定型発達者もつらい…かな?

花風社・浅見淳子のブログ

ニキさんに稀勢の里との2ショット写真を見せる

2010-06-28 05:30:50 | 日記
さて、土曜日はニキさんと掛け合い漫才ツアーで京都へ。
京都駅から嵯峨野線というのに乗り、風光明媚な景色の中を園部まで向かいました。
啓発を目的とした講演で、呼ばれているのはこのお笑いコンビですが
実は地元の南丹市が主催、NPO法人ぶどうの木さんが運営というリッパな会だったのでした。
市長ご挨拶の代読もあったりして。

この時期にニキさんが講演を入れるのは異例のこと。
ちょっとは汗をかくのが上手になったからやってみたのです。
バカボンのパパルックで来ると言っていたニキさんですが
ちゃんとおしゃれなかっこで来ていましたよ。

控え室で軽食を取りながら待っていると、ニキさんが緊張しています。
うーうーとかうなっています。
なんで毎度毎度緊張するのか、不思議で仕方がありません。
講演なんて何十回とやっていて、失敗したことないのに、なんでこう毎回りちぎにびびるのか。
不思議に思いながらもぐもぐおにぎりをいただいておりました。

ちょっとは緊張を解こうと思ってきいてみました。
「稀勢の里との2ショット写真見る? あ、いやか。顔てかてかだから」
そう、ニキさんは顔がてかてかした人が苦手。
この写真を見せたらきっと怖がるでしょう。
でもニキさんは言ったのです。
「見てあげてもいいよ。こういうところで恩を売っておいて、今度なんかこっちの言うこと聞いてもらうんでしょ」
そしてそのあと自分で突っ込んでいました。
「いや、普通はこういう種明かしをぺらぺらしゃべらないんだよな〜」

でもまあ、講演の前は見せるのをやめました。
ショックを受けて、講演に差し支えるといけない。

講演が終わって、控え室に帰ってきてから見せました。
「おおおおお」と言ってくれました。
稀勢の里関に対するニキさんの印象は、まあ詳しくは自粛しますが
まあ、野球賭博やるようなタイプじゃなさそうだね、ときれいにまとめておきます。

定員を上回る方々においでいただき、本も完売。
来てくださった皆さん
南丹市の皆さん、ぶどうの木の皆さん
大変お世話になりました。
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自律神経を整える

2010-06-26 07:44:30 | 日記
さてさて、今日はニキさんと京都府で講演。
以前はこの時期、暑さで冬眠していたニキさんですが
有酸素運動を若干するようになり、汗をかくのがちょっとは上手になり、以前ほど調子を崩さなくなったので
いただいたオファーをお受けしてみようということで、今日に至りました。

汗がかきにくくて、この季節に調子崩されている方が多い。
そういうお話を先日、神田橋先生にお伝えしたところ、昨日
最近見つけたという自律神経の整え方を教えてくださいました。

これまた簡単でお金のかからない方法です。

私は体温調節には苦労しませんが
私にも向いている養生のコツだと言っていただきましたので
午前中実行してみました。

明らかにしゃきーんとする気がしました。

そのうち先生がどこかで発表なさると思いますが、とりあえず
「汗をかくのが上手じゃない人たち」つまり
直接知っていて、先生にお伝えするように言われた先には伝えました。
やってみようと思われた方は試してみて、フィードバックをくださるでしょう。

先生のところに診察に出かけた方たちからの報告を聞いていて思うんですけど
足と脳ってつながっているんですね。素人なりの感想ですが。
私は昨日、午前中グッズなしで試して効果があったので、午後ネットとリアル店舗で履物関係の投資を計5000円位しました。
安いものですよね。

夜、ジムに出かけた感想では
明らかにふだんよりよく動けた感じがします。
汗はまあ、ふだんからいっぱいかくんですが。

自分でも実験をしばらく続けてみます。
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懲役行ってこい

2010-06-25 06:01:30 | 日記
さて、失礼ながら日本代表まさかの決勝進出。
しかもカメルーン戦よりずっと面白い展開でした。
堅守のデンマーク相手に引き分け狙いだと面白くない。
たとえ負けても攻めてほしい。
と思っていたらいい攻めを見せてくれました。
最初のほうは支配されることが多く、だめかなと思いましたが。
セットプレーをうまく生かしましたね。

決勝は29日にパラグアイと。
「ああ、よかった」と心からほっとしました。
実はある場所で、少人数のお勉強会で「自閉症の人と仕事をする」ということをテーマにスピーカーを務めるようにオファーを受けていて
29日と30日どちらにしますか? ときかれていたのです。
まさか日本が出るとは正直思っていなかったのですが、
とりあえず試合のない30日をお願いしておいて正解でした。

このお勉強会には過去お勉強しに行ったこともあって
重度の知的障害者の方を多数雇用している特例子会社の社長さんのお話を聞いたことがあります。
とても印象的な方でした。
聴講の人から「雇用している障害者の人が犯罪を犯したらどうしますか?」という質問が出たとき
こう答えていらっしゃいました。

「起訴の段階ではまだ解雇しない。裁判が進んで、有罪が確定したら、悪いけど辞表出してくれと言う。そして懲役行ってこい、帰ってきたらまた雇ってやると送り出す」

すごい肝が据わっているなあと思いました。
この社長はかなり強烈なキャラで、福祉・教育の世界に対して毒舌なのですが
本当に優しい人は強い人だと私は思っています。
いかにも優しい支援者もいいけれど
こういう一般人を巻き込んでいくのもいい作戦ですよ。
優しいだけの人には、できない支援をしてくれます。
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オムツはあっさり取れたそうです

2010-06-24 08:22:08 | 日記
さてさて、先日、神田橋先生の本を読んで

発語が出てきた→夜中のオムツが取れそう

というお子さんの話を書きましたが

その後、夜中のオムツはあっさり取れたそうです。

整理してみましょう。

神田橋先生の本を読んだ
  ↓
実践に取り入れた
  ↓
夜泣き、パニックが止まった(←ここがニキさんの言う「ヒマになった」状態)
  ↓
発語が出てきた
  ↓
二語文、三語文になった
  ↓
ママが「夜はお布団から出ちゃいけない」と言ったことを俺ルールにしていたのに気づいた。
  ↓
「おトイレには行っていいのよ」と教えてあげた
  ↓
夜中のオムツが取れた

という順序ですね。
ちなみにこのお子さんの強みは、昼間は排泄の自立ができていたことと、言葉での指示が通りやすいお子さんだったこと。
つまり排泄のタイミングに気づく体感と内言語はそれなりに育っていたようです。
それがパニックや自傷、夜泣きがなくなるほど脳が楽になり
「ヒマになる」ことで一気に発達方面へと花開いたのですね。

で、学校としては、この急激な成長を見て、個別指導計画を改め、教科学習を増やす方針を立てたそうです。
もうじき字が読めるようになりそうだとのこと。
もしかしたら「働ける大人」になれるかもという気持ちを周囲が持ち始めたそうです。

「この子は働ける大人にはなれない」って、親や教師が最初からあきらめるのは変だよね。

ちなみにニキさんにこの話をしたら
「お布団から出ちゃいけない」というママの指示をこれほどハイパーりちぎにとらえていたことを
「ありそうなことだ」と言っていましたよ。
別に不思議じゃないみたいでした。
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ヒマになったんだね

2010-06-23 08:35:08 | 日記
ニキさんと今週末の講演会について電話で打ち合わせ。
ついでに近況報告。
神田橋先生の「発達障害は治りますか?」が好調なこと。
そして思わぬ即効性があり、自傷やパニックが減ったという報告が相次いでいること。

「でね、先生にご報告したら『うれしいねえ』っておっしゃるんだけど、でもそれはまだ二次障害の改善に過ぎないというお考えのようだった。自傷とかパニックとかが減って脳が楽になったあとに発達が起きるだろうとおっしゃるのでそんなもんなのかと思っていたんだけど、そうしたら本当に『発語が出た』とかそういう報告が続いて、びっくりした」

「ヒマになったんだね」

そう。
さすがニキさん。
大変にシンプルな一言で状態を表した。

それまで混乱していた脳が、ヒマになって、発達する環境ができるということ、らしいです。

舞妓さんキティちゃんです。
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