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高知の殺人死体遺棄:検察、懲役7年求刑--地裁論告公判 /高知

 昨年2月、高知市の中村美智子さん(当時27歳)が殺害された事件で、殺人ほう助罪に問われた同市一宮しなね2、無職、松本俊成被告(28)の論告求刑公判が22日、高知地裁(平出喜一裁判長)であった。検察側は懲役7年を求刑し、弁護側は無罪を主張した。

 起訴状によると、昨年2月、坂本孝生受刑者(27)=殺人罪などで懲役20年が確定=が中村さんを殺害すると知りながら、電話で「借金を返済するので来てほしい」とうそを言い、同市のパチンコ店駐車場に中村さんを呼び出したとされる。

 検察側は、殺害場所や方法を松本被告と事前に話し合ったとする坂本受刑者の証言に触れ、「被告に殺人ほう助の故意があったことを極めて強く推認させる」と主張。坂本受刑者が中村さんに借金するのを仲介したことから、「借金返済を迫られないため犯行に及んだ」と述べた。

 これに対し弁護側は、坂本受刑者の証言のあいまいさを指摘。松本被告は中村さんの信用を裏切ってはいけないという道義的責任を感じていただけで、「殺人ほう助の動機は全くない」とした。

 被害者参加制度が適用され、被害者参加弁護士が出廷。遺族の処罰感情などを読み上げ、「法律上最も重い刑を科すべきだ」と訴えた。判決は9月22日。【千脇康平】

毎日新聞 2010年7月23日 地方版

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