って言っても、とっくに専門家の方々がもっと詳しいことをいろいろ書いておられるので、このエントリーはあくまで自分がそのときどう感じたかを記録すると言う、きわめてブログ本来的な目的でございます。決して参考になどされないように・・・ってだれもしてないか。 ・ 消費税の争点はどう判断されたか? 今回は自民党がもともと消費税増税を掲げており、民主党がその議論に途中から乗っかってきたと言うきわめて異例の展開でしたが、結果として自民党がかなり数を増やした上、民主党も惨敗ではありながらもそれなりの支持を維持したということで、基本的には国民として消費税増税やむなしという意見が依然として多数を占めていることをあらわしていると思います。「増税するよりも先にすることがあるだろーオラー」と気勢をあげたみんなの党が大躍進したことについては、どうしても増税論に賛成できなかった層を見事に受け入れたということができますが、まあ多くの人々にとって、歳出削減が極めて困難な道のりであることは先刻承知のことなので、本当に掛け声倒れに終わらないことを祈りたいと思います。社民党が現有勢力を減らさなかったと言うのも注目に値します。連立から早々に離脱したことがかえって主張の独自性を高めたこと、なによりも消費税増税絶対反対派の受け皿としては機能した可能性があります。 ・ 民主党内部の力関係とか政界再編とか 選挙結果の大勢が決まり始めたころ、某テレビ局がテロップで民主党議員(匿名)の話として、「小沢復権もある」というコメントを流していました。あーあ、やっぱりこの党には自分たちが置かれた状況を理解していない人々が多すぎる。今回の結果を虚心坦懐に眺めれば、静岡2人区で一本化に失敗して強引に小沢が立てた二人目が落選したし、山梨では輿石氏が大苦戦だし、盟友の国民新党は全滅だし、そもそも小沢氏の息のかかった部分が相当嫌われたと言うことだと思います。小沢氏は選挙の神様であり、権力の移し方には天才的なものがあるとおもいますが、価値判断が間違っている人間がそういう力を持っていることがどれほど恐ろしいか、国民のほうが良く理解していると思います。今回の結果はそれが現れたのだと思うのです。小沢さんがまた幹事長とか党首とかなるのはまあ党の勝手ですけれど、ワタクシはそれはかえって不人気を増すと思うしだいです。 ・タレント議員たち タレント議員たちも次々と落選しました。良かったです。ワタクシは今回立候補された方々の個人的な政治能力についてはまったく存じ上げませんのでそれについてどうこう言うつもりはありません。しかしながら、明らかに知名度が高ければ、そして知名度だけで当選するという仕組みは排除すべきだと思いました。(そういう仕組みを排除するために、個人的にはネガティブボート(投票権を行使してどうしても通したくない人にマイナス一票を入れる)の制度を導入してはどうかと思いますが。)今回小沢さんに口説かれて出た某柔道の選手(個人的には結構ファンですが)は名簿順上位で当然のごとく当選しましたが、「公務をおろそかにしない」などとコメントしており、まったく自分のおかれた状況を理解していない様子。(あえて解説するならば、「公務をおろそかにしない」という言葉のもつ意味は、公務すなわち国会議員としての仕事はメインではないサブであり片手間でやる、本当に自分のやりたい本業はほかにある、とはっきり言っているに等しい。通常のサラリーマンですら多くの会社で兼職禁止(職務専念義務)があるのに、国会議員っていう仕事は、サラリーマンよりも何倍も楽な仕事であるといっているに等しい。このニュアンスどうしてわからないのかなぁ?) ・市場の反応はどうよ? 債券マーケットのある方が解説されていたように、今回の選挙で民主党かみんなの党かという違いは「大きな政府・増税」か「小さな政府・減税」かという違いになるに過ぎず、巨視的にみたバランスにとってはニュートラルの話であり、むしろ債券市場にとって良かったのは「小さな政府・増税」とみられる自民党が再躍進したことです。選挙の結果をうけて「国政が混乱するから日本売り、債券も売り」みたいな筋肉反応はぜひ慎みたいと思っています。むしろ、国政が決まらなくなって経済運営が行き詰まり最後は日銀に無理やり何か緩和策を出させる、てな方向性になりがちですので、円売り、金利低下のほうがなんとなくわかりやすいと思いました。 ・ 壊滅した国民新党 やっぱり「レバレッジ政党」にはどこか無理がありました。亀井さんの政治手腕(中身ではなく)には舌を巻くものがありましたが、やはり「郵政官営化」は支持を得られなかったということではないでしょうか、はっきり言って。なによりも、少数政党が連立の中で政治をあさってのほうこうに振り回すと言うとんでもない情景をここ1年見せ付けられてきた国民としては、さっさとどっかへ行ってくれ、という気持ちになったとしてもおかしくないでしょう。 繰り返しますが、上記は素人が書く俺様的独り言メモですので、そのつもりでお読みいただければ幸いです。たぶん間違ってます。はい。 |
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参院選民主党大敗、与党過半数割れ
昨年の政権交代後、初の大型国政選挙となった第22回参院選は11日投票、即日開票され、民主党は改選54議席に届かず44議席にとどまり、国民新党と合わせた与党で過半数を割り込みました。 ***♪過半数を割れた夏♪ ...続きを見る |
歌は世につれ世は歌につれ・・・みたいな。 2010/07/13 00:13 |
誰にも次の絵は見えていない
さて、今回の参院選の結果とその後の展望です。前回の衆院選で自民党にお灸を据えた人達が、交代役として登場させた民主党のあまりの体たらくに愛想をつかせたのが一つ。消費税云々... ...続きを見る |
ある日ぼくがいた場所 2010/07/13 23:42 |
内 容 | ニックネーム/日時 |
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最初の3点と最後の1点について、全面的に賛意を表明させていただきます。 |
40歳無職 2010/07/12 14:05 |
小沢さんは好きだし、今回は国民新党に入れた自分ですけど、いつも参考にさせていただいてます。 |
きん 2010/07/12 21:50 |
今回国民新党が0だったのはとても |
通りすがり 2010/07/13 08:25 |
マスコミは取り上げますが、個人的に消費税は争点になってないと思うんですけどね。 |
へっぽこFM 2010/07/13 09:49 |
いつも拝見しています。参院選は、非拘束名簿式なので、名簿順はありませんよ!!柔ちゃんの上位当選は、彼女個人への投票者が多かった結果です・・・信じ難いことですが・・・ |
rimzap 2010/07/13 10:26 |
40歳無職さんどうもです。やはり結局大連立がベストでしょうかね。 |
厭債害債 2010/07/14 11:24 |
いつも楽しく拝見しております。 |
HKPB 2010/07/14 23:33 |
1.郵政の残高アップと昔の大蔵症資金運用部との関係には誰も言及しない |
郵政改革と財政再建との間で成長政策は 2010/07/15 01:34 |
HKPBさんどうもです。某柔道選手がこれから6年間絶対に使わない技が「谷落とし」だというのは有名な話でしょうか・・ |
厭債害債 2010/07/16 14:38 |
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