キム元死刑囚 被害者家族と面会
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キム元死刑囚 被害者家族と面会

7月22日 18時49分

拉致被害者の家族と面会するために来日しているキム・ヒョンヒ元死刑囚は、22日午後、東京都内のホテルに移動し、これまで会っていなかった家族らと面会しました。面会を終えた家族は「新しい情報はなかったが、『必ず生きている』と言われて、勇気づけられた」と話しました。

拉致被害者の家族と面会するため大韓航空機爆破事件の実行犯、キム・ヒョンヒ元死刑囚は、拉致被害者の家族に会うため、20日から来日し、長野県内に滞在して、横田めぐみさんや田口八重子さんの家族と面会しました。そして、22日午後、宿泊先の都内のホテルに移動し、午後3時ごろからおよそ1時間半にわたって、まだ会っていなかった拉致被害者の家族9人と面会しました。面会では、ほとんどの家族が被害者の写真を見せて情報を求めましたが、「見たことのある人はいない」という答えだったということです。市川修一さんの兄の健一さんは「修一のことは見たことがないとのことでした。ただ、拉致被害者は、北朝鮮で制度上・書類上、死亡となっているだけなので、希望を持って頑張ってくださいと言われました」と話しました。また、有本恵子さんの母親の嘉代子さんは「私たち日本の拉致被害者家族のために少しでも役に立ちたいという思いは伝わりました。『皆さんの家族は絶対生きていますよ』という彼女のことばを信じて、これからも救出に向けて取り組んでいきたい」と話しました。また、面会の中で、キム元死刑囚は、横田めぐみさんと会った時期について、「めぐみさんに日本語を教わっていた、スクヒという仲間の女性工作員といっしょに中国語の教育を受けていたころで、1984年だった」と話したことを明らかにしました。