宮内庁の野村一成東宮大夫は23日、皇太子ご夫妻の長女愛子さま(8)=学習院初等科3年=が同日、3年生になって初めて1人で徒歩で下校したことを明らかにした。この日は終業式で、愛子さまは雅子さまと一緒に車で登校した。愛子さまは式には出席しなかったが、式後のホームルームに出席した。
式の間、愛子さまは雅子さまとともに教室で待機した。その後、愛子さまは「1人で帰ります」などと雅子さまに話して下校したという。雅子さまは三浦芳雄科長(校長)と懇談後に東宮御所(東京都港区)に戻った。
野村東宮大夫などによると、愛子さまは1学期は風邪などで12日間、授業や課外研修を休んだ。通学は雅子さまが付き添い、授業を参観して一緒に下校するパターンで、車で午前10時過ぎに登校し、3~4時限の授業を受けて給食を食べずに下校する日がほとんど。数日間は弁当を持参し、給食の時間に貴賓室に移って食べた。水泳の授業時には教室に残って自習した。7月20日には皇太子さまも雅子さまと一緒に付き添って参観した。
野村東宮大夫によると、学校から教科ごとに補助教材が出され、愛子さまは東宮御所で自習をしているという。野村東宮大夫は「1学期当初は緊張されているようだったが、友達とドッジボールをするなど、後半は(緊張が)ほぐれてきたようだ」と振り返り、週刊新潮などに転校の記事が掲載されたことについて「根拠の無いことで、誠に遺憾」と話した。【真鍋光之】
毎日新聞 2010年7月23日 19時45分