宮崎県は21日、家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)を来月27日、終息宣言する方針を明らかにした。ウイルスが存在しない清浄性を確実にするため、牛や豚などの家畜の排せつ物の無害化に必要な期間を考慮した。県内で唯一残った宮崎市の発生農家を中心にした家畜の移動・搬出制限区域は今月27日解除の予定。県が県議会環境農林水産常任委員会で明らかにした。
発生が集中した県央部でウイルスを含むとみられる家畜の排せつ物が大量に残っており、27日の制限区域の解除と同時の終息宣言は難しいと判断した。非常事態宣言は同日解除の見通し。また、県はすべての家畜を対象に獣医師による目視検査を22日~来月11日、農家約7700戸で実施すると発表した。【石田宗久】
毎日新聞 2010年7月21日 22時57分