33歳の誕生日を迎え、クリーム投げの手荒い祝福を受け、闘莉王に抱きかかえられる三都主=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(伊東朋子撮影)
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名古屋グランパスは20日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで2部練習した。この日、33歳の誕生日を迎え、チームメートらの手荒い祝福を受けたMF三都主アレサンドロは、けがもなく、サッカーに打ち込めている環境に感謝した。
三都主の下に、白いクリームを満載した皿を手に、DF闘莉王が、ブルザノビッチが、ケネディが次々と、祝福に集まった。いろんなモノが頭に当たって、「痛い、痛い」と叫びながらも、三都主はピッチ上のサプライズパーティーに、「油断していた。でも、うれしい」と、真っ白なクリームの中で笑っていた。
浦和からグランパスへの移籍が発表されたのが昨年の8月3日。まだ1年前のことだが、経験豊富なプレーと明るいキャラクターで、すでにチームにとって不可欠な存在となっている。サッカー選手としては、若いとは言えない33歳。しかし、「けがなく、自分も家族も元気で、何よりも、こんな恵まれた環境で、33歳を迎えられたことはベスト」と、自然とチームに受け入れられていることを喜んだ。
「自分もまだまだ大事なところで、仕事をしないといけないと思った」と、気持ちも新たになった。Jリーグ再開初戦の大宮戦(17日、NACK)は、ベンチスタート。退場者が出たこともあり、出場機会は巡ってこなかった。しかし、吉村の故障離脱やブルザノビッチが出場停止で手薄になる中盤でも、キャンプで取り組んできた左サイドバックでも、どのポジションでもチームに貢献する準備はできている。
24日には、古巣でもあり、勝ち点1差で追う、2位の清水を、ホームの瑞穂陸上競技場に迎え撃つ。「10人で戦った大宮戦の勝ち点3は大きいが、1点しか取れていない。さらに内容をよくしていかないといけない」と、上位との対戦に気持ちを引き締めた。 (伊東朋子)
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