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井手らっきょ野球塾出身…猪本“育成初”本塁打

<フレッシュオールスター>2回1死、左越えソロの猪本は手荒い祝福を受ける
<フレッシュオールスター>2回1死、左越えソロの猪本は手荒い祝福を受ける
Photo By スポニチ

 若手選手によるフレッシュオールスターゲームが22日、長崎県営野球場で行われ、ウエスタン・リーグ選抜が6―3で勝利。ソフトバンクの猪本健太郎捕手(19)が2回に育成選手としては史上初の本塁打を放った。背番号125、タレント・井手らっきょが校長を務める野球塾出身という異色の2年目が大舞台で花開いた。MVPは2回に2ランを放った中日の岩崎恭平内野手(24)が選ばれた。これで通算成績では全ウの26勝16敗5分けとなった。 【試合結果

 これほど脚光を浴びるのは初めてだ。優秀選手賞50万円のボードを手にした猪本は、熊本から駆けつけた両親ら家族に見えるよう高々と掲げた。2回1死、楽天・戸村の145キロ直球を左翼へライナーで突き刺した。背番号125番を背負った19歳が、フレッシュオールスター史上初の育成選手弾を放った。

 「楽しく野球ができました。背番号125なので早く支配下登録されるように頑張ります。これで名前を覚えてもらえたらと思います。あざっす!」。ホークスでは83年の李来発、神田(いずれも南海)以来27年ぶりのアーチだった。

 プロ2年目の今季、ウエスタン・リーグではチーム捕手最多の出場37試合も打率・167、1本塁打と打撃面が課題。1年目の昨季も2軍では本塁打0だった。それが将来のスター候補が勢ぞろいした大舞台で大きな仕事をやってのけた。

 中学時代の05年、井手らっきょが熊本市内に開校した「プロフェッショナル・ベースボール・アカデミー」に1期生として入校。熊本・鎮西では両翼99メートルの藤崎台球場で場外弾3本の長打力を買われ、プロ入り。金のネックレス、セカンドバッグ、角刈り頭で入寮。高倉健をこよなく愛し、本拠地で流れる登場曲は「唐獅子牡丹」を選んだ。

 昨年11月の左手尺側根伸筋腱脱臼による手術を乗り越えてフレッシュ球宴の舞台に立った。育成選手の契約期間は3年。「入場の時、猪本選手と呼ばれ球場がしーんとしたけど、名前を覚えてもらえるように頑張ります」。城島2世の期待が掛かる若鷹が、その城島の故郷・長崎で才能の片りんを見せつけた。

 ▼たけし軍団・井手らっきょ(PBA校長)言葉にならないくらいうれしい!育成枠で入団しているので、こういう形で活躍させていただける球団に感謝です。本人も自信になったでしょう。本当に喜ばしいことです。入校したときから体つきも性格もプロ向きだと感じました。これは将来活躍できるぞと。「尊敬する人は?」と質問したら、野球を志す人間なら普通はイチローとか松井秀喜とか答えるじゃないですか、それが「高倉健」だったんです。キャラも最高に面白いヤツです。このチャンスをぜひ生かして、ソフトバンクでも活躍してほしい。PBAの後輩たちも喜んでるぞ!

 ◆猪本 健太郎(いのもと・けんたろう)1990年(平2)12月23日、熊本市生まれの19歳。鎮西では甲子園出場なしも高校通算31本塁打。08年育成ドラフト4位でソフトバンク入団。昨年はウエスタン・リーグで14試合に出場し打率・278、0本塁打、3打点、11月に左手尺側根伸筋腱脱臼などの手術を受けた。今季はここまで同リーグ37試合に出場し打率・167、1本塁打、12打点。1メートル83、87キロ。右投げ右打ち。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年07月23日 ]

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