F4戦闘機
F15戦闘機
F22戦闘機
F2戦闘機
次いで有力候補となったのは欧米で共同開発を進めているステルス戦闘機F35だが、空自幹部によると、開発の遅れにより米空軍自体の配備開始が予定より2年遅れて15年になる見込み。日本がいつ導入できるかめどが立たない。機種が決まらなければ予算も計上しようがなく、8月末が期限の11年度の概算要求には間に合わない見通しという。
仮に機種が決まっても予算計上から実任務に配備できるまでには10年単位の時間がかかる。F15やF2を増産する計画はなく、F4の退役が進めば、空自の戦闘機は減る一方になる。防衛省は防空態勢に穴があかないよう、F4の任務をF15やF2で代替させることでF4の飛行時間を抑え、長持ちさせる方針だ。(土居貴輝)
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〈次期戦闘機〉航空自衛隊が現在保有するF15、F2、F4の3機種の戦闘機のうち、1973年配備開始のF4(70機保有)の後継を決める。防衛省は、F22、F15FX、FA18(以上、米国)、F35(米英など)、ユーロファイター(英独など)、ラファール(仏)の6機種について情報収集を進めてきた。調達を予定しているのは予備機を含めて50〜60機。機体経費のほか、新たな駐機場や整備用部品やミサイルなどの費用がかかり、総事業費は1兆〜2兆円とされる。