! 敵を恐れてはいけない
いくら「まともに相手にするな」とか、「迷わず削除・排除しろ」などと言ってはみても、現実にはなかなかそれができないという方もおられるでしょう。
おそらくその大きな理由のひとつが、「怖いから」でしょう。
確かに。
普通の人の感覚ならば、当然でしょう。
悪意や敵意を持った相手。しかも相手は、自分の気に食わない相手を潰すためには手段を選ばないような基地外や狂信者のような奴らです。
中には、そういう活動の「プロ」も紛れ込んでいるかもしれません。
そのような相手に恐怖を感じるのも無理はないかもしれません。
しかし、それでも言いたいのです。
ビビッてはいけない。少なくとも、「恐れ」を相手に悟られるようなことがあってはならない。
そんなものに屈して、主張や言動を曲げるようなことだけはあってはならない、と。
その理由は2つあるあります。
ひとつは、もし一度でもひるんで、相手の思うとおり・望むとおりに主張や言動を曲げても、解決にはならない。むしろ、より被害が酷くなるからです。
「(2)拒絶・排除をためらってはいけない!」の項での述べましたように、ネット上の悪質行為者を相手にするのは、ヤクザやチンピラ等を相手にするのと同じようなものです。
もし「組しやすい相手だ」とか、「こいつはちょっとプレッシャーをかければこちらの思うとおりになる」とか思われたならば……悪質行為者まますます増長し、悪事を次第にエスカレートさせていくだけだからです。
さらに、あとから同じような輩が次々とやってきて、いつまでも被害を受け続けることになる。
しまいには、その被害は本人だけでなく、読者や友好サイトの人たちなどにも及び……あとは言うまでもないでしょう。
もうひとつの理由。
それは、ほとんどの場合、悪質行為者たちは見かけほど大した力を持っているわけではない。実は、それほど多数派ではない。つまり「見掛け倒しの張り子の虎」でしかないので、それほど恐れることはないのです。
以前、ブログのネットにおける影響力を測定するツールで、自サイトと、私に対する誹謗中傷や言論妨害など繰り返してきた悪質行為者やそのお仲間たちのサイトの影響力とを測定してみたことがありました。
そうしたらなんと……「彼らのサイトの影響力がいずれも、弊サイトの影響力の半分をはるかに下回る数値だった」ということが明らかになりました。中には、弊サイトの100分の1以下などという笑ってしまうようなケースもありました。
また、悪質行為者たちは「自分たちを実態以上に大きく見せる術」に長けています。
例えば、「アクセス数やランキングの数値等をごまかす。水増しする」とか、「お仲間と徒党を組んで、いかにも多数のユーザーが相手を非難しているように見せる」とか、「複数のHNやIP・リモホを使い分け、一人や少人数で多数の人格を装う」などの手口があります。
逆に言えば、そのようなセコい手口を使ってでも、自分たちを実像以上に大きく見せなければならないほど、彼らは少数派なのです。ネットでほとんど影響力を持たない弱小勢力でしかないのです。
考えてみれば、それも当然のことでしょう。
他人への誹謗中傷や、悪質行為者たちの自己中心的な妄言や、世の多数派を占めることのないような偏狭で独善的な意見などが、圧倒的多数のまともな感覚を持った一般ユーザーが楽しめるようなものではないからです。
そんなものを楽しんだり、共感したりするのは、彼らと同じようなタイプの屑、悪人、狂信者、駄目人間、心を病んだ人たちなどの類だけだからです。
ですから、あなたが気にしさえしなければ、あとは彼らの攻撃に対する防衛措置さえしっかりしていれば、それほど問題ではないのです。
彼らが外で、どれほどあなたのことをぎゃあぎゃあと騒ぎ立てようとも。
参考記事:
悪質荒らしを無視することの難しさと条件(1):荒らしの物量作戦
ネット工作員は数字の魔術師……そして、張り子の虎(笑)・その5
やっぱり『反日ブログ監視所』は「張り子の虎」だった! @ 『嗚呼、負け犬の遠吠え日記』のようなショボいサイトにすら負けていたとは(笑)
(5)あまり敵をナメたり、侮ってもいけない
前項で言ったことと、ちょっと矛盾するかもしれませんが、彼らを侮ったり、軽く見すぎてもいけません。
何故ならば、彼らは誹謗中傷や言論妨害などの悪質行為のエキスパートだからです。
いくつものサイトを閉鎖や炎上・更新停止などに追い込み、何人ものネットユーザーの権利を踏みつけ、ネット社会から葬り去ってきたという「悪の経験・ノウハウ」を蓄積してきた奴らです。
ただの基地外や狂信者ではありません。
一般のネットユーザーがそんな奴らを相手にするのは、堅気の一般人がプロの犯罪者や前科数十犯の凶悪犯の相手をするようなものです。非常に危険です。
実際、悪質行為者に潰されるネットユーザーの中で意外と多かったのが、彼らを侮ったり、軽く見すぎたりして、逆にその隙を突かれて総攻撃を受けてしまったような人です。
繰り返しますが、おかしな発言や言動を繰り返すからと言って、ただの「バカ」や「狂信者」と見て、迂闊に接したり、攻撃をしかけたりするのは危険です。
恐れずに毅然と対応しつつも、気をつけるべき点は、気をつける。警戒すべきところは、十分に警戒する。
それが正解でしょう。
参考記事:
たかが「荒らし」と思って決して侮るなかれ。必要以上に恐れることもないが(1)
たかが「荒らし」と思って決して侮るなかれ。必要以上に恐れることもないが(2)
たかが「荒らし」と思って決して侮るなかれ。必要以上に恐れることもないが(3)
たかが「荒らし」と思って決して侮るなかれ。必要以上に恐れることもないが(4)
たかが「荒らし」と思って決して侮るなかれ。必要以上に恐れることもないが(5)
(6)個人情報の取り扱いをも含むセキュリティにも注意せよ!
ネット、パソコンをやる時には、当然の事ながらセキュリティにも気をつけますよね。
(「そうではない」「特に注意していない」などという方は、今すぐにでも意識と言動を改めてください)
セキュリティに気をつけることは、粘着や荒らしなどの悪質行為、言論封殺活動等に対処するときにも重要です。
なぜならば、荒らしなどの悪質行為を行う者たちの中には、クラッキングなどのサイバー攻撃をしかけて来る者も居るからです。
大分以前ですが、悪質な誹謗中傷を繰り返していた輩のサイトに、被害者の一人が反論の書き込みをしたところ……なんとその直後に、その人がクラッキングの被害に遭ったという事例がありました。
おそらくは、書き込みをした時に、悪質行為者のサイトのコメント管理画面から被害者のIP・リモホを知られ、それを手がかりにしてクラッキングが行われたものと推測されますが……。
さらに困ったことに、その手のサイバー犯罪を警察に訴えても、確実な証拠を掴むことも難しいそうです。
(あるいは警察がそのノウハウを十分蓄積してないのか? あまりにも件数が膨大すぎて手が回らないのか? あるいは、ただ単に警察のやる気がないだけなのか? それとも、ネットの闇勢力と警察との間に癒着関係でもあるのか? いずれなのかは、よくわかりませんが……)
ですから、実際にその被害に遭っても事実上の泣き寝入りか、犯人を捕まえられないケースも少なくないのが現状だそうです。
私も大分以前ですが、「すわ、クラッキングか!」と疑われるような事態が発生し、それを近くの警察署に訴えましたが……。見るからに面倒くさそうな表情で対応され、適当にあしらわれてしまったという経験があるのですよ(苦笑)。
そんなこともありますので、少なくとも自分で最低限度のセキュリティ対策は心掛けましょう。
例えば、
・セキュリティソフトを必ず入れる。
・OSやセキュリティソフトなどは、常に最新の状態に更新し、セキュリティホールを塞ぐ。
・パスワードは定期的に、できるだけこまめに変更する(もちろん、サイトのも、本メアドも、仮メアドなどあなたが使用しているあらゆるパスワードを!)。
・怪しげなサイトや、信頼できないようなサイトには近寄らない。不用意にはアクセスしない。
・Winnyなどのファイル共有ソフトを入れない、使わない。
・パソコン内やプラウザに残っている履歴、フォーム、パスワード、キャッシュ、Cookieなどは、できるだけこまめに削除・クリアする。
などは、当然のことながら、基本中の基本と思ってください。
そして、もうここでひとつ気をつけなければならないのが、自分や自分の身の回りの人たちの個人情報、あるいはそれにつながる情報の取り扱いです。
映画『エネミー・オブ・アメリカ』などで描かれるように、個人情報を握り、手を加えることにより、相手を支配したり、社会的に破滅させたりすることもできるのです。
本名や住所、勤め先等の情報が悪質行為者等に知られて、それを元に脅迫や攻撃を受けたら最悪です。
たいていの人は、それでまいってしまいます。
「悪いことさえしなければ、日頃の行いさえ気をつけていれば大丈夫」などと考えるのも甘いでしょう。
例えば、悪質行為者たちの手口のひとつとして、「電凸」などというものがあります。
簡単言えば、「質問」や「抗議」などと称して、相手の家や職場、友人や恋人の家等にも電話をかけることですが、そんなものを人数をたのんで、頻繁かつ執拗に行われればどうなるか? それに耐えられるような人はまずいません。
有名な俳優の宮崎あおいさん・高岡蒼甫さんご夫妻も、それによって深刻な被害を受けたことがあるのです。
ですから、あまり個人を特定する情報を、ネット上には出さないように気をつけたほうがいいでしょう。
出すとすれば、それなりの覚悟をするか……あるいは、「これくらいまでならば、敵に知られても大丈夫、自分を特定するまでには至らないだろう」という範囲にとどめておいた方がいいでしょう。
参考記事・サイト:
いんたーねっと 航海のキホン
2ちゃんねるから身を守る手段
悪質荒らしを無視することの難しさと条件(5):荒らしの心理作戦・後編
(悪質行為者たちが、プロの探偵並みの情報収集力・分析力と、ストーカー変質者並みの執拗さで、攻撃対象を追い詰めていくという、恐るべき実例を書いた記事です)
(7)基本はひたすら無視! 不用意に敵の挑発に乗るな!
「無視は荒らし対策の基本にして最も有効な対策」とはよく言われることです。
しかし悪質行為者たちの側も、言葉巧みにあの手この手で無視をやめさせようと、脅しや挑発、ゆさぶり等を仕掛けてきます。
そして、攻撃対象が無視し続けるのが難しいように仕向けます。
つい怒りが抑えられなくなり、激昂して反論してしまいがちですが、そこはぐっとこらえた方がいいでしょう。
反撃の手段や方法はなくもないですが、それは初心者や、悪質行為にあまり慣れていないような一般の方にはちょっと難しく、リスクも伴うわりに、即効の効果があまり期待できないというものなので、今回は触れないことにします。
やはり基本は「無視」と「(自サイトからの)徹底排除」で、ほとんどの方にはそれが無難でしょう。
駄目なのは、まともに反論してしまうことです。
そんなことをしても、「(1)まともに相手にしてはいけない!」の項でも説明しましたように、疲弊と消耗以外の何ももたらさない「議論」が果てしなく続くだけです。
そんなことよりも、もっと他の楽しく有意義なことにエネルギーを使うべきです。
最悪なのは、悪質行為者のサイトなど、「敵の領域」に入って反撃しようとすることです。
それは、一般人がヤクザの組長宅や組事務所にノコノコと出て行くようなものです。
無防備な一般人がまず勝てるはずもなく、よくてもボコボコにされるだけです。
より恐ろしいのは、それによって個人情報や、(IP・リモホなど)個人情報につながりそうな情報を相手に取られてしまうことです。その恐ろしさは、「(6)個人情報の取り扱いをも含むセキュリティにも注意せよ!
」でも述べたとおりです。
悪質行為者の中には、煽りや挑発などによって、自分たちの支配領域に相手を誘い込もうとする者もいます(例:「こっちのコメント欄(掲示板)に来て、反論してみろよ!」とか、「まともに反論できないのか、腑抜け!」などとセリフを吐いたりとか)。
そのような奴には、特に注意してください。
なお、悪質行為者に対する本当の勝利とは何でしょうか?
それは、悪質行為者たちの妨害や嫌がらせに動じることなく、あなたが主張をいささかも曲げることなく発言・活動を続けることです。
参考記事:
悪質荒らしを無視することの難しさと条件(3):荒らしの心理作戦・前編
2ちゃんねらーの心理戦対策(『2ちゃんねる の攻撃から身を守るためのブログ』2006年12年9日記事)
2ちゃんねる関係者に目をつけられたら。(『2ちゃんねる の攻撃から身を守るためのブログ』2007年3月8日記事)
(8)「中立者」「第3者」にも注意せよ!
粘着荒らしなど、悪質行為の手口もより巧妙化していきます。
敵もさるもので、「いかに相手を油断させるか、篭絡するか?」とか、「いかに第3者に対して、攻撃対象がバカや悪人に見えるような印象操作を行うか?」などを考えながら攻撃を仕掛けてきます。
そうした手口のひとつが、「中立者」や「第3者」などを装うという手口です。
一見、「中立者」や「第3者」のようなふりをして書き込みをしてくるという。
しかし、その発言や実際の言動等を見ると、どちらか一方(たいていは加害者側)のみに有利なように誘導するものだったり、被害者側にのみ我慢や自制を要求するものだったりします。
特に中規模以上の(場合によっては小規模な)荒らしやコメントスクラム等の現場で、時々そういうコメントをする人を見かけます。
(注:いつも思うのですが、ネット上のことに限らず……加害者側と被害者側とを同じ土俵で同じ条件化で議論させたら、たいてい「嘘でも中傷でも何でも言いたい放題」の加害者側が有利になるのは自明のことだと思うのですが……。未成年の凶悪事件の裁判等を見ても、そういうことが少なくないとは思いませんか?)
そのような場合、たいていはその「中立者」や「第3者」は、悪質行為者側とグルであったりします。
以前、ある炎上事件の被害者の方から、「攻撃者のうちのひとりと、こちらを擁護する発言をした人と、中立の立場で発言した人とのIPを見比べてみたら、完全に一致した」という証言を聞いたことがあります。
つまり、「攻撃者と、味方をした人と、中立の人とが、グルどころか、全くの同一人物による自作自演だった」というケースでした。
信じられないほどバカバカしい話ですが、現実のネット社会ではそのようなこともあるのです。
さらには、悪質行為者が、味方や賛同者を装って近づいてきたというケースも過去にありました。
残念ながら、本人の実際の顔が見えにくいネット社会では、簡単に他人を信用してはいけない。
少なくとも、ちょっと距離を置くかしんばければならないのも、悲しいけれど現実かもしれません。
参考記事:
支援者や賛同者を装ったネットウヨなど悪質行為者の手口にご注意を!
悪質荒らしを無視することの難しさと条件(4):荒らしの心理作戦・中編
一見さんお断り(『荒らし・炎上・コメントスクラムを排除しよう』2006年12月16日記事)
自分は「中立の立場」だと表明するコメント者はまず疑うべし。(『2ちゃんねる の攻撃から身を守るためのブログ』2006年6月14日記事)
(9)自分ひとりだけの問題だと思うな!
私が思うに、悪質行為者たちの攻撃を受けやすいタイプ、その攻撃・嫌がらせにうまく対処できずに被害を受け続けてしまうタイプのひとつに、「問題を自分ひとりで抱え込もうとする人」というのがあります。
「自分ひとりが我慢すればいい」とか、「こんなことで他人を煩わせたり、迷惑をかけるわけにはいかない」などとか考えてしまうのでしょうか?
おそらくは真面目な人なのでしょうが、実は重要な間違いや考え違いをしているのです。
ネット上の悪質行為の問題は、被害者と加害者だけの問題ではないからです。
その性質上、最初の当事者以外の何人もの人間(サイトの読者などの関係者など)を巻き込まずにはいられないからです。
中には、攻撃対象を追い詰め、孤立させるために、わざと本人以外の他人にまで攻撃や嫌がらせを行うような悪質行為者も居ます(そのような手口を「人質作戦」と、私は呼んでいます)。
またこの問題は、「ネット社会の言論の自由をいかに守るか」という問題でもありますから、自分が直接攻撃されていなからといって、無関係で居ることは本来ならば許されないはずです。そうすることは、ネット上の悪質行為を認めること、つまり悪質行為による言論封殺行為を認めることでもあるのです。
だから、被害にあって居る人に対して言いたいのです。
どうか、自分ひとりだけで問題を抱え込まないで欲しいでのす。
誰か信用できる人に相談するとか、あるいは素直に困っていることを記事に書いて誰かに見てもらうとかしてもらうことをすすめます。
また、そうやって助けを求める人を見かけた人に言いたいのですが、自分できる方法でいいから、何かしてやってほしいと思うのです。
それをどうやって、すればいいのですかって?
それはこちらの過去記事でも参考にでもしてくれれば幸いです。
参考記事:
あなたにもできる! ネット右翼などの悪質行為の被害に遭っている人を助ける方法
今あなたに出来ること(『荒らし・炎上・コメントスクラムを排除しよう』2007年2月28日記事)
(10)中途半端な維持や面子、プライド等は捨てよ!
さて、最後に。
もうひとつ、私が重要だと思うことを。
これまでいろいろと「ネット上の悪質行為に対抗するための原則や心構え等」を述べてきました。
しかしながら、この記事を読んだ人全てが、そのとおりに実行できるとは限らないでしょう。残念ながら。
何故か?
その理由のひとつが、被害に遭っている人が、おかしな維持や面子、プライド等にとらわれてしまっているためではないか?
そのように私は思うのです。
例えば、
「悪質行為者に何を言われようと、まともに相手にせず、徹底的に無視・排除し続けろ!」
↓
「そんなことをしたら、相手から逃げことに、負けたことになるのではないか?」
だとか、
「あまり敵をナメたり、侮ってもいけない」
↓
「でも、あんなアホで無能そうな奴らに反論ひとつできないように見られるというのも……」
だとか、
「自分ひとりだけの問題だと思うな!」
↓
「でも、他の人に助けを求めるのは、自分の弱さを認めることになるし、他人に迷惑をかけるのはちょっと……」
だとか。
このように、妙な意地や面子、プライドなどに拘るあまりに、きちんとした対処がなかなかできないというケースがあるのではないか?
このような気が私にはするのです。
しかしそれでも、私は言いたい。
悪質行為に対処するためには、そんな中途半端な意地や面子、プライドなどに拘らないでほしい、と。
極端に言えば、これは一種の「政治闘争」です。
もっとくだけた言い方をすれば、一種の「喧嘩」のようなものです。
「喧嘩」というものは、「なりふり構わず必死になれる者」がより有利で、「下手に格好をつけたり、体裁に拘りすぎて言動が制約される者」が不利になるものなのです。
なりふりかまわない。
手段を選ばない。
そして他人の言動を非難するくせに、自分たちの矛盾は完全に棚に上げ、あっけらかんとしている。
そんな悪質行為者に、余計な意地や面子に拘りすぎている一般人がまともに対抗できるはずがないでしょう。
さて、できるだけ簡潔に済ますつもりが、長くなってしまいました。
しかし、それでも。
これを読んでくださった読者さんが一人でも、ネット上の悪質行為に対処するためにお役に立てていただければ幸いです。
さて、それでは今回はこれにて。
年末は私も多忙なので、この記事が今年最後の記事になるかもしれません。
しかしそれでも、年が変わるまでにこの記事を仕上げることができてよかったです。
それでは皆様、よいお年を!