三越・銀座店 化粧品は地下に
9月11日から大幅に増床
三越伊勢丹ホールディングスは22日、9月11日から大幅に増床する東京・三越銀座店の詳細を発表した。
売り場面積は1・5倍の3万6000平方メートルに広がる。現在は1階にある化粧品売り場を地下1階に移すなど、売り場の構成も変える。1階はバッグや靴などの婦人雑貨が中心。主力の婦人服売り場は3〜6階に置く。食料品売り場は地下2〜3階とする。
30〜40歳代の女性を対象にした品ぞろえを強化。有名ブランドによるテナント運営を最小限にとどめ、バッグや靴など商品ごとの売り場作りを中心にする。
これまで飲食店はカフェのみだったが、増床後は11〜12階にレストラン街を設ける。9階は、銀座の街の情報コーナーや休憩用のいすなどを置くオープンスペースにする。
増床後の1年間の売り上げは630億円を見込んでおり、銀座で売上高首位の松屋銀座店(560億円)を抜き去る計画だ。
銀座ではカジュアルブランドの進出が相次いでいるが、記者会見した石塚邦雄社長は「(年間売り上げ630億円という)ハードルを上回ることで、百貨店の役割は終わっていないということを示したい」との意気込みを語った。(栗原守)
(2010年7月23日 読売新聞)