2010-07-17-Sat
■And So On, And So On

- Legends of Anglerre があればあとは何もいらないという気分です。
- DTRPG ≫ Cthulhu Invictus companion
- DTRPG ≫ Swords & Wizardry Quick Start
The Mall of Cthulhu
- 作者: Seamus Cooper
- 出版社/メーカー: Nightshade Book
- 発売日: 2009/06/15
- メディア: ペーパーバック
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■買い物戦記

Armour Modelling (アーマーモデリング) 2010年 08月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 大日本絵画
- 発売日: 2010/07/13
- メディア: 雑誌
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今月号の特集ってさあ、昨今のポン出しで萌え絵に対するへのAMなりの姿勢表明なんじゃないかと思ったんだけど、うがち過ぎかな?(笑) 宮崎駿さんの「女と戦車」話が面白いよ〜。
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2010/07/09
- メディア: 大型本
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『キャッスル・レイヴウンロフト』の日本語訳が出るそうですね。これもボードゲームになっちゃいました。WoCよ、お前もかってカンジ・・・。
深淵の連載記事は海王テンプレート特集でした。「呪われた海辺の女」がいいですね。セルキー民話(異類婚姻譚)はいつかシナリオでやってみたいネタです。最近、RPGのクラス制(使えるとか使えないとかの基準を決めるシステム基盤)について考えていたので、深淵のアーキタイプのデザインには大いに思考を刺激されました。
アーカム計画を読んでいるとむしろTSRのIndiana Jones RPGが欲しくなって困ります。
R&Rといえば、表紙絵について賛否否否両論(笑)あるみたいですね。ぼくなんかこの雑誌を毎号書店に取り置きしてもらってるので、最近は女性店員さんに顔を覚えられてしまい発売日にレジカウンターに近づくだけで、R&Rを手渡してくれるようになり、うれしいやら哀しいやらです(笑)。
可愛い女の子で表紙を飾るってのは今時のマーケティング戦略としては間違ってないんでしょう。しかし、少なからず読者の中に「この表紙は嫌だけど他にRPG雑誌が無いから買ってるんだ・・・」という人がいるとしたら、そこには選択肢が不在なわけで、市場として不健全な状態であると言わざるを得ませんよね。
もちろん「萌えの何が悪いんじゃ! TRPG老害は去れッ」って人も多いかとは思います。でも、この問題は、RPGファンの年齢層の問題(高年齢化)とか嗜好の問題とかでは語れんのじゃないかという気がしますね。それとこれとは別の話ではないか。日本のTRPGの発展史とか特異性とかそういう切り口じゃないと「我々のおかれている状況」の本質は見えてこないんじゃないかだろうか。
そもそも、選択肢が無いってのは人としてとても不幸なことです。それは、新しいことや未知なることへの出会いを知らず知らずのうちに奪われてるってことなのですからね。大げさじゃなく、怖い事なのじゃよ?
ついでに言わしてもらうと、いかにもトゥルフ萌えのブームに便乗した感の否めないリプレイとか、1年後残っているかわからないうえに数年後ラヴクラフトというキーワードの中の研究対象として評価されるかどうかも疑わしいのに、立ち位置の有利さをわかってないというかもう「ふがいないなぁ」な気分・・・ですわ。
この件に関しては、リプレイを読んでないので、あれこれ言う資格はないですケド。
でもこのある意味言いっぱなしの「ご意見」こそがユーザの特権であり送り手と受け手の幸福な関係に必要なものじゃないかという気もするのですよ。「こんなん俺のクトゥルフじゃね〜 買えるか〜 それよかCthulhu Invictus翻訳しろ! したら100冊買うたる! キーッ!」みたいなね(笑)。
個人的に『はじめてのテーブルトークRPG』特集で感慨深かったのは、表紙裏の広告でした。『アリアンロッド・サガ ファンブック(ドラマCD付き)』・・・。ガラパゴスの王!(笑)。
この不景気な世の中、どこもタイヘンなのはわかります。R&Rさんなんかは記事はどれも面白いし、そこに不満はありません。それを含めた上で。みんなでTRPGを盛り上げていこうという気持ちには大いに賛成しますが、それにあわせて妙な自粛ムードもあるのがどうも気になりませんか。
(90年代のゲーム雑誌に結構あったけど)
同感です。しかし望む展開にはならないでしょう。送り手にしてみれば、蟷螂の斧の様な発言だと思います。
古代ローマ帝国の文化や歴史の中で描かれるクトゥルフより、
萌え絵師によって描かれた探索者や旧支配者の方を魅力的に
感じる日本人の方が圧倒的に多いと思うからです。
少数派は持論をかざして賛同者を募るよりも、自らの殻にこもり、自分の手で翻訳なり同人誌出版なりしていればいいと思い
ます。
20年前なら誰もが首を横に振って不可能だと言ったことを実現させた人たちがいるんだ。
RPGの冬を乗り越えられたのは彼ら「少数派」のRPGへの愛情と忠誠心と絶え間ない努力があったこそじゃないか。
モノグラフだって、クトゥルフダークエイジだって、もとは同人誌なんだよ。ガイギャクスもサンディピーターセンもケンセントアンドレもマークミラーもグレッグスタフォードも、ともはただのゲームオタクだったんだよ。あのラグクラフトだって「少数派」にしかウケない三文小説家だったんだよ。
RPGがいまあるのは、ひとえに彼らの情熱のおかげじゃないか。
それなのに、君はよりにもよって、匿名で一般論か。正論の代弁者気取りか。なんてお行儀のいい消費者に育っちまったんだ。商業主義の落とし子か。いつからなんだ。「望む展開にはならないでしょう。」だと? 君のいる居心地のいい場所は、先駆者が開拓した楽園であることを忘れちまったのか。先駆者たちが何を「望んでいた」のかすら、想像できなくなってしまったというのか。
もちろん、悪いのは君じゃない。宿命だとすら言えるだろう。
君のぽかんと開けた口に、資本主義の長い腕が商業主義という刻印の入ったスプーンでどろどろの甘い粥を流し込んでくる。ここは暖かく居心地がいい。「一生面倒見てあげるわ。いつまでもここにいてもいいよの」その声は母のように甘く優しげだ。
誰がこの安寧を拒めるというのだろう。一度そうだったように、だ。はじめからわかっていたことなんだ。楽園の地主兼共同開発者は資本主義だったんだから。
ぼくが危惧しているのはそこなんだ。
いまから叫ぶから、年老いた道化の金切り声だと思って聞いてくれ。
「冬が来るぞ!」
賭けてもいい。いつか、冬が再来して、君は楽園から放り出されるのだ。まわりの友達はみなRPGを止めてしまうのだ。君が一番好きなRPGが少数派と呼ばれるようになるのだ。あんなにも君のために甲斐甲斐しく粥を運んでくれたスプーンが夢のようにあっけなく消えてなくなるのだ。
そのとき・・・ 君に武器を持っていてもらいたいんだ。
なまくらな「蟷螂の斧」だってかまわないじゃないか。
自生しなくちゃいけないんだ。一人になっても戦わなきゃならないんだ。
君がRPGを止めたら、この世からRPGが消えてなくなるんだ。それは、君の世界において真実なんだ。
つらい。涙もろくなった。泣きそうだ。
でも、ありがとう。君に感謝をこめて。
視野は狭いのはしょうがない、だけど目線だけは高く保っていてくれ。
いや、目を閉じないでくれと警告するべきなのか・・・。
RPGはプロとアマの境界線の曖昧な数少ないジャンルだと思う。
それは、君がリプレイなりシナリオなり公表すれば1発で世界を変える可能性があるということだ。
捨てハンドルなんか使わずに、ツイッターでもブログでもいい、君の固定ハンドルで君のRPGを発表してくれ。
衒学を積んで理論武装し、実戦で経験を身につけ、君の思う理想のRPGでぼくたち老人どもを震え上がらせてくれ。
萌えクトゥルフ結構! ラノベ風RPG結構! 大いに応援するよ!
だが、与えられたもので満足するな。戦って奪い取るのだ。
かつてのぼくがそうだったように。
ぼくはプロにはなれなかった。だから叫ぶのだ。
「冬が来るぞ!」