琴子ちゃんのお母さん、こんばんは。
コメントをとりあげてくださって、ありがとうございます。
琴子ちゃんのお母さんがこのブログを続けざるをえないような大きな認識の溝があることを感じますね。個々の助産師というよりは助産師という集団になると、現状をきちんと把握し分析する核になるような組織がないからだと思います。
たとえば、以前のmwhikariさんのコメントやkiklogの情報ではK2レメディの件をきっかけに助産師会がホメオパシージャパンと話し合いがあったりホメオパシーについて「きけんな学問」であるという認識を12月に頃には示しているはずです。
私は会員ではないので知人から助産師会の会員雑誌をみせてもらいましたが、現在に至るまでホメオパシーにはまったく触れられていないようです。
またこの件に関しては看護協会の助産師部会は関与していないにしても、通常、医療事故などで注意喚起が必要なことがあれば協会ニュースに掲載されるのですが、今のところは情報はないですね。
人の命にかかわる事態が起こっても、現状把握さえできていないのではないでしょうか。
ホメオパシーがどれくらいの助産師や助産院が取り入れているか?
どのように使用されているのか?
その使用方法で危険と予想されることはないのか?
助産師が勧めることでどのような問題が起きているか?
少なくともこれぐらいは勧めた側の助産師会が調査して、ホメオパシーに対してどのような対応を決めたのか公表する責任があるのではないかと思います。
(助産師会会員でなくても、ホメオパシーを勧める助産師の活動に迷惑している助産師もいることも把握して欲しいですね)
他の医療や看護の分野では、たとえば新しい治療法やケアー方法が確立されるまでには当然現状のデーターの集積から始まると思います。「現在の問題点は何か」という部分ですね。
次に「その問題点にはこのような方法が良いのではないか」という仮説が出てきて、検証・実証という段階を経て新しい方法が確立していきます。
そのケアーを実施する際のリスク、注意点も提示されます。
「この方法をすれば、絶対に良い」という理想のような方法はあり得ないですね。
ケアー方法が広まって多くの施設で実践されるにつれ、当然新たな問題点や改良点がみつかりますから、あらたな知見として情報に追加され共有されていきます。
このような部分が、医療や看護の科学性といえると思います。
医療看護は直接、人の身体や生命に直結する行為ですから、特に危険性のあることはただちに改善される方法・手段が共有される必要があります。
重大な医療事故を防ぐために、小さなヒヤリとしたことを見逃さずに報告して事故につながらないような対応を考えていくことがリスクマネージメントとして医療現場には浸透してきています。
日本の助産師の集団には、この「看護の科学性」と「リスクマネージメント」の核になる組織がないし、集団としてそういう認識自体が薄いのではないかと思います。
「看護の科学性」とは相反する態度として、何度も書くようにさまざまな民間療法や育児法などが無批判に広まっていく点があげられます。
助産師の世界って「○○式○○法」のように創始者が崇められるようなものが広まりやすいと常々感じます。それは、あらたな知見があれば古いものは乗り越えられてよりよい知識・技術として一般化されていく・・・という科学性からは程遠い態度ですね。
批判や改善の余地がなく、「これが一番良い方法」と絶対視されたままです。
そんなに良い方法ならすでに一般化されて助産師学生の段階で学ばせられるはずなのに・・・と思いますが、家元制度のような民間療法を容認し続けている甘さが助産師の集団にはあると思います。
その弊害も多いと思いますが、実態調査をするだけの組織もないですね。
「自然なお産」「院内助産院」などについても、看護の科学性が問われると思います。
大学病院、総合病院、診療所、助産院でのお産についての大規模な基礎調査をしたことがあるでしょうか?
「医師はすぐに医療介入をする」「助産師主導のお産ではない」・・・実態調査はどれくらいされているのでしょうか?
病院での出産を不満足ととらえている人はどれくらいで、理由はどのようなものでしょうか?
それぞれの経験年数や勤務場所での助産師の考え方はどうでしょうか?
・・・など、まず何が現在の問題点なのかデーター自体がないと思います。大病院の助産師たちの「助産師として自律した働きができない」不満は、必ずしも全体の助産師の問題点ではないのですが。
問題点があやふやなまま、「助産師が全てを責任を持つお産が理想的」という方法を提示されても納得できませんね。
その問題点は、スタッフの人数を増やすことで改善できることかもしれません。
なぜ産科医がいないところで分娩介助することが「助産師の自律」した方法なのでしょうか。
なぜ、お産の場に産科医が立ち会わない方が「自然なお産」「良いお産」の方法なのでしょうか。
理想と提示したお産を全員の産婦さんに提供するためには、社会全体では、どのレベルの助産師がどのくらいいれば可能でしょうか?
それは実現可能なことでしょうか?
新たな方法を取り入れる際には、当然リスクが伴います。予想もしていなかったことも起こります。
その時に、きちんとそのリスクに向き合い、分析し、改善点を出して情報を共有していく組織があるか・・・といえば、今は助産師の集団にはないと言えます。
「助産院のお産はいい」「自宅分娩はいい」と新たな方法を提示しはしてもしっぱなしで、問題が起きた時に「きちんと対応してもらえていない」と思われてしまうのも、助産師の集団には現状把握・分析能力のある組織がないからだと思います。
長くなってしまってごめんなさい。
ここに書かせてもらいながら、日々考えをまとめさせてもらっていることに感謝しています。
琴子ちゃんのお母さん、こんにちは。
このエントリーの内容とはずれますが、近々、ビタミンK投与法について新ガイドラインに移行する準備がされているようです。
その中に、
「助産師の介助のもと、助産院もしくは自宅で娩出された新生児についても、本ガイドラインに準じたビタミンK2シロップの予防投与が遵守されなければならない」
という文章が追加されたようです。
「遵守されなければならない」と、かなり厳しい表現になっていますね。
ふぃっしゅさん、こんにちは。
今回もご意見をおかりしました、有難うございます。
> その中に、
> 「助産師の介助のもと、助産院もしくは自宅で娩出された新生児についても、本ガイドラインに準じたビタミンK2シロップの予防投与が遵守されなければならない」
> という文章が追加されたようです。
> 「遵守されなければならない」と、かなり厳しい表現になっていますね。
ーーー
当ブログでご紹介したお子さんのご両親にもお伝えしようとおもいます。
このように厳しく表現しないとならなくなったのは、医療を軽視し、K2シロップを与えていない助産院が少なくないからだと感じます。
助産院が医療を軽視している風潮があること、それにより、一番の被害者は誰になる可能性があるのかを産む前に知ってもらうきっかけ(このようなガイドラインが今、何故出るのか)にもなってくれるといいですよね。
密室でも遵守してくれるように願います。
琴子ちゃんのお母さん、こんにちは。
前に一度コメントさせていただいた勤務助産師の miya です。
今回のエントリ、およびふぃっしゅさんのコメントを読んで、本当に共感しています。
助産師は、もっと科学の目を養わないといけない。
きちんとエビデンスを確認する癖をつけないといけない。
エビデンスのない、いわゆる「経験」ベースのケアの「伝承」に頼りすぎてはいけない。
…そういう意識が、とても低いと感じます。もちろん、自分も含めて。(反省)
特に、他科の看護スタッフと業務について議論すると、いかに産科がいい加減かを実感してしまいます(汗)
妊娠出産は、他の分野の医療以上に生活に密着していた(る)ので、(一般的には)医療が呪術から科学にシフトしていった現代でも、呪術(宗教)的な部分が多く残っているのかな、と思います。
でも、それではもうだめなはずです。
科学的な態度=冷たい、とか、科学では割り切れない部分が大きいとか、そんな問題ではないはずなんです。
科学的な根拠を持って、あたたかなケアをすることはもちろんできます。科学では説明しきれない部分が残ったとしても、どこまでが分かっているのかを明らかにし、さらに研究を進める必要があるんです。
○○式、ではなく、すべての助産師が、助産学・助産技術として共通のものを学び、実践する、というのが本来向かうべき道のはずなのに。
助産師会にはそういう姿勢は感じられないし、看護協会の助産師部会は、やはり勢力が弱い気がします。
助産師学校や大学の教員は、どう考えているのか、聞いてみたいところです。
ちなみに私は大学で助産課程をとったのですが、教授は助産師会を勧めていました…。
…もしかして、こういうのって大学院で研究テーマにできるかも?自分が研究者になる、という道も…ある…のか?(今は無理)
ふぃっしゅさん同様、こうして考えさせていただけることに、感謝しています。
琴子ちゃんのお母さん、こんばんは。
助産師会から出していいる会員誌の最新号の巻頭言に、「しっかり助産師業務をやっているところもある。助産所は勿論、少数ではあるが、病院・診療所においても、産科医師の理解があり、チームとしてしっかり働いているところもある」とあります。
少数ではあるが・・・って、いったい何を根拠に書いているのか驚きです。
全国調査でもしたのでしょうか?
「医療の軽視」には、歴史的事実の軽視と現状の軽視のふたつの側面があると思います。
「自然なお産」というと、明治から昭和初期の産婆・助産婦の活躍、GHQによって助産婦に看護資格が必要になったこと、そして施設分娩への移行によって、機械に囲まれた医療介入のお産になったことが、必ずと言っていいほど書かれています。
施設分娩になってすでに半世紀、社会や医療の変化に合わせて大きく変化しているのに、きちんとした評価ができずに相変わらず「昔は良かった」で思考停止してしまっていると思います。
現在の周産期医療の水準にあわせた助産師業務を考えた時に、ローリスクからハイリスクまで幅広い関わり方が求められています。
たとえば、私が助産師になった頃はまだ、30歳から「高年初産」の扱いで、本当に30過ぎての初産の方は少なかったですが、最近は30〜35歳ぐらいの初産の方が半数以上です。
また、喘息やアレルギー合併、精神疾患合併の方も本当に多くなりましたし、体外受精での妊娠も珍しくなくなり、100人に一人の割合です。
「自然に」「産む力がある」などといっても、わずか20年余りでも産む側も急速に変化しています。
社会が医療に求める正確性も、20年〜30年前とは比較にならないものです。
また助産師になる側も、教育の変化・臨床で求められる知識・技術の増加で、「一人前」になるまでに本当に時間がかかります。それでも満足のいくお産のために、メディアで伝えられるような「達人級」の関わり方が要求されます。
現状がこれだけ変化していても、母子の安全を守りながら、お産のアメニティでも改善していくことができるのは、周産期医療のチームワークにほかならないと思います。
お産を一人で介助することが助産師のアイデンティティであるという点にこだわっていると、結果的に社会の変化に取り残されることになると思います。
助産師という資格や業務内容は、時代の変化によって当然変わるものと私は思っています。
miyaさん、こんばんは。
研究に関心があるかたがいらっしゃって、心強いですね。
助産の研究に臨むことは、各大学内だけあるいは個々の研究者関心のあるテーマではなく、日々臨床の中での疑問やアイデアなどをひろいあげてくれるような統一した組織を作ることですね。
miyaさんが書かれているように、「経験ベースの伝承」に終わってしまっているものをちゃんと合理性があって一般化できるものと、思い込みで根拠がないものとを仕分けていくことが大事だと思います。
研究組織を作ることで、いくつかのメリットが考えられます。
ひとつは、すでに標準化されているものについても、アップデートした情報を全国に伝達しやすくなります。特に、リスクマネージメントに必要な注意喚起をしやすくなるでしょう。
周産期医療の中での新しい治療法やケアーについて、最新の看護手順などを標準化できます。
病院・診療所・助産所によって問題も解決方法も異なることがあります。特に現在、日本の分娩の半分を扱っている診療所を対象とした看護管理やマニュアルなどの情報がほとんどありません。
標準化することで、たとえ助産師がいない診療所でも、看護内容のレベルアップを図ることができると思います。
出産・育児に関してはさまざまな民間療法(母乳マッサージ法も含めて)や商品などが入り込みやすいのは、他の医療に比べても非常に特殊だと思います。
効果を過大に宣伝したり、誤った知識を伝えるようなことに対しては、助産師の立場で公正に、リスクとベネフィットの情報を伝えて改善を求める組織が必要です。
また助産師全体の活動についても、医学的、法的、倫理的にどうかという判断根拠を示す研究もしてほしいですね。
胎盤を食べさせることはどうか。臍帯切断はどうか。
あるいは助産院のHPなどに病院での出産について誤解を招かせるような記述をするのはどうかなど、個人的な疑問に終わってしまうことを拾い上げてほしいです。
miyaさんがもし、研究をすることになったらどうぞよろしく!
kikulogでの書き込みにより、こちらのブログを紹介して頂きました。
そちらでの書き込みを転載いたします。
実は、私の知人がニセ療法の被害者で命を落としています。
彼女は妊娠中に乳房のしこりに気がつきましたが、通っていた自然分娩を謳う助産院の助産師さんから心配ないと言われていました。しかし、難産となり出産時に入院した総合病院でそのしこりが癌であることが分かり、まだ初期だったので乳房温存手術を選択して切除したのですが、引き続き抗がん剤治療をする必要があったのに、彼女が信頼していた「自然派」の助産師さんから抗がん剤治療をしていると赤ちゃんにとって大切な母乳育児が出来なくなると言われて、代替療法(多分ホメオパシーの類だろうと思います)と自然菜食(マクロビ?)を勧められ、抗がん剤治療を止めてそちら側に走ってしまいました。
彼女は決して無学ではなく、大学でオリエント文明史を研究したり、語学も堪能な才媛でしたが、勧められた代替療法を持ち上げるいくつかの情報を信用してしまいました。
その結果、癌が再発して具合が悪くなっても「好転反応」と言いくるめられて放置してしまい、癌が進行して自力で起き上がれなくなってからようやく騙されたと気付いて病院へ行きましたが既に手遅れで、再入院して数週間後に、代替療法に切り替えた事を酷く後悔しながら、最後は痛み止めも効かず苦しみもがきながら、無念にも乳飲み子を残して亡くなってしまいました。
私は、彼女が抗がん剤治療を放棄して代替療法に切り替えたと聞いた時に危なっかしいな〜と思ったのですが、特に親しい人ではなかったし、自分の博士論文に関わる研究の佳境に入っていたので多忙でもあり、彼女自身の選択なのだし彼女の自己責任だと、見て見ぬ振りをしてしまいました。
後で再発の知らせと彼女を見舞った人から、彼女が末期癌で苦しみ、代替療法を勧めた人達を恨んでいる様を聞き、知らぬふりをした事を深く後悔しました。でも時既に遅しでした。
彼女は私の義父の部下で、彼女の死後に怒った義父が代替療法の施術者達やそのニセ療法の宣伝をしていた大学教授を訪ねて抗議しましたが、のらりくらりと言い訳されて全く話にならなかったそうです。彼女の夫は彼女の研究を通じて知り合った外国人で、日本の法律に疎かったし妻を亡くしたショックで訴訟する気も起きなかった様で、全くの泣き寝入りでした。
私は、自分の後悔の念からも、彼女の様な悲惨な目に遭う人達を少しでも減らしたいと願っています。私が公開掲示板やtwiterでホメオパシー等の怪しい療法を勧める書き込みに気付いたら、その都度に警告を出してはいますが、膨大な代替療法勧誘の宣伝の量にくらべたら、ほんの少々の効果しかないかも知れないと時々やるせない思いに駆られたりもします。
最近は、有名女性タレントなどが宣伝して、若い女性達に最初はファッション感覚から気軽に広まっているらしく、とても危惧しています。
kataseさん、横レスですが、こんにちは。
kataseさんのお話をうかがって、数年前にすでにこんなに助産師のなかでコアな信者がいたのかと、改めて事の深刻さを感じています。
私は1年ほど前に、初めてホメオパシーなる言葉を知りました。
通常の産科医療内であれば、ホメオパシーなんて知らない人がほとんどだと思います。
でも身近に、体験者の話を聞いて、kiklogや琴子ちゃんのお母さんから話をうかがって、こんなことになっているのかと、助産師として危機感を感じました。
ただし身近な人たちが信じて助産師からホメオパシーをもらっていたので、その人を納得させない限り、また悲しいことが直接起きていない限り、どこかに直接訴えることはプライバシー侵害にもなるので、間接的な働きかけしかできないことにもどかしさを覚えています。
助産師の中に、いとも簡単に広がってしまう理由は、助産師なのでわかります。そうした背景をとりあえず文章にして、こうして考えていくしか今はできませんが、何か次のステップをと思っています。
kataseさんの働きに感謝して。
ふぃっしゅ様
kiklogの方に、助産院が抱える問題の私の勝手な推測を書きました。実際に助産師であるふぃっしゅさんが感じられている事とずれているかも知れません…。
法律によって、事故が起こった後の罰則を強化する事も抑止効果としてありますが、何故こういった事態が起こっているかという背景を考えて、問題が発生しないように手を打つ事も大事ではないかと思っています。
悪者を挙げて懲らしめるだけではなく、第二第三の怪しいカルト療法が忍び込まない様に先手を打つ必要を感じます。代替療法には流行のようなものもあり、ホメオパシー・ジャパンを叩くだけでは根本解決にならないのではないでしょうか?
マクロビなども、アトピーなどのアレルギー対策や健康志向で助産院でよく勧められる様ですが、厳格に肉(魚も含む)・卵・牛乳等を禁止するやり方だと特に成長期の子供に必要な栄養が不足して逆に不健康になると思います。創始者の桜沢如一はニセ科学系のトンデモな人ですし、一部のマクロビ団体はカルト化していて、肉類を一切断った後の健康不良を「好転反応」と説明したり、癌も治ると言ったり、怪しい雰囲気がある様です。
私の知人は、「マクロビ食で癌が治る」と紹介された団体を通じて高額な無農薬有機野菜や玄米を「命を考えたら安いものだ」と勧められて購入していたりもしました。
被害者が出ないシステムを考える上で、なぜホメオパシーなどの怪しい代替療法が水面下で浸透してしまっているのかという考察は大事だと思います。
ふぃっしゅさん、こんにちは。
kataseさん、はじめまして。
数年前になってしまっても、未だに亡くなった母親の無念さを生々しく感じます。
残された家族が新しい日々を迎え、一見すると「全ては過去のこと」とされたようだけど、亡くなった母親自身の悔しさは過去のことにしたくないですね。
私にもご連絡くださり、有難うございました。
[kikulog]も拝読しました。
このブログを紹介してくれたかとうさんにも感謝しています。
件の助産院は今も開業しているのでしょうか。
母乳育児を強く薦めることも含め、行き過ぎる、介入し過ぎる傾向が開業助産師にあり、また、それを求めている私達の問題もあります。
しかし本来、乳房にしこりがあったら、助産師から病院での受診を勧めるべきなのに、なんの根拠もなく大丈夫と言い、更にそれが悪性腫瘍、癌だと判っても母乳育児のために治療を否定するなんて、この助産師が受けて来た教育はふぃっしゅさんたちと同じなのかと疑いたくもなります。
こんなにも自由(勝手)で構わないのだろうかと。
近く記事にさせて頂き、助産院の問題点として考えさせて頂きたいとおもいます。
数日、パソコンの使えない環境が続いてしまうので、すぐに対応出来ないのですが、kataseさんにもっと伺いたいこともありますので、ご意見を頂けたらとおもいます。
件の助産師が今でもホメオパシーを勧めているのか、その大学教授がどんな言い訳をしているのか、直接会ってみたいです。
私達の命をなんだとおもっているのか。
「治療を受けていてもそれが彼女の寿命だったのなら同じだ」的なことをいうスピリチュアル系も居ますが、冗談じゃない。
琴子は病院に搬送されていても同じ時間に亡くなったかもしれないけど、親が子のために最善を尽くしていなかったということ、その愚かさを知った悔しさは助産師には想像できないのでしょう、自分達こそが最善の、最良の存在だと勘違いしているのでしょう。
本来、助産師は診察(診断)はしてはいけないのに、言葉巧みに診断まで下しているのです。
近く改めます。
勿論、対話は引き続き頂けたら是非。
>
> kataseさんのお話をうかがって、数年前にすでにこんなに助産師のなかでコアな信者がいたのかと、改めて事の深刻さを感じています。
>
> 私は1年ほど前に、初めてホメオパシーなる言葉を知りました。
> 通常の産科医療内であれば、ホメオパシーなんて知らない人がほとんどだと思います。
> でも身近に、体験者の話を聞いて、kiklogや琴子ちゃんのお母さんから話をうかがって、こんなことになっているのかと、助産師として危機感を感じました。
> ただし身近な人たちが信じて助産師からホメオパシーをもらっていたので、その人を納得させない限り、また悲しいことが直接起きていない限り、どこかに直接訴えることはプライバシー侵害にもなるので、間接的な働きかけしかできないことにもどかしさを覚えています。
>
> 助産師の中に、いとも簡単に広がってしまう理由は、助産師なのでわかります。そうした背景をとりあえず文章にして、こうして考えていくしか今はできませんが、何か次のステップをと思っています。
> kataseさんの働きに感謝して。
こんにちは。
こんにちは。
> きちんとエビデンスを確認する癖をつけないといけない。
> エビデンスのない、いわゆる「経験」ベースのケアの「伝承」に頼りすぎてはいけない。
> …そういう意識が、とても低いと感じます。
−−−
問題の助産師や助産院を知るとついつい
「親の顔がみたい」=どんな教育を受けたんだ?とおもっています。
miyaさんやふぃっしゅさんのような助産師になる教育課程、方針とは別のがあるのか、卒業後の違い・問題なのか。
私もふぃっしゅさん同様に研究をお願いしたいです。
本来は医療の一部として存在するべきなのに、医療を否定して成り立てているのです。
それらを求める私達の問題も含め、研究を是非!とおもってしまいます。
もちろん、自分も含めて。(反省)
> 特に、他科の看護スタッフと業務について議論すると、いかに産科がいい加減かを実感してしまいます(汗)
>
> 妊娠出産は、他の分野の医療以上に生活に密着していた(る)ので、(一般的には)医療が呪術から科学にシフトしていった現代でも、呪術(宗教)的な部分が多く残っているのかな、と思います。
> でも、それではもうだめなはずです。
>
> 科学的な態度=冷たい、とか、科学では割り切れない部分が大きいとか、そんな問題ではないはずなんです。
> 科学的な根拠を持って、あたたかなケアをすることはもちろんできます。科学では説明しきれない部分が残ったとしても、どこまでが分かっているのかを明らかにし、さらに研究を進める必要があるんです。
>
> ○○式、ではなく、すべての助産師が、助産学・助産技術として共通のものを学び、実践する、というのが本来向かうべき道のはずなのに。
> 助産師会にはそういう姿勢は感じられないし、看護協会の助産師部会は、やはり勢力が弱い気がします。
> 助産師学校や大学の教員は、どう考えているのか、聞いてみたいところです。
> ちなみに私は大学で助産課程をとったのですが、教授は助産師会を勧めていました…。
>
> …もしかして、こういうのって大学院で研究テーマにできるかも?自分が研究者になる、という道も…ある…のか?(今は無理)
>
> ふぃっしゅさん同様、こうして考えさせていただけることに、感謝しています。
琴子の母さま
知人が嵌ったニセ療法の1つを宣伝していた大学教授ですが、義父の話によると「慶応大学文学部卒」のエリート大学教授として宣伝に担ぎ出され、怪しい健康本を何冊も出しているとのことでした。
義父は残念ながら知人が亡くなった2年後に亡くなっており、直接その大学教授がどう言ったのか詳しく聞き出す事はできませんが、「私もそんな実態だとは知らず、宣伝に利用された被害者だ」などと言い訳して、全く話にならなかったと言っていたと記憶しています。
私の方で、さきほど「慶応大学文学部卒」と「怪しい健康本を何冊も出している」いう情報から検索して調べてみましたら、不確かではありますが、師岡孝次という人がその人ではないかと怪しんでいます。
この人ですと、調べましたら、薬事法違反でついに逮捕されていました。義父が亡くなった翌年くらいでしょうか。もっと早く被害者が出る前に逮捕して欲しかったです。
師岡孝次という人は、薬事法違反に問われた健康食品の他にも、ゲルマニウム、マイナスイオン、プロポリス等と片っ端から怪しい代替療法についての宣伝本を書いているようで、節操なく様々な健康食品のテレビなどでの宣伝にも関わっていた様です。
参考に、Amazonでの著作の検索をしてみて下さい。
この人以外にも該当する条件の大学教授がいる可能性がありますので、断定はできませんが…。
ニセ療法の施術者の情報はよく分かりませんが、知人は東京都内に住んでいたので、その助産院は都内か近隣地域にあったと思います。詳しい情報は、知人のプライバシーの関係もあり、もうそっとしておいて欲しいという遺族の意向も踏まえると、どこまで明かせられるかは分かりません。
こんにちは。
> 義父は残念ながら知人が亡くなった2年後に亡くなっており、直接その大学教授がどう言ったのか詳しく聞き出す事はできませんが、「私もそんな実態だとは知らず、宣伝に利用された被害者だ」などと言い訳して、全く話にならなかったと言っていたと記憶しています。
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もしもこの発言が事実で、死者が出たら被害者を装い、でもまだ実際には宣伝に加担しているようであれば、相当に悪質な話ですね。
> 参考に、Amazonでの著作の検索をしてみて下さい。
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検索してみました。
経歴を一読すると、ついつい『日本の医師免許を持っているお医者さん』とおもってしまいそうですが、結局、医学博士の学位は中国のものってことで、お医者さんではないんですよね。
この方が件の方かは不確実なことということなので、母乳育児のために治療を拒むようにした一派とは別として、こういう肩書きのカラクリというか、こういうのって私たちはついつい、『お医者さんも認めている』としてしまいがちで、不安が一杯になります。
> この人以外にも該当する条件の大学教授がいる可能性がありますので、断定はできませんが…。
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了解しました、個人の特定ではなく、このような事実があった(残念ですが、決して過去形ではなく、今でもあるのが事実ですね)ということを私も伝えていけたらとおもいます。
> ニセ療法の施術者の情報はよく分かりませんが、知人は東京都内に住んでいたので、その助産院は都内か近隣地域にあったと思います。詳しい情報は、知人のプライバシーの関係もあり、もうそっとしておいて欲しいという遺族の意向も踏まえると、どこまで明かせられるかは分かりません。
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ご遺族の方がそっとしておいて欲しいと願われていることも大事にしたいとおもいますので、私のためにご遺族の方にご連絡をとってくれと願うことはありません。
今ご存知のことだけでも、警鐘として鳴らせることが多くあるとおもいます。
また、個メールで教えていただく場合、実名等を私が明かすことはありません。
また、このブログで頂くご意見はそのまま流用させていただくことが多くありますが(ふぃっしゅさんには特にお世話になっています)、個メールで頂いている内容の場合、必ず事前に記事の内容をチェックして頂き、了解を頂いてから公開していますので、個メールでご連絡くださる場合は、一度このブログで“管理人のみ閲覧”にてメールアドレスを教えてくだされば、私よりメールにてご連絡させて頂いております。
勿論、今まで通り、ブログ内のコメント欄ででも構いませんし、是非、これからもご意見頂ければと願っております。
>マクロビなども、アトピーなどのアレルギー対策や健康志向で助産院でよく勧められる様ですが、厳格に肉(魚も含む)・卵・牛乳等を禁止するやり方だと特に成長期の子供に必要な栄養が不足して逆に不健康になると思います。
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助産院で扱われている“自然食品”や“代替医療”の類は、ホメオパシーやマクロビに限らないので、他にも問題の大きなものはあるとおもいます。
ただ、自然食品は多く好まれていますよね、そこからマクロビまでのものまで色々と。
マクロビを妊娠してから始めて、産まれて来た子供には肉や魚は食べさせないけど、母親は食べているなんていう人が身近にもいましたから…情けないものがあります。
指摘したら嫌われましたが、その方は母親達の集う“育児の会”のリーダーみたいなのまでやっていました。
こういう方からの影響も大きいんですよ。
しかし、『助産院で産んだのよ!』となるために、その勲章の価値を高めるためにも、自分達のしていることは凄いことなんだと想いたいし、想わせたいんです、だからどんどんと熱心になっていくように感じます。
アトピーに関しては、病院に通ってもなかなかよくならないというジレンマが溜まる頃に、
『病院の薬を塗るから余計に治らない』
というようなことを言われると、妙に納得して、一気に民間療法に入り込んで行ってしまうような気がします。
母乳育児に関しても、中庸な指導をしている方も知っています、人工乳でも与え方で母乳と同じ栄養価が得られると指導している助産師(乳房ケア専門)もいます。
でも、やはり“母乳育児”が自分達の存在価値となるので、どうしても集まる人たちが熱心になっていってしまうのです。
しかし、kataseさんのお知り合いの亡くなってしまった方の場合は、あまりにも助産師自身に問題があり過ぎます。
まず、乳房にしこりがあったら、何よりも先に病院に行かせるのが普通で当たり前のことではないでしょうか。
勿論、亡くなってしまった方自身も、自分で責任を持つべきことではありますから、気になることは医師に聞くべきだったのですが、助産院独特の“あの世界・雰囲気・空気”をご存知ない方にしたらこんな当たり前のことを何故しなかったのかとおもわれるのでしょうが、しこりがあると分かる前から多分、十分に助産師色に染まっていた(もしかしたら染まっていたから助産院を選んだタイプかもしれませんが)のでしょう、言われることが正しいと疑う余地がない状態だったのではないでしょうか。
でも、大事なこと、肝心なことは、本来、助産師が医療から遠退こうとしている妊産婦・母親達にきちんとした指導・選択を促すべきなのに、問題はその逆の行為をしているということです。
母親が癌だとわかっても、母乳育児のために治療をしないように発言するなんて、あまりにも無責任なことで、助産師の資格を悪用しているとしかおもえません。
助産師という資格をこっちは無条件に信頼しちゃっているんですから。
信じた者が愚かだったのだと言う方もいる世の中ですが、ちょっと待ってよ、やっぱり一番悪いのは、正しい指導をしていない人でしょう。
>被害者が出ないシステムを考える上で、なぜホメオパシーなどの怪しい代替療法が水面下で浸透してしまっているのかという考察は大事だと思います。
---
そもそも、代替医療・民間療法を用いること=助産院が病院や医療を否定していてはいけないのですよ、おかしいのです。
もしもそれを良しとするのならば、搬送のシステムから助産院(自宅出産)は自ら抜けないといけません(残念なことに、自主的にそうしてしまっていて、搬送されずに亡くなっている子供が琴子であったり、他の天使ちゃんだったり…)。
また、ホメオパシーは水面下どころか、助産師会でも公認としていたこともあり、すっかり市民権を得つつあるのではないでしょうか。
このような問題を早急に解決して欲しいと願うのですが、それにはやはり、私たち産む側が知って、「この助産師、おかしいことを言っている」と気付けるようにしなくちゃいけないとおもいます。
後日、記事にしたいとおもっております。
勿論、正しくあろうとしている助産師も開業している方の中にはいるとおもいますが、ここでは問題のある助産師を中心として考えていますので、ついつい表現が偏ってしまいますが、そこにだけ飛びついてくるのはお控えください、まずは問題のある助産師を無くすことが大事なことではないかとおもいますので、同業者の方も、自分は違うという主張よりも、問題のある助産師を知ったら即注意、監督していけるようにしてもらえないでしょうか、宜しくお願いいたします。