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PJ: 林田 力

家屋スクワッティング問題での主張の隔たり(中)
2010年07月22日 08:20 JST

【PJニュース 2010年7月22日】第五にネットショップの売上金管理口座の解約である。この口座解約はネットショップが女性とサイト開設者のいずれが中心的に資本・労力を提供したかによって、評価が変わる。

女性は女性名義となっていた上記口座を解約した。サイト開設者は女性の私物をネットオークションに勝手に出品し、上記口座を落札者の払い込み先として使用していた。これ以上、サイト開設者に悪用されることを防ぐためとする。売上金については女性の私物を勝手に出品されたものであり、サイト開設者に返金することは筋違いである。

これに対し、サイト開設者は出品物の多くはサイト開設者の私物であり、突然の解約によって落札者に多大な迷惑をかけたと批判する。また、上記口座には売上金が入金されており、売上金持ち逃げに等しい。オークションシステム利用料などの経費はサイト開設者が全て負担している。口座解約後一度も清算や返金がない。これは横領であるが、民事事件と考えて告訴していないとする。

第六に嫌がらせの有無である。女性はサイト開設者から嫌がらせや脅迫を受け、身の危険を感じていると主張する。2010年3月にはサイト開設者から本を投げつけられた。女性に怪我はなかったものの、ノイローゼとなり、不眠症になってしまった。

当時、女性はサイト開設者に恐怖を感じていた。「食事を作れ」と言われれば脅されるままに従うしかない状況であった。そのような状況の中でサイト開設者の機嫌を損ねないために「意思とは異なるメール」を出さざるを得なかった。サイト開設者が友好関係を示す証拠として使っている「カレーを作った」メールも、その一つである。サイト開設者が自己の主張に都合の良いように断片的に利用している。

また、女性が精神障害であるとの内容や、攻撃的表現や性的表現を含むメールが度々送られてきた。4月27日には「女性の住所を訪ね歩いたが、それらしい物件はない」旨のメールが届いた。女性はリアルのストーキングと受け止めている。記者は6月14日に女性から話を聞いたが、その間にもサイト開設者から意味不明なメールが送られたことを確認した。

女性は、むかつくようなメッセージによって正気を失いそうになると語る。反応すればサイト開設者を喜ばせるだけであると認識している。そばにいるわけでもないのに、自分の人生が左右されていることがたまらなく嫌であった。不愉快なメールやストーカー行為のために精神的に追い詰められていることが自分でも分かるという。

これに対し、サイト開設者は、メール送付は話し合いのためと主張する。女性が断片的なメールを他の人に見せて、意味不明なメールということにしている。女性の住所を調べたことも、手紙を送付するためであるとする。

サイト開設者はインターネット上で名前を出してはいないものの、関係者ならば分かる形で女性の一人を統合失調症などと指摘していた。そして、女性の被害妄想に他の人も引きずられている状態であると主張する。これに対して女性側は、そのようなサイト開設者の主張自体が女性への中傷攻撃であり、分断工作であると反発する。この点について記者は7月16日にサイト開設者と話したが、今後は考えると答えていた。

一方でサイト開設者は自身が嫌がらせを受けていると主張する。女性側は4月26日付けでサイト開設者の父親宛に内容証明郵便を送付した。そこではサイト開設者が建物を占拠し、女性の私物を勝手に販売し、女性に嫌がらせをしていると述べている。そこでは家の中を探偵に撮影してもらい、預金口座を撮影したとも書かれている。

まず、サイト開設者は実家に送付することが常識外れであると批判する。探偵に撮影とあるのは、女性側が合鍵を使用して住居に侵入したのではないかと反発する。大家であっても勝手に入ることは不法侵入になる。

この家屋スクワッティング問題は北芝健ドメインのサイバースクワッティング問題とは、一方の当事者が同一人ということ以外は別次元の問題である。しかし、北芝氏を通じて二つの事件が接点を有した。

女性側は2010年3月に家屋スクワッティング問題を北芝氏に相談した。女性がサイト開設者に知り合ったきっかけは北芝氏を通してである。そのため、北芝氏に相談することが自然であるとの発想からである。

これに対し、サイト開設者は賃貸トラブルに北芝氏や編集者が介入することが異常であると反発する。介入によって問題がこじれていると主張する。【つづく】

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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』

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