千葉県内の百貨店でグループ間の連携が広がっている。三越伊勢丹ホールディングス傘下の千葉三越は商品の選定を伊勢丹が主導する新しい販売方式を導入する。セブン&アイ・ホールディングスのそごう千葉店と西武船橋店などは衣料品のバーゲンを共同で開催する。販売コストの削減などグループの利点を生かす。
千葉三越の新しい販売方法では婦人服など一部商品の仕入れを伊勢丹に一任する。伊勢丹は中高年の顧客が多いなど、千葉三越の特性や意見を取り入れながら、扱う商品を決める。千葉三越は販売に集中することで顧客サービスの質を上げる。
6月に期間限定で婦人の礼服で初めて導入したところ、前年の同時期に比べて売り上げが増加した。現在は傘やハンカチなどの雑貨で採用。10月以降は一部の婦人服とバッグや靴、紳士用の肌着まで広げる。物産展など期間限定のイベントでも全体の半数で新しい販売方式を採用する。
伊勢丹が企画した商品は千葉三越に加え、新宿本店を除く浦和店や松戸店など関東の伊勢丹5店舗でもほぼ同様に取り入れる。商品の共通化で販売コストも抑える。千葉での取り組みが成功すれば三越の他店でも採用する可能性があるという。
伊勢丹は「ファッションの伊勢丹」と呼ばれるなど、衣料品の販売を得意とする。品ぞろえに加え、午前と午後で商品の展示方法を変えるなど独自の販売手法を展開してきた。これに対し、千葉三越は中高年の富裕層の顧客を多く抱えるが、婦人服を中心に販売は低迷している。「千葉三越が弱かったファッションを伊勢丹流で強化したい」(杉山潤治店長)考え。
一方、そごう千葉店と柏店、西武船橋店は3カ月に一度の頻度で、得意客向けに衣料品や雑貨のバーゲンを共同で開催する。アパレルメーカーから共同で商品を仕入れ、値下げ幅を広げるほか、チラシなど広報物を統一して販促費を抑える。
一部の物産展では同じ店舗を各店に巡回させるなど、協力の幅が広がっている。
百貨店の売上高が伸び悩むなか、こうしたグループ間の取り組みはさらに増えそうだ。
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