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【ゴルフ】遼ヒヤリ 搭乗機にエンジントラブル発生2010年7月21日 紙面から
全英オープンで27位に入った石川遼(18)=パナソニック=が20日、成田着の航空機で帰国したが、思わぬトラブルに見舞われた。搭乗機の片側エンジンに燃料もれの危険性を抱えたまま飛行を続け、着陸後には機体のそばに消防車などが待機する騒ぎとなった。だが、初めて経験する緊急事態にも、遼は「何も気にしないでいられました」と淡々とした表情。今週のセガサミーカップから国内戦に戻るが、本番前のラウンドはなく、これまた初体験のぶっつけ本番で上位を狙う。 遼や池田勇太を乗せたロンドン発成田行きの全日空202便の機体に、あわやのトラブルが発生した。 全日空によると、ロシア上空を飛行していた日本時間の20日午前8時ごろ、左右1基ずつのタンクに搭載した燃料の量にばらつきがあると計器に表示された。通常は左右が同量だが、量が少ないと表示された左側タンクから燃料が漏れた可能性があった。 そのため、午後2時45分ごろ、左側のエンジンを停止したが、機長は近隣空港への着陸ではなく、成田までの飛行を選択。そのまま到着予定時刻よりも32分速い午後2時48分に緊急着陸した。その後の点検の結果、左エンジン下部から少量の燃料漏れが確認されたが、乗客249人と乗員17人にけがはなかった。 ただ、搭乗中の乗客に大きな混乱はなかったようだ。遼は「みなさん落ち着いていた。『左エンジンに問題が起こる可能性があるので止めました。(飛行には)何の問題もありません』ということだったので、何も気にしないでいた」と説明。初めて経験する緊急事態だったが、「消防車が空港で待機していますというアナウンスが流れたので、『あー、そうなんだ』という感じ。揺れることもなく無事着陸。問題なかった」と遼自身も冷静でいられたようだ。 帰国後休む間もなく、今週の長嶋茂雄招待セガサミーカップ(22〜25日。北海道、ザ・ノースカントリーGC)に出場する。この日は帰宅したが、きょう21日に現地入り。ただ、コースは回らず、練習のみにとどめる。「大会前にコースを回らないのは初めての経験」。ここでも“初体験”となるが、「長嶋さんにお会いして大きなパワーをいただけるのが楽しみです。コースに早く慣れていいプレーをしたい」とやる気を見せた。(櫛谷和夫)
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