参議院選挙を顧みて(1)
参院選がありましたのでしばらくお休みさせて頂きました。
私自身秋田県選挙区に張り付いておりましたので多忙でした。秋田のことも含めて、今回の選挙の前後から少し振りかえてってみます。
選挙直前の6月2日、鳩山首相・小沢幹事長の突然の辞任と菅直人副総理兼財務相の首相就任。何もかもめまぐるしいというか、電撃的な動きでした。
去年9月の民主党政権が発足してから「政治とカネ」沖縄の「普天間基地」問題で騒がれっぱなし。
国会周辺も嫌になるほど毎日のデモ。小沢前幹事長の「カネ」の事をもじった歌など朝から晩まで流され、それが耳に残り嫌な気分続きでした。内閣支持率もぐんぐん下がりっぱなし。こんなことでは選挙はとても勝負にならないと半ば諦めかけておりました。
そんな騒然とした中での菅さんの登場。
当日私は国会内で開かれた両院議員総会でたまたま最前列正面に座っていました。菅さんの代表就任が決定された瞬間、会場はクライマックス。満場の拍手の中で登壇した菅新代表はいくぶん緊張した面持ちでしたが、フレッシュで自信に満ちた挨拶で皆が今度こそ行けるぞと期待をかけたのです。
事実この直後の内閣支持率が20%前後から一挙に60%台に跳ね上がったのです。マスコミもこぞってV字回復と持ち上げたのです。
秋田県選挙区では自民党が元プロ野球選手の石井浩郎氏を担ぎ、かなり先行されておりました。それが菅首相の登場で県内の雰囲気がガラリと変わり、ある有力メディアの世論調査でも鈴木陽悦氏がほんの僅かながら追い抜いたとの情報すら流れたのです。しかし公示直前の首相の消費税発言を境に急速に雲行きが怪しくなったのです。
消費税10%に「賛成」か「反対」か、最も単純でわかりやすい選択肢は野党の格好の攻撃材料にされ、メディアの増幅作用は、繰り返されどこへ行ってもよくないのです。
それに鈴木氏が6年間何もしてこなかったといったことも、まことしやかに流され、支持急落してしまったのです。
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