高木マニア堂

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226:真壁は社長にも説教する 

ノンセクション2010年07月22日 09:00 | フォルダ : 

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<2009年8月=東スポ・プロレス格闘技サイト「プロレスマニア堂」より>

 真壁刀義が、ついにG1クライマックスで優勝した。

 思えばヤングライオン杯をはじめ、初代U―30王座決定リーグ戦、G1タッ
グ、火祭り、昨夏のG1と真壁には「準優勝男」のイメージが付きまとう。
それを見事、払拭してみせた優勝だった。

 真壁が新日本プロレスに入門した1996年。新日プロ内部は今とは比較でき
ないほどドロドロしていた。後に全日本、ゼロワン、IGF、ドラディショ
ン、健介オフィスなどに散らばる選手、社員が同じ新日プロ社内に混在して
いたのだから当然かも知れない。

 また若手選手の層が厚かった天山、小島、西村、大谷、石澤、永田、中西、
高岩ら少し前とは反対に、吉江や真壁の年代は選手層も薄い。大勢の先輩が
雑用仕事から解放されると同時に、それらの仕事全部が、吉江と真壁に集中
してしまった
のだから大変だ。

 もちろん先輩の命令には絶対服従。長州力や佐々木健介、橋本真也などワガママな大先輩が時間差で道場にやってきては、それぞれに雑用を命じるのだから、気が休まるヒマなどない。どちらかの命令を聞けば、また、どちらかには怒られてしまうという理不尽極まりないことも多かった。

 そんな苦難、辛酸の若手時代を過ごした真壁も、2001年に無期限で海外武者修行に出発。翌02年9月に帰国を果たした時のことだ。

 新日本のロス道場で臨時指導員を務めて帰国した真壁は、ロス道場を訪れた02年入門組の後輩たちと初対面する。中邑真輔、田口隆祐、山本尚史(現・ヨシタツ)、長尾浩志(引退)らだ。

 苦労人・真壁は、彼らの態度がイチイチ気に食わない。「挨拶ひとつ、ロクにできてねえじゃねえか。バローめ」ってワケだ。

 帰国後、新日プロ事務所(当時、渋谷区東3丁目)に挨拶にやってきた真壁は藤波辰爾社長(当時)に帰国報告をすると同時に「今の若手はどうなってんですか! 挨拶ひとつ、まともにできやしない」と怒りをブチまける。

 温和な藤波社長は聞き上手でもある。

 勢い余る真壁は、ついには「目上の者に対する礼儀が、まるでなってないですよ。一体、どういう教育をしてるんですか!」と、藤波社長に食ってかかり、説教まで始めてしまう始末だ。

 ただでさえ真壁の声はデカい。その説教は、報道陣がタムロする隣の会議室まで筒抜けだ。

 一見、真っ当な正論(?)を吐きつつも、自らも大先輩の藤波社長に説教をかましているという矛盾…。藤波社長はボウ然としていたが、隣の会議室で聞き耳を立てていた報道陣は大爆笑していたものだ。

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