地上デジタル放送:普及率83.8% 初の目標超え

2010年5月25日 11時13分 更新:5月25日 11時19分

 原口一博総務相は25日の閣議後会見で、地上デジタル放送(地デジ)対応受信機の3月現在の世帯普及率が83.8%となり、09年9月の前回調査に比べ14.3ポイント増え、目標値を2.2ポイント上回ったと発表した。世帯普及率が目標を上回るのは、05年3月の調査開始以来初めて。

 総務省によると、省エネ家電に付与されるエコポイント制度の効果に加え、アナログ放送が11年7月に停止されることへの理解が進んだため、受信機の購入が進んだという。27日に詳細なアンケート調査結果を発表する。

 一方、ビル陰などの受信障害対策や、集合住宅、山間地などへき地で利用されている共同受信施設のデジタル化の遅れは目立ち、受信障害対策用では地デジの普及率は約48%、集合住宅用では約77%、山間地などのへき地用は約53%にとどまり、それぞれ目標値から約2~5ポイント下回っている。

 原口総務相は「来年7月のアナログ停波に自信と確信を得た」と目標達成を自己評価する一方で、アナログ放送の短時間休止などを実施し、さらに広報活動に努める意向を示した。【望月麻紀】

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