日韓併合１００年で意見交換　岡田氏が韓国外相と

　【ハノイ共同】岡田克也外相は２２日午後、韓国の柳明桓外交通商相とハノイ市内で会談した。来月の「日韓併合１００年」をめぐり、柳氏は日本政府による新たな「おわび」の表明に期待感を示し、岡田氏が菅政権の基本的立場を説明したとみられる。

　韓国国内では併合１００年を前に、歴史認識問題をめぐる日本の対応に注目が集まっている。岡田氏は会談後、同行記者団に「併合１００年に関し、さまざまな議論をした。過去だけでなくこれからの１００年についての話もした」と説明。柳氏との間で突っ込んだやりとりがあったことを示唆した。

　ただ、菅直人首相が韓国国民向けに「おわび」を表す談話を発表するかどうかについては「まだ決まっていないので、申し上げられない」と述べるにとどめた。

　会談では、韓国海軍哨戒艦沈没をめぐりクリントン米国務長官が北朝鮮への独自追加制裁を表明したことを踏まえ、日米韓が連携して対処する方針を確認した。