宅配便「ゆうパック」の配達に遅れが生じている問題で、日本郵政グループの郵便事業会社(日本郵便)は4日、鍋倉真一社長が記者会見した。日本通運の「ペリカン便」を統合した1日から4日までに、約26万個の荷物が配達時間に遅れた可能性があるという。鍋倉社長は「(事業統合による)社員の不慣れが原因。今週中には正常化したい」と語った。
日本郵便は日本通運との共同出資会社「JPエクスプレス」で手掛けていたペリカン便事業を1日付で統合し、「ゆうパック」として再出発した。その際、日通からの出向者など4100人の人員と集配拠点などを引き継いだ。
ゆうパックとペリカン便では荷物を仕分ける機械の仕様に違いがあり、社員の操作ミスが原因となって仕分け作業に遅れが生じたもよう。運送ダイヤも乱れ、荷物をさばけなくなった。こうした問題は東名阪10カ所の集配拠点で起こり、半日から2日ほど荷物の配達が遅れたという。近隣の支店などから社員を応援に向かわせ、問題解決を急いでいる。
鍋倉社長は遅配を陳謝するとともに、「情報提供が十分でなかった」と対応の遅れを反省した。「営業面での影響もある」とも指摘。大口顧客の一部が他の宅配便事業者にシフトする動きがみられるという。もともと日通との宅配統合計画の不透明感から顧客離れが進んでいただけに、信頼回復を急がなければ、ヤマト運輸・佐川急便の背中はさらに遠のきそうだ。
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