白鵬が掛け投げで稀勢の里を下す=愛知県体育館
「大相撲名古屋場所10日目」(20日、愛知県体育館)
薄氷の42連勝だ。立ち合いで当たり負けた白鵬が、稀勢の里の強烈な突きで何度も窮地に陥った。最後は土俵際に追い込まれたところを、起死回生の掛け投げ。10勝目を飾り、「ハァ〜、白星拾った。また勝っちゃったね」と大きく息を吐いた。
「昨日から古賀さんの柔道(のビデオ)を見てたんだ。(掛け投げは)内また気味だし、見てたから自然と出たのかも」。バルセロナ五輪金メダリスト古賀稔彦“直伝”の技に救われ、「たまたまね。不思議だね」と笑みをこぼした。
観戦に訪れた女子レスリングの吉田沙保里からは「双葉山の『69』を超えてほしい」とエール。公式戦119連勝を達成している女王から、大きな力をもらった。
(2010年7月20日)