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ページ更新時間:2010年07月22日(木) 23時46分
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■ キム元工作員、拉致被害者家族と面会
来日中のキム・ヒョンヒ工作員が横田さんとの面会や遊覧飛行をする中、田口八重子さんの生存情報が飛び込んできました。
22日午前9時32分、キム・ヒョンヒ元工作員を乗せた車が鳩山前総理の別荘を出ます。白いカーテンが車の後部座席の窓をふさぎ、その表情は見えません。キム・ヒョンヒ元工作員を乗せた車は、滞在先の長野県軽井沢町の鳩山前総理の別荘を出発。ものものしい警備の中、都内の飛行場へ向かいました。 21日夜、キム元工作員と面会した横田めぐみさんの両親は、22日朝、会見を開きました。夕食をはさんで3時間半あまり、面会は和やかな雰囲気で行われたといいます。 「これまで聞いていたこととほとんど同じで、特別新しいことはなかった。1回だけ(めぐみさんに)会ったということで、しょっちゅう顔を見たということではない」(めぐみさんの父 横田滋さん) 「ちょっと残念でしたけれど、『絶対に生きていますよ』とお話をしていただいたことで、少し勇気を頂いたような気がする」(めぐみさんの母 横田早紀江さん) 一方、キム元工作員に日本語を教えていたとされるのが拉致被害者の田口八重子さん。その田口さんについて、韓国から新たな情報がもたらされました。 「田口さんはピョンヤン市内の アパートに住んでいて、特別な管理下に置かれて生活している」(韓国拉致被害者家族会 チェ・ソンヨン代表) 韓国の拉致被害者家族会のチェ・ソンヨン代表は、ピョンヤンにいる情報提供者から2か月前にこの情報を受けました。今月上旬にも、田口さんがピョンヤンにいることを再度確認したと話します。 田口さんがいるのはピョンヤンのマンギョンデ地区にある公務員用のアパートだといいます。コリアレポートの辺氏によりますと、マンギョンデ地区は政府の幹部クラスや階層の高い人が暮らす高級住宅街だと話します。「一般のアパートで暮らしているとは考えられない。特殊機関で働いている人が居住している場所、アパートで暮らしているのでは」(コリア・レポート 辺真一編集長) またチェ代表は、田口さんが韓国から拉致された男性と結婚しているとの話も聞いたと語り、日本政府関係者にもこうした情報を伝えたといいます。中井拉致担当大臣も、これとは別ルートの情報とした上で・・・。 「(田口八重子さんは)6、7年前まではお元気でいたという情報があるという話には接している。今、現時点でどこにいるかまでは情報分析・追跡できているとは聞いてない」(中井洽拉致問題相) ただ、北朝鮮は田口さんについて、日本人拉致被害者の原敕晃さんと結婚し、1986年7月に死亡したと主張しています。 「信ぴょう性については分からないが、政府として自信を持った報告をお願いしたい」(飯塚繁雄さん) およそ35分、新宿や横浜などをヘリコプターで飛んだキム元工作員。今回のフライトは、キム元工作員側の要望を受けて実現したといいます。厳重な警備に遊覧飛行。待遇はVIP並みです。 「(拉致問題解決に向けた)何ら新しい進展がないという話もある。パフォーマンスのためにしたもので極めて疑問も多い」(自民党 谷垣禎一総裁) 「キム元工作員を呼ぶことで世論の関心も高まる。北朝鮮にプレッシャーをかけることができる。(拉致問題の)真相究明にはプラスに作用するが、日朝協議の再開にはマイナスの影響を及ぼす」(コリア・レポート 辺真一編集長) キム元工作員は午後3時、都内のホテルで、およそ1時間半にわたって拉致被害者家族と面会しました。 「きょうのことが絶対に後につながっていかなければならないという思いで対応してきた。政府にも、これをきっかけに、さらなる具体的な活動をお願いしたい」(飯塚繁雄さん) (22日23:01)
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