大韓航空機爆破事件の実行犯・金賢姫(キム・ヒョンヒ)元工作員が20日朝早く来日しました。午後には田口八重子さんの家族や拉致問題担当の中井大臣と面会する予定です。

 金元工作員は午前4時前、政府のチャーター機で羽田空港に到着し、その後、車に乗り換えて午前7時過ぎに滞在先となる長野県軽井沢町の鳩山前総理大臣の別荘に到着しました。午後には去年3月に韓国・釜山で面会した拉致被害者・田口八重子さんの長男・飯塚耕一郎さんや家族会代表の飯塚繁雄さんと面会するほか、拉致問題担当の中井大臣とも面会します。金元工作員は、1987年に起きた大韓航空機爆破事件の実行犯として死刑判決を受けましたが、その後、恩赦されました。北朝鮮では一時期、田口八重子さんと一緒に暮らして日本語などを学んだとされています。金元工作員は去年5月、日本の政府関係者に対し、「横田めぐみさんを見た」「妊娠していた」などと証言していて、21日に横田さん夫妻とも面会する予定です。日本政府は、1年以上の懲役刑などを受けた人物の入国を禁じていますが、今回は特別に入国が許可されました。

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