[PR]世界で最も名声あるウイスキー


BLOGOS

ちまたの旬な話題から、日本の未来像を問うテーマまで。


[ICON]軍事評論家=佐藤守のブログ日記

拉致家族を“政争の具”にするな!

佐藤守

提供:軍事評論家=佐藤守のブログ日記

25tweets

retweet

金元工作員が来日して、田口八重子さんの兄の飯塚繁雄氏と長男・飯塚耕一郎氏と面会した。今日は横田ご夫妻と面会したが、この面会の目的は一体何だろう?

面会場所が前総理・鳩山氏の別荘だということも気にかかる。ルーピイ首相が起死回生の手段として拉致問題に熱心なところをアピールし人気回復を狙ったが、首相降板したため目的を達することが出来ず、今回の時期はずれ会談になったというのが一般的だが、それにしても私的別荘を使うとは「公私混同」ではないか?

鳩山氏も北に深い関係があり、それは夫人が「金星人」ではなく「金○○」だからという噂があることと無関係か?事実ならば本気で奪還に向けて戦ってほしい。

鳩山氏が本気でこの事件を解決しようと計画していたというのであれば、総理退陣後であっても菅本部長が「特命全権大使」として指名し、拉致問題解決に当たってよいはずだろう。≪ただの人≫でさえ法務大臣が務まるのである。中井公安委員長では役不足、だからこの唐突な“行事”は奇妙だといわれ、鳩山氏は本気じゃないと言われるのである。

鳩山氏の別荘を使ったのは警備上などと言い訳しているが、むしろそんな田舎のほうが危険であろう。金元工作員一人のためにチャーターした航空機代を含めて、費やされた国費はいくらになったのか、ぜひ国民の目の前でレンホウ女史に仕分けしてほしい。

菅首相は拉致事件で重要な役割を務めたシンガンス受刑者の助命嘆願をしている。今回の選挙で落選した千葉景子氏も助命嘆願した一人であった。当時「嘆願書」に署名した議員は旧社会党議員を中心に128名にも上っている。その経緯は昨年10月末に上梓した「金正日は日本人だった」の第9章「日朝をつなぐ『闇の橋』」に詳しく書いておいたが、公表できない裏情報も多々ある。

2002年9月17日の日朝首脳会談で、金正日自ら「拉致を認めて謝罪」し、地村さん以下4名の生存、めぐみさん、田口さんなど8人を死亡と公表したにもかかわらず小泉首相は「予想外の事態?」に絶句し何の手立ても取らなかった。

その後10月15日に、地村さん以下5人が帰国したが、戻す、戻さぬで揉め、政府は結局5名を永住させた。この判断は間違っていなかったと思うが、奇怪なのはその後日本政府もつかんでいなかった曽我ひとみさんの夫・元米兵のジェンキンス氏と娘さんが日本に帰国したことである。

被害者たちが帰国できたことは評価するが、問題は、あれから何年たっているか?

ジェンキンス氏は脱走兵として米国で詳しく事情聴取されている。勿論帰国者たちも、全部が全部とは言わないまでも、帰国後事情聴取され、かなりの情報を政府はつかんでいるはずだと思うのに、政府はなんら奪還の手段を講じないばかりか、一ジャーナリストに情報を漏らす?愚さえ冒している。政府が動けない理由は何か?

この問題に当初からかかわっている荒木氏のメルマガにもこうある。(そのまま貼り付ける)

≪[調査会NEWS944](22.7.21)聞きっぱなしはやめよう荒木和博

本日軽井沢での飯塚耕一郎さんの記者会見で、金賢姫が田口八重子さんや横田めぐみさん以外に見たことがあるような気のする人物がいるという趣旨の(正確な言葉は分かりませんが)話をしていたと伝えられました。「詳細は警察当局に言っている」と金賢姫は語ったそうです。

「警察当局に言っ」たのはもちろん今回ではなく、昨年飯塚繁雄さんと耕一郎さんが訪韓して金賢姫に会った前後のことです。つまりそれから1年間、情報があっても事態は何も動いていなかったということになります。警察は、そして政府はこの間いったい何をしていたのでしょう。まさか「確認ができない」とか言って隠蔽してきたわけではないと思いますが。
12
[ICON]軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事評論家=佐藤守のブログ日記

佐藤守

軍事評論家。岡崎研究所特別研究員。「チャンネル桜」コメンテータ。平河総研・専務理事

コメントするにはログインが必要です
ログインしてください
投稿

BLOGOS on

参加メディア募集

独自のオピニオン、募集中!

読まれる可能性が広がります。自薦・他薦は問いません。

ネットマガジン