仙谷氏が金元工作員の来日を評価も　費用は「知らない」

　仙谷由人官房長官は２３日の記者会見で、金賢姫元北朝鮮工作員の来日について「拉致被害者の家族や関係者を勇気づけた。意義深いものだった」と強調した。「人権や国家主権の侵害に強い憤りと関心を再確認してもらう契機になった」とも指摘した。

　軽井沢滞在やヘリコプター移動をめぐる「特別待遇」との批判には「本人に不測の事態があっては絶対にならない。できるだけ静かな環境で家族会と面会してほしいと考えた」と説明。来日に要した国費に関しては「全く知らない」と述べた。

　前原誠司国土交通相も記者会見で「国民に拉致問題の重要性を再認識していただく機会になり、大変意味があった」と評価した。

[ 2010年07月23日 13:12 ]